野比のび太に転生したんだけど、何故かドラえもんじゃなくてロボ子が来た… 作:生牡蠣
・これ何度目の四季(春・夏・秋・冬)だよ?
・小5で何回ドラえもんの誕生日祝ってんだよ?時系列的におかしいだろ
長寿アニメなんだからある程度時系列や四季の矛盾が出てくるのは当然なのです。
というわけで時系列や四季については深く考えてはいけないのです。
ぶっちゃけエロ要素以外の色々な管理がめんどくさいのです…おかしい点があっても許してほしいのですよ…
「は、ハ~~ックション!!……寒゛ッ…」
悪寒によって布団の中で“ブルブル…”と震えながら、僕は大きなくしゃみをした。
厚めの掛布団を何枚も掛けているのに寒い…おまけに鼻水も止めどなく溢れて来るし、喉も痛い。こりゃ典型的な風邪だな…
僕は頭に乗せられている氷嚢袋を手に取る。…うっわ、氷全部溶けてる。これ絶対38度以上熱あるわ…
あ~身体ダルい…やはり風邪というものは辛い。これは子どもも大人も、転生後も変わらないものであると改めて実感する。
こういう時は、無理して自分で治そうとせずにお医者さんに頼るのがベストだと思う。ただの風邪でも拗らせたら重大な病気につながる可能性だってあるし、辛さを和らげるための薬を処方して貰えるしね。
…しかし、今の僕はお医者さんに診てもらう事が出来ない状態であった。
「……(チラッ)」
僕は辛い頭を何とか動かし、窓の方に視線を動かす。
その窓からは星一つない真っ暗な夜空が見え、星の代わりに細やかな白い粒…雪がすごいスピードで飛び交っている光景が見えた。
見てわかる通り、この町は現在進行形で猛吹雪に襲われているのだ。
まだ肌寒い日が続いているが、雪が降るシーズンはとっくに過ぎている。しかし突如としてこの吹雪が現れ、町を真っ白な雪で覆い始めたのだ。
その結果町中は自動車どころか歩いていても危険な状況に陥り、僕は病院に行くことも、お医者さんに来てもらう事も出来ない状況になったのである。
……さて、ここまで現状を説明してきたが、今の説明でこう思った人もいるのではなかろうか?
『あれっ?これの話ドラえもんの原作になかったっけ?』…と
…………その感想は正解だ。
そう、これは原作ドラえもんにあった話――――『精霊よびだしうでわ』の話だ。
『精霊よびだしうでわ』
その名の通り腕輪型のひみつ道具で、近くの自然現象の精霊を呼び出す事が出来るというひみつ道具だ。
原作では、のび太が腕輪の力で誤って『雪の精』を呼び出し、町を吹雪で包み込んでしまった結構やば目の道具である。
…えっ、「そんな大事になるなら前もって注意しとけよ!」って?
それは……はい、正論過ぎてぐぅの音も出ませんわ……
えっと、ここまでの経緯について説明すると……この話自体は覚えてたんだよ。だから僕自身も注意もしていた。……でも、あの話は確か雪のシーズンだったし、今はギリギリ春に部類されると思って完全に気を抜いてたんだよね。
で、その状況でロボ子が僕の部屋で道具の整理をしていたわけよ。なんかこう…アニメとかで見た事るひみつ道具が部屋に散乱してる光景とかテンション上がるじゃん?
それで冷静さ失っちゃってさぁ…なんかデザインが好みの腕輪があったから付けちゃったんだよね。そしてその時、なんか寒気を感じて窓の外を見たら、季節外れの雪が降ってるわけ。そんな状況だったから、思わず言っちゃったんだよねぇ…
『おぉ、道具いっぱいあんのめっちゃテンション上がるわぁ~!おっ、この腕輪めっちゃオシャレじゃん!…ってか寒ッ……うわっ雪降ってるじゃん!?こんなに寒いのは
……はい、その結果原作通り召喚されました。雪の精が。
…………うん、みんな多分言いたい事は同じだと思うから、その言葉は僕が代弁させて貰うよ―――
――――アホやん僕ぅ!?
原作でもひみつ道具勝手に使ってのび太が痛い目にあってる場面めっちゃ見てるのに同じ轍踏んでるじゃん!?
しかも油断してたとはいえ気を付けてた『精霊よびだしうでわ』使っちゃったよぉ!?不用心すぎて自分でもアホだと思うわっ!せっかく前世の記憶あるのに頭のび太すぎて生かせてないじゃんっ!!
はぁ……でもまぁ、使ってしまったものは仕方がない。逆に映画のように一歩間違えたら世界滅亡ENDレベルの失敗ではなかっただけ良しとしよう。
それに、その後原作通り雪の精とも仲良くなって、雪で遊んだり、空を飛んだりと楽しい時間を過ごせたのだ。そこだけ見れば、ぶっちゃけ失敗して良かったと思える。
それに、美少女の部類に入る雪の精に純粋な好意を向けられるのは普通に気持ち良かった。
…えっ、お前にはロボ子やクンタック達がいるし、未来の情報からすると女の子とあんまり関係持たない方が良いんじゃないかって?……美少女に好意を向けられて喜ぶのは男の
そう、彼女との時間はとても楽しいものであった。……だからこそ、
精霊よびだしうでわの原作でも外で雪の精と遊んだのび太は身体を冷やし、高熱を出して寝込んでしまう。それに責任を感じた雪の精はのび太の熱を下げる為に自らを犠牲にし、消えてしまうという悲しいラストを迎えてしまうのだ。
あのラストを漫画やアニメで見ている僕としては、何とかあのビターエンドは回避したい。せっかく仲良くなった女の子には消えずに生きていて欲しいのだ。
だからこそ、僕は考えていた―――雪の精生還ルートを!
「のび太さん、具合はどうですか?」
僕がそう考えていると、押し入れの中からロボ子が顔を覗かせた。その表情には僕の体調を心配している様子と何か罪悪感を感じている様子が合わさっているのが見て取れた。
よく見ると、彼女の足元に同じく心配そうな表情を浮かべたズブも顔を出していたが、僕の視線に気づくと少し気まずそうに再び押し入れの奥へと消えていった。ツンデレだねぇ…
「すみませんのび太さん…私が道具を出しっぱなしにしていたばっかりに…」
「いや、ロボ子のせいじゃないでしょ。これは僕の自業自得だから気にやむ必要はないさ。……それより、
少し落ち込んでいるロボ子に心配する必要はないと伝えつつ、僕はロボ子に頼んでいたものを催促する。
「はい!道具を整理したばかりで探すのに時間がかかりましたが、ちゃんと見つかりました!動作も確認済みです!!」
ロボ子はそう言って、腕に抱えていた四角い真っ白なカバンの様なものを床に置いた。
そのカバンには、病院を意味する赤い十字が描かれていた。
勘のいい人ならもうお分かりだろうがあえて言おう。それこそが雪の精生存ルートに必須のひみつ道具―――『お医者さんカバン』だ。
この道具は、聴診器を身体に当てるだけでその人の病気や怪我を素早く正確に診断する事ができ、それの治療に必要な薬や器具を出し、処置方法まで教えてくれる道具だ。
アニメとかだと虫歯とか風邪とか絶対治療に数日かかる系の病気も治せるという、ドラえもんの中でも1、2を争うであろうチート道具だろう。…未来世界のお医者さん大丈夫?職失わない?
……まぁそれはさておき、原作で雪の精がのび太の熱を下げた結果消えたのであれば話は簡単、お医者さんカバンで前もって風邪を治療すればいいのだ。
そうすれば雪の精も消えてしまう原因が取り除かれるため、生存ルートが完成するっていう寸法よ!……原作でもお医者さんカバン使えば解決したのにドラえもんぇ…
……えっ、でも雪の精消えないと町は吹雪のままじゃないかって?
そこは……うん、後で考えよう!
だってしょうがないやんっ!雪の精ちゃん可愛いし暴走気味だけど根はめっちゃ良い子だもんっ!消えるって分かってるなら何とかしてあげたいと思うじゃん!?
…まぁ、最悪ロボ子に泣きつこう(思考停止)
「ロボ子ナーイスッ!これで風邪もイチコロよぉ!!」
「ふふっ、喜んでもらえた様で私も嬉しいですわ♪……でも、すみませんがのび太さん、私この後少し用事がありますので、こちらはご自分で使っていただけますか?」
ロボ子は申し訳なさそうにしながら両手を合わせ、謝るような仕草を見せる。
用事?こんな吹雪の日に用事って……何?
……まぁ、ロボ子にも色々あるのだろうし、用事の内容も言わないところを見るにあまり言いたくない部類の用事なのだろう。ならば詮索するのも無粋だよね。
「あー…うん、大丈夫。でも使い方だけ教えてよー……」
「流石のび太さん、ご理解いただきありがとうございます!まずはこの聴診器を―――」
ロボ子は僕にお医者さんカバンの使い方をひとしきりレクチャーし、『それでは行ってまいりますわ。……念のため、呼びつけブザーも置いて行きますので、何かあれば呼んでください』と言って扉から出て行ってしまった。
何というか意外だな……ロボ子なら『のび太さんが良くなるまで私が看病します!まずは身体を暖めるために裸で抱き合います!!』とか言ってきそうと思っていたが……まぁ逆に言わなくてありがたいけど。
そんな事より、早くこの風邪を治さなければ。急がないと雪の精がもう来てしまうかもしれない!
僕はそう考えた後、お医者さんカバンの聴診器を自分に当て、治療を開始する。
『テンケイテキナ “カゼ” ショウジョウ!コノ “クスリ” ヲ ノンデ アンセイニスベキ!!』
するとお医者さんカバンからカタコトの機会音声が流れ、カバンから錠剤の薬と水の入ったペットボトルが飛び出した。
おぉ、錠剤を飲むための水まで出してくれるなんて親切な道具だ。マジで欠点ないよなこの道具。
『オーナー…ロボコサマ カラノ キボウデ ソッコウセイヲ ジュウシシタ トクチュウヒンダ。ノメバ タチマチ カゼモナオル!』
お医者さんカバンから再び声が聞こえた。
オーナー…? あぁ、ロボ子がカバンの持ち主になるからそう呼ばれてるのか。にしても薬に特注品とかあるのかなぁ…?即効性があるのはありがたいけど…
そう思いつつ僕は薬を口に含み、水と一緒に飲み込む。
風邪によって脱水気味だった身体に水分が染みるのを感じる。キンッキンに冷えてやがるッ!あぁ~なんかこれだけでも生き返った感じするわぁ…風邪ひいた時って冷たいものが異常に美味しく感じるよね。
おまけに薬も苦くなく、飲みにくいわけでもない…というかラムネ味でちょっと美味しいんだけど。これ本当に薬?…でもお医者さんカバンから出て来たし、ほな薬かぁ……
……あっ、なんか心なしか具合良くなった気がする!即効性すげー!!
いや~何の苦しみもなく、病気も一瞬で治る。まさにお医者さんカバン様様だ!!
『……ナオ、フクサヨウトシテ “セイヨク” ガ イジョウニタカマル オソレアリ。 ワカリヤスク セツメイ スルト ドチャクソ ムラムラスルカラ アトショリ ヨロー☆』
…………えっ。
数分後……
なんということでしょう!(ビフォーアフター)
あれだけ辛かった倦怠感や熱が嘘のように消えてしまいました!
あれだけ痛かった喉は、フリ〇クを食べた後かのようにスカッとさわやかになり、深呼吸だって出来ちゃいます!
頭痛や鼻づまり、関節痛もなくなっていつもより絶好調なまであります!
あの薬を飲んでから、体調が全回復!まさに匠の技です!!
……聞く限りでは最高の仕事をしてくれた匠ですが、1つだけとんでもないことをやらかしてくれました。それは―――
「はぁ…はぁ……!」ギンギンッ!
匠の粋な計らいにより、勃起が収まらなくなったのです。
……ほんっととんでもない事やらかしてくれたな
なんだ副作用でめっちゃムラムラする薬って!?おかげでさっきから常にちんちん触ってないと落ち着かない状況なんだけど!?
確かに風邪による熱はもう下がったよ?でも今は違う意味で身体熱いから!?薬飲んだ意味ほとんどないよこれぇ!喉とかの痛みなくなったのはありがたいけどっ!!
クソッ、ロボ子めぇ…!こんな不良品出しやがって、帰ってきたら覚えてろよぉ!!
と、とにかく今はこのムラムラをどうにか解消しないと…このムラムラ加減からするとオナニーだけでは満足できないだろう。いっその事バウワンコへ「ねぇ、大丈夫?」…ッ!?
僕がそんな事を考えていると、突然何者かに声を掛けられる。
声の方向に目を向けると、そこには一人の少女が心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。
雪の様な真っ白い肌
見ているだけでこちらも涼しくなってしまう様な綺麗な水色の髪
どこかギリシャを思わせる様な独特な服
そう、彼女こそが数時間前に僕が呼び出して、一緒に遊んだ精霊―――雪の精である。
あー…確かに原作でも真夜中にのび太の枕元に現れてたもんねぇ~……
まぁ、色々言いたいことはあるけどとりあえず一言。
タイミング
なんでよりによって今来る!?
いや、確かに雪の精が来るのを見越して僕も色々準備してたよ?生存ルート開拓の為に前もって風邪も完治させた。
でもッ!今違う意味で熱出てるからッ!!何なら原作より状況悪化してるまであるからッ!?僕の尊厳的な意味でッ!!!
「き、君は雪の精!?ど、どうしてここにぃ!?」
「……あたし、ずっと貴方を見てたの。私のせいで貴方が風邪を引いてしまったのも…ごめんなさい、こんな事になるなんて思ってなかった。」
動揺する僕をよそに、雪の精は懺悔の言葉を紡いだ。
い、いや、あれは元々僕が呼び出してしまったのが原因だから雪の精に責任はない、僕の自業自得なんだけど…でもちゃんと謝りに来てくれるなんて、やっぱりこの子根は良い子だよ。ますます生存させてあげたくなったよ。
……でも、それはそれとしてタイミングはクッソ悪い事には変わりなしッ!!
「信じて欲しいの。貴方に風邪を引かせるつもりなんてなかったのよ。ほんとに貴方が好きだったのよ」
うわー!原作と同じセリフ~!!
なんか涙目になりながら言ってて罪悪感あるけど感動する~!
……でもッ!タイミングはクッッッッッソ悪いッ!!!
「い、いやッ!君のせいじゃないから気に病まなくていいよ!それに風邪も治ってるから!!」
「………本当に、貴方は優しい人ね。あたしを気遣ってバレバレの嘘までついて…ますます好きになっちゃう」
僕の言葉に、雪の精は「仕方のない人」と小さく笑う。
どうやら僕が顔を赤くしながら息を荒げている様子を見て、風邪が治ってると言ったのは嘘と捉えられてしまったようだ。
ごめん……確かに具合悪そうに見えるけど、別件で苦しんでるねん…
「ほ、ほんとに!本当に大丈夫だからぁ!!」
「……あたしを想ってそう言ってくれるのは嬉しいわ。でも、無理しなくてもいいの。すぐにあたしが熱を冷まして……あら?」
雪の精が僕の額に手を当てようとして、途中でその動きが止まる。
雪の精の顔を見ると、どうやら何か気になるものが視界に入り、それを凝視している様子だ。
「何だろう?」と思い、雪の精の視線を辿ると――――
ビンビンビーーンッ!
布団の下の方が異様に盛り上がっている光景が見えた。
……そ、想像以上にとんでもない事になっとるうぅぅぅぅぅ!?!?
そ、そう言えばあふれ出る性欲解消できてないじゃん!?そりゃエベレストもそびえ勃つかぁ!!(やけくそ)
「な、何これ、布団が異様に盛り上がってる…中に何か入ってるのかしら?」
そう言いながら雪の精は、布団を“バサァ!”とひっくり返す。
ちょ!?何を四天王ッ!?!?
突然の事に何も抵抗できない僕。その結果、ズボンの中に窮屈そうに収まった勃起チンポが顔を出した。
「な、何かしらこれ?……ま、まさか風邪以外にも病気がッ!?うん、きっとそうよ!じゃなきゃこんなに腫れないわ!!」
雪の精は僕のチンポを見て他の病気を疑う。
何故そうなる!?
……はっ!もしかしたら精霊って生物学的な繁殖とかしなさそうだし、人間の生殖行為とか性器についての知識がないのでは!?
「ゆ、雪の精さん、これはですねぇ“さわっ♡”おっふ!」
何とか誤魔化そうと声を掛けるも、雪の精が僕のチンポを両手で包み込み、その快感で声が途切れてしまう。
「あたしに任せて!あたしが貴方のこれを冷やして、腫れを元に戻してあげる!!…それがあたしが出来るせめてもの償いよ」
雪の精は決意に満ちた表情で僕の病気を治す宣言をした。
いや勃起してるだけだから!そんなキメ顔する程の事じゃないからぁぁぁ!?
雪の精生存ルート開拓の為に行動したのだが、予想外の方向に進んでしまった。
はたして僕は、無事この危機を脱して生存ルートをはたすことが出来るのであろうか…!
今日のロボ子
「うふふっ、今頃のび太さんは雪の精さんとしっぽりと…♡あぁ、想像しただけで私も発情してしまいますわぁ~♡っと、今は我慢我慢…とりあえず、これはバレないように片づけなくては…」(季節カンヅメ・冬)
今回の話、季節的に雪が降るのおかしいらしいけど、何で降ったんだろうね~(すっとぼけ)
ドラえもんは映画作品以外にも魅力的な女の子が多いから雪の精を登場させてみたゾ。
この子の話は冬の間に書きたかったから原作漫画毎日読み返して無理矢理モチベ上げしますた。もうしばらくはドラえもん読めねぇや…
はたして転生のび太は雪の精生存ルート開拓出来るのかッ!?のび太の運命やいかに!
次回ッ!『雪の精生存!希望の未来へレディ・ゴーッ!!」
ここまでご拝読ありがとうございました