宮廷魔術師団第四分隊所属、カナリア二等兵。
そう名乗った彼女は名前も名乗らない記憶喪失の女に対して、様々なことを教えてくれた。
この奴隷商館がある地域はセムルス占星国とダタール魔笛国の国境に極めて近い地域であり紛争が絶えないそうだ。
奴隷という火から立ち上る煙は硝煙と土煙、ついでに流れ出る血と死体に隠され、これまでこのような場所に奴隷商館があるとはセムルス占星国の宮廷魔術師団は把握出来ていなかったらしい。
そして、このワムネア大陸では4つの大国がはるか昔から戦争をしていたらしく、今はどの国も疲弊し冷戦状態が続いているのだとか。
だがどの国も一枚岩ではなく、様々な勢力が紛争を続けており、どの国の首脳も虎視眈々とその様子を『観察』しているとの事だった。
とんでもない世界に来てしまった。
ただひとつの大陸しか開拓されていない世界でその小さな世界では気の遠くなるほど昔から戦争をしていると。
しかもその戦争のせいで国は疲弊している。
そんな世界で奴隷はどのように生きればいいのか、そんな疑問が絶望とともに押し寄せる。
どこかの国が痺れを切らして奴隷を戦力として徴収したら?
女である俺は戦場に出されないまでも士気の維持のための娯楽として使われるかもしれない。
いや、目の前の少女は仰々しい部隊に所属し戦場に出ている。
間違いない。この世界は倫理観が終わっている。
俺も戦場に出されるかもしれない。
意味の無い思考はどんどんと渦になっていき、なぜこんな世界に送られたのか考える暇もない。
…だがまだ俺にも起死回生の方法がある。
魔法だ。
この世界の魔法は、属性はあるものの使える魔法は人によって違う。
カナリアは回復魔法、観測魔法、魔毒魔法と3つも魔法が使えるらしい。
この使える魔法の数は成長させることは出来ず『祝福』を受けた時から変わらないらしい。
回復魔法は読んで字の通り、奴隷商に捕まって拷問された時はこの魔法を使って治癒したらしい。
魔毒魔法は戦争で重宝される魔法でこの魔毒魔法を得たという理由で戦場に出されたのがこの少女だった。
矢にしたり剣にして戦える魔法らしいが俺が気になったのは観測魔法の方。
この魔法を使えば魔法にかけられた人物の魔法が分かるらしいのだ。
祝福は母胎から出た瞬間行われその時点で使える魔法が分かるらしいことから俺にも魔法が使えるはずなのだ。
早速、俺はこの少女に観測魔法を使ってもらうことにした。
「…むぅ、やっぱり魔力収縮がうまくいかない……こう…?」
「どうだ…?」
「まって……やっぱり魔力が霧散しちゃう。あともうちょっとでコツ掴めそうだったからまた今度ね?」
「…?使えないのか?」
なにやら試行錯誤していたようだったが何をしていたのか自分には分からなかった。
「うん。この腕枷がね、魔法を阻害しちゃうの。でも使ってみた感じ粗悪品だから、師団で受けた訓練通り魔力痕跡を残さないように繰り返せばいつか魔法が使えるはずだよ」
「そ、そうなんだ…?」
捕まった時の訓練もしているとは、恐れ入る。
「…ねえ…ここでは、何をされてるの?さっきの昼ごはん。変なゼリーがついてたよね」
「……奴隷なんだし、予想つくでしょ…俺の口から言えって?」
「ッ!…い、いや」
「ははっ…まあなれるんじゃないかな…おれもやっとなれてきたし……」
慣れる。
なれる?
