転生先では幼馴染の女の子がおじさんに調教されて大変なことになってしまうらしいので幸せにしてあげたい 作:純愛大好き
誤字脱字があったら言って貰えると助かります
約一月ぶりの投稿なので不安しかない
「おはようワカ君」
「おはようちーちゃん」
朝、高校生となった私は家の前で幼馴染の椎名千鶴を待っていた
高校生になってからも、特に今までと変わらずにこうして一緒になって登下校も一緒にしている
「しかし高校もちーちゃんと一緒になれるとは思っても無かったな~
確か女子校行くって言っていたよね?」
中学二年生の頃、ちーちゃんは両親から卒業後の進路に女子校に行くように言われたと聞いていたので一緒の高校になった時は驚いた
「ん~やっぱりワカ君と一緒が良いかなと思ったからパパとママにお願いして同じところを受けさせて貰ったんだ。それに私が居ない間にワカ君が変な虫に穢されちゃったら困るもの」
「穢されるって……俺は大丈夫だと思うけどなぁ」
天使が言っていた罪悪の事態がまだ起こっていないので、私としてはちーちゃんの身が穢されないかが心配だ
私から見て、ちーちゃんは可愛いし頭も良い
髪は黒曜石の様な腰まで伸びる黒いストレートで、意思の強そうな大きな瞳にプルプルと潤いに満ちた薄桃色の唇
中学の頃は同じクラスの同級生達からつけられた胸が大きい女子ランキングとかで彼女は上位の方に居たらしいし、ちーちゃんをオカズにして抜いたわとか言う話も聞いたことがあった
それ位ちーちゃんは周りから見ても魅力的なのだ
因みちーちゃんで抜いたと言った同級生達は、一人ずつ二度とそう思わないように徹底的にボコした
「あ、そうだ
今日もお昼は学食に集合ね。ワカ君の好きそうな中身にしてきたから」
「ありがとうちーちゃん、俺も作ってきてから二人で食べような」
「うん、それまでちゃんと授業受けようね」
同じ高校に進学出来たのは良いが、私とちーちゃんはクラスが別々になってしまったので、昼食の時は一緒になれるようにお弁当を作って二人で交換して食べている
私はいずれ家業を継ぐので、部屋住みの方々と当番制で朝食を作る事を中学の頃からしていたので、お弁当を作ることに手間取ることは無かった
そう昼食を学食で食べることを約束して、学校の昇降口で私達はそれぞれのクラスへと向かった
◯◯◯
午前中の授業をしっかりと受けて昼休みの時間になり、私はちーちゃんの分のお弁当を持って学食に向かう為に席を立つ
その時にクラスメイトから『嫁さんとランチか、羨ましいな』等と言われたので『まだ俺は結婚してねーよ』と返す
昼食の度に毎回言われるので、初めの頃は軽くどついて黙らせていたが、それでも言うのを辞めないのでもう気にすることをやめた
学食に着くと軽く手を振りながらちーちゃんが席について私を待っていた
「ワカ君、午前中の授業が終わってから移動時間を除いても六分二十秒経ってるよ」
「悪いちーちゃん、ちょっと授業時間が押しちゃってな。
お腹すいたろ……はい」
遅れた詫びを入れてからちーちゃんに今日のお弁当を渡し、こちらも貰う
私が今日渡したお弁当にはちーちゃんの好みに合わせたおかずを入れたので、それで機嫌を直してくれるように祈りながら貰ったお弁当を食べる
「お、本当に好きな物ばっかりだ」
「朝もそう言ったでしょ、今日は特に気合い入れたから残さず食べてネ」
「勿論食べるよ、というか今まで残したことないじゃん」
「大体は食べてくれるけど、昨日はご飯粒が三つ残ってました」
「……今日は一粒も残さずに食べます」
そう言ってお弁当のおかずに箸を伸ばして食べながらご飯を食べ進める
