「兄さん、アスランきたからママがおやつだって」
そういってドア開けて呼びにくるとまた走って戻っていく。
「そうか分かった」
朝から勉強漬けなので一息いれようと思いでリビングに向かう。
数年前に新しい弟が出来た日すごい熱を出した後に自分は知識を得た。それはきっかけになった弟キラ・ヤマトが主人公の物語についてだった。
ただし全てではなく断片的であまり情報量も少なくてよく分からないことだらけだがそれは多分未来のことであるというのなんとなくだが理解した。
正直、半信半疑なところはある。
熱でうなされて夢みたいな変な妄想ができあがっただけでたまたま妄想みたいな知識が現実によくあってるだけなんて考えもした。
とはいえもしも正しかったらとても良くないなことが将来に起きるのだと思うと備えなければならないのだと結論になる。
子供でしかも個人で出来ることなんて勉強して身体を鍛える、あとはキラにも勉強することを促すぐらいだろうか大したことは出来ないけどやらないよりいい。
たとえ妄想なだけで終わる可能性大だけど無駄にはならない自分の為になるわけだから。
「それでこのかなり古いけど新しいのがくるまでの間はこの集音装置で代替え… 」
リビングに入るとテレビの前で大型犬をそばにおいてアスランとキラが夢中になって機械いじりをしていた。
ふと香り高いお菓子の匂いが漂ってきたのでダイニングのほうをみると母さんとレノアさんがテーブルを囲みお菓子をつまみながらおしゃべりをしていた。
「こんにちはレノアさん」
レノアはテーブルでお茶を啜りながら笑顔で返した。
「おはよう、カエデちゃん。今日も元気そうね」
カリダは嬉しそうに微笑み手招きをしている。
「カエデ座って、レノアがお菓子を作って持ってきてくれたのよ」
テーブルに自分用に分けられたパンケーキがおいてあるレノアさんの横のイスに座る。
「ありがとうございます、美味しそうだ」
「いいのよ家では私とアスランと二人に一匹だけだからみんなで一緒に頂くほうが美味しくなるわ」
そう言いながら微笑むレノアさん今日もすごい美人だ。勉強で疲れた脳も癒されるレベルである。
近所でも母さんとレノアさんの二人は美人で評判になるほどで息子としても自慢だ。
「俺もレノアさんと一緒にお茶出来て楽しいです」
「カエデは昔からレノアに懐いてるものねママ寂しいわ」
わざとらしくしょんぼりする母さん。
「はいはい」
と流すスタイルで対応した。
三人で雑談に華を咲かせていると「そろそろ追加のお菓子をだしましょうね」と言ってキッチンに作りに行ったので、レノアさんと二人になり話題は自分の将来についての話になった。
「カエデちゃんはお勉強から習い事まで一緒懸命やってきたのはやっぱり軍人さんになるためなのよね? 」
少し前から士官学校に進もうと考えていることは両親には話していたから聞いているのだろう。
「はい、軍人になればなにかと家族にとっても良いと思ったので」
いろいろ考えた結果の選択だった。
「優しい子ね」
そういって悩んだような顔をしながらレノアさんはこちらに手をひろげて俺の頭をぎゅっと胸に抱き込むようにした。
「あまり気負いすぎても駄目よ、子供なのだから」
突然のことに驚いてされるがままになったけど、レノアさんの胸の柔らかさを感じると熱が身体中にまわったような感覚になる。
「あなたは私にとって息子と同じなの、何かあったら頼っていいからね」
優しく声をかけられてる
「はい」
と返事をしながら自然と手が胸にいき思わず揉んでしまう。
「んっ」
と少し吐息を漏らしたレノアさんが赤らみながらも微笑んで誤魔化すように身体を離したところに母さんが戻ってきた。
「熱いから気をつけてね」と皿をおきながら新しいお菓子を置いていたら機械弄りをしているキラ達のところに持っていく。
アスランが嬉しそうにお菓子を受け取っているとそばにいた大きなザラ家の愛犬が自分もねだるように母さんにくっつく。
「ジョンもお菓子を食べたいのかな…」
困ったように引きぎみに話しかけている。母さんは大きなジョンが若干苦手だった。
それを見たレノアさん心配そうな表情をうかべている。
「数日預かって貰う身としてはありがたいけど、ほんとに大丈夫? 」
「大丈夫よ怖くはないの、ただ身体が大きいから少し苦手なだけ」
苦笑いをうかべながら素直に答えつつ脚にまとわりつくジョンがアスランとキラふたりがかりで捕まったので戻ってきた。
「パトリックさんの大事な式典に呼ばれているのでしょ、気にしないで友人の為ですもの困ったらお互い様だわ」
重要な仕事をしている夫を持つ友人を気遣っている。
二人はその後もお互いの夫の話をしている。
「スケジュール的にはレノアが戻ってきた次の週にハルマの実家にキラ達を一度連れて帰る予定だけど肝心のハルマの予定が急に…」
夫の実家への里帰りには母さんはあまり気乗りしないようである。
「キラちゃんはあれから会うのは初めてになるのよね」
何か難しげな顔をしながら会話する二人の間にコール音がなる。
「迎えの車ね、アスランもう出発するわよ片付けて」
この後はアスランとキラはてきぱきと片付けると外に出て待っていた迎えの車に乗るノレアさん達。
「すぐ帰ってくるからなキラァアアアア」と走り出した車の窓から叫ぶアスランを見送るヤマト家と一匹だった。
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翌朝
『ママ行ってきます、トリィもお利口に待機してて』
『はーい、いってらしゃい車には気を付けてね』
ペットロボットは登録されたマスターと複数の人間の声に反応し複数回の起動するがハウス内での待機命令に従いまたスリープモードにはいる。
2時間後
パトロールシステム自動起動。
システムチェック、一部エラーを確認、パトロールに支障無し起動を継続。
アスランがキラに送ったペットロボットはプログラムに従い省電力モードによるパトロールを開始する。
ルートを自動選定、決定。
飛び立つペットロボット。
バタン
連続した大きな物音と音声を集音機が拾うが構わずパトロールを
継続。
『だ…!やめ………ジ……! 」
なお飛行中に動体反応をセンサーが複数関知するが飛行に支障がないことを確認。
『……………!! 』
音声を拾い続けるがあらかじめ決められたルートの巡回を終了しスリープにはいる。
1時間後
パトロールを再開。
水音、音声と重なる物音を感知してパトロールを継続。
『……っ』
ジズュッジズュッ
『…』
動体反応センサーには反応を一体感知。
夕方
「ただいま!! 」
学校から帰ってきたキラだったがいつものおかえりなさいと迎えてくれる返事がなかった。
まだ兄は学校から帰ってはいない、ママがいるはずなのにと思いながらも珍しいこともあるんだなと思いながら家の中に入っていく。
途中のランドリー室前を通った時に奥の浴室のほうから、くぐもった悲鳴にも似たような声が聞こえた気がした。
「ママ? お風呂?」
と呼んでみた。
「キラ? 帰ってきて…たの?おかえりなさい、ママは…さっきまでジョンがちょっとわんぱくでね、おトイレが上手く出来なくて汚れたから洗ってあげてるの… 」
少し疲れているのか話しづらそうな感じで答えてきた。
洗い物を入れるバスケットの中にはスカートや下着が入っていたがそれぞれ噛んでひっぱられたような跡が残ってる。
「そうなんだ? 大変だったんだね、アスランはしっかりと躾てるといってたのに」
「これが終わってから夕飯を作るから部屋で待ってなさい」
「はーい」
キラは素直に返事をしながら部屋に戻っていた。