最初は気丈に抵抗したよ。
口淫をやらされた時はちんこを噛きろうとしたさ。
だけど少し傷つけただけ、ちぎる前に手足と首の枷から電流が流れて気絶させられた。
そのあと、『過激に』調整された。
あれをきっかけに抵抗はやめた。
何回も嬲られれば慣れる。
処女は奪われない。そんな商品価値が俺の自我の防波堤のように感じてしまう。
気まずい雰囲気が立ち込め、俺たちは距離をとって座った。
いつも通り空を見よう。
そう思って窓に目を向けた瞬間、耳元で囁かれた。
男の声で。
「ごーみばーこちゃん♡」
「ひっ」
「お楽しみの時間だぜぇ…?」
「なっなんで!!昼飯の前にやっただろ!1日1回だって言って、ぁうっ」
鉄格子の隙間から腕を引き寄せられ、ガンッと冷たい鉄の感触を頬で味わう。
「今日から〜」
「ぅぎゅ…」
「1日2回でぇ〜すっ!」
「い、いや!」
「ちょ、ちょっと!!乱暴すぎじゃないの?!?!」
あまりの扱いにカナリアが声を上げる。
その声に間髪あげず調整係が怒鳴る。
「うっせぇんだ!!国の犬が!!誰のせいでこんなことになったと思ってやがる!!おら!ゴミ!いくぞ!!」
「あっ!い、待って!!歩くっ!歩くから!引っ張らないで!」
乱暴に引き上げられ、これまでの経験から素直に言うことを聞く。
その様子を、カナリアは悔しげに見ていた。
◇ ◇ ◇
「うッ……うぎゅ……ひ、ん」
天井のシミを数えていれば終わる。なんて馬鹿げた理屈だ。
内側から淫乱にされたこの体じゃあこの快感には耐えられない。
腹の子宮の上を執拗に押されながら、大陰唇からのぞく開発され少し大きくなった陰核を指で弾かれる。
最初こそ敏感すぎて痛かったが、今ではただの性感帯だ。
「クリも随分大きくなったよなぁ…?抵抗しねえのかよ?ああ?」
「し…しませ、ゆッ?!?!」
陰核が強めに弾かれ俺の脳みそはスパークを起こす。
パチパチと視界が瞬いた。
「ゅっあッ!あっ!ひンぐッ!」
「ほーう?でも信用できねえよなぁ?男のチンポを調整中に噛むやつにはよぉ?お仕置が必要なんじゃあねえのかァ?」
「あッ!あッ、ごめ、ごめな!うッああっ!!ごめんなさい!ごめんなさい!ピンピンしないれぇ!!」
調整係は、愉快げに陰核を弾き続ける。
弾かれる度に俺の膝は震え目尻から涙があふれる。
その上、俺の意思関係なくピュッピュッと股から潮を吹いてしまう。
その吹き出た潮は当然の帰結として調整係の腕にかかった。
潮が出るまで弄るな。そんな文句を目の前の調整係に吐き捨てられればどれほど良かったか。
少なくともこれからの展開を予想出来なかった頃なら俺は気丈に言っていただろう。
でも俺は、顔を青くすることしか出来なかった。
「おいおい、潮が俺の腕についちまってんぞ?汚ねぇ、なァっ!!」
「ひッお゛お゛ぅッッ」
ブシャッ
俺の情けない姿が面白かったのか、調整係が陰核だけでなくマンコ全体を叩く。
その衝撃を淫乱なこの体が耐え切れる訳もなく、獣のような声が声帯から絞り出され、潮もかつてない勢いでで調整係にかかってしまった。
快楽で靄がかった頭でも理解できる。
このままでは本気で調整係が怒ってしまう。
謝らなくては。
「ご、ごめんなしゃい!!潮をかけちゃって、漏らしちゃってごめ、ンゴォ゛お゛!!」
ブシッブシッ
遠慮ない、腹への拳で絶頂する。
媚薬ゼリーで淫乱で頑丈な体になった俺はその拳でもたらされた痛みすらも快感に変換してしまう。
ひしゃげた子宮から伝わった快感は潮吹きを加速させる現象をもたらし、俺は舌を突き出し間抜けな表情を晒すことになった。
「いやァ…潮でご主人様を汚しちゃあダメだろ?」
「お、おほぉ…」
「おいおいトンじまったよ。じゃあもう一発ッ!」
「ンギャァッ!ごめんなさい!」
強制的にドMになった俺ではどのような謝罪で懇願しようとも、別の意味で受け取られてしまう。
だが、俺に、拳を握りしめる調整係に何も言わない勇気はなかったのだ。
「ンォオ゛!なぐならいれ!」
殴らないで欲しい。
そんな簡単な願いはもっと殴って欲しい、そのような意味で捉えられ。
「や、やめ!」
やめて欲しい。
そんな簡単な言葉ではこの暴漢は止められなかった。
「ヒギュッ!やめてッ、やだぁ!」
俺は、
「だれかたしゅけっ」
情婦のように
「ンギッ!ごめんなしゃ!あ、あああああ゛あ゛!!」
懇願するしか、
◇ ◇ ◇
「………」
潮で濡れ、淫臭を漂わせるボロ布はそのままに。
牢屋の冷たい石材の上で倒れていた。
気絶していたらしい。
いつもと変わらない。
でも今回は少しだけ違った。
「…回復魔法のコツは、掴んだから…ッ…今は…少し休もう?…」
あたたかい光を俺に当ててくれる少女がそこにいた。
俺の情けない叫び声を聞いていたのか、目元は赤く泣き腫らしていた。
今も目尻から滂沱の涙が流れている。
体は無理やり作りかえられ、殴られても感じてしまう。
前世が男なのにも関わらず情けない姿を晒し続け自我が崩壊しかけていた。
こんなに…俺のことで悲しんでくれる人がいるなんて、
それだけだった。
俺を思って泣いてくれる。
それだけで、快感に伴って流れる涙とは違う。
流さなくなって久しい涙がやっと、俺の目から流れることになった。
「ぅ、う゛あ」
喘ぎに♡を付けるか
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必要(もっと乱れてるところが見たい)
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不必要(雰囲気が崩れるからダメ)