五条悟に転生した凡夫のお話 作:かふぇらて
「五条きゅーん」
「…………は?」
高専に着く頃には太陽が傾き、橙色の斜陽が天から半身を沈ませていた。
校門を潜り校舎に足を踏み入れると、ふと聞くだけで甘ったるくなる間延びした声を発して人影が飛び込んで来る。
「硝子寂しかった〜」
「何……この。……マジで何?」
巻き付いてくる細い腕を持て余して、反射的に半歩下がった。硝子は不自然なまでの笑顔を作って、ぶりっ子がするように小首を傾げて見せてくる。
「かわいい彼女のお出迎えだよ? ……もっと喜べ」
「声、低くなってんぞ」
俺の指摘も「何の話か分かんない」と嘯きながら硝子は俺の腕を強引に引いていく。
今日は矢鱈ご機嫌だなと思っていたら「新作の服が出て〜」だとか「デートしたい」だとか話し始めたので会話の内容を全て察した。
つまり、欲しい物があるから買えということらしい。
余りにも現金なアプローチに思わず苦笑しながら連れ立つ横顔を眺めていると、硝子がふと動きを止めてこちらに顔を向けた。
「…………?」
「……なんだよ」
絡んだ視線は真顔に戻り、まじまじ覗き込まれる。
そのままぼすんっと音を立てて頭を胸に埋めると、硝子は鼻筋をすりつけるようにしながら