ある程度食べ進めてご飯粒を食べきった事を確認して最後に残しておいた卵焼きに箸を伸ばした時、取っておいた卵焼きがちーちゃんの箸につままれる
「この卵焼きはわたしが食べさせてあげましょう……さ、口開けて」
「それはいわゆる、あーんってやつか?」
「そうだよ、特にこの卵焼きは私の
早くしないとお昼休みが終わっちゃうよ
あーん」
こういう時のちーちゃんは自重という言葉を忘れており、変に拒否すると何をされるか分からないので素直に差し出された卵焼きを口にする
「分かったよ……マグッ」
学食の中であーんは恥ずかしすぎるが、ちーちゃんの作る卵焼きは私の好物なので羞恥心を我慢する
何度やっても恥ずかしいものは恥ずかしいので、お返しにちーちゃんの食べているミニトマトを一つ掴んで口に突っ込む
「お返しだ、俺だけ恥ずかしいのは不公平だからな
」
茹で蛸みたいに真っ赤になっているちーちゃんにそう言うと、ムッとした顔で残りの卵焼きを箸でつまんで私の口に、私はミニトマトを掴んでちーちゃんの口に食べさせあった
端から見るとバカがつくカップルのやり取りだが、当の本人達は恥ずかしいからやり返したという、子供っぽい理由だった
学食にいた他の生徒達からは『歯が痛くなる』『爆発しろ』『他所でやれ』『お茶が甘い……だと』と言われたらしい
◯◯◯
学校での授業が終わり放課後
授業の復習をするために私達は図書室に向かったが、今日は図書室の内装工事中という事でその日の復習は近くの喫茶店で注文をしてそこでやろうということになった
注文をしてからノートを広げて復習をしているとちーちゃんから質問される
「ねぇワカ君」
「ん?どっかつまったか?」
「いや復習の方じゃないんだけどね……学校で私達ってなんて呼ばれてるか知ってる?」
「椎名と心願寺だろ」
ばっさり答えると、先生からじゃなくて他の生徒からなんて呼ばれてるか知ってるかと聞かれる
「……会いに行く時にちーちゃんの事を嫁さんって言われたな」
「そーなんだよ、私もワカ君の事を旦那さんって言われたんだよ、まだ結婚もしてないのに」
「なら適当に言わせとけば良いと思うよ、人の噂は七十五日って言うし皆飽きるさ」
「そうなると良いんだけどね……」
なにやら納得いかないような顔をしながらちーちゃんは復習に取りかかる
暫くして今日の復習を二人共終えて帰るために店員を呼んで会計を済ませる為にボタンを押す
店員が来たので、その場で会計を済ませ喫茶店から出て帰路についた時だった
「……本当に付き合っちゃう?」
「はい?」
ちーちゃんがボソッと呟いた一言に思わず返答する
「あ、毎回毎回言われて否定するのが面倒だから本当に付き合っちゃえばそういう言われなくなるかな~って思ったからだけだから」
「俺は良いけどちーちゃんよ、もし付き合ったって言っても多分今と対して変わらないと思うぞ」
「うーん……確かにそうね。
でももう決めました、今日から私たちはお付き合いします」
こうしてこの日から私とちーちゃんの交際が始まった
因みに帰ってから二人とも付き合い始めましたと家族に報告したら『あ、やっとか』と言われたらしいです
キャラ紹介
心願寺若狭
今作のオリ主
高校はちーちゃんは女子校を受けると前に聞いていたので、一緒の学校になれて良かったと思っている
高校になって初めて別々のクラスになった為、交換日記ならぬ交換弁当をするようになった
卵焼きが好物
椎名千鶴
今作のヒロイン
ドッキリと言うことで同じ高校を受けたという事を若狭に隠していた
オリ主とクラスが別々になって悲しんだが、交換弁当をはじめて胃袋を自分色に染め上げる計画を立てている
自分の事を感じてほしいという思いからおかずに
好物はオリ主の作るもの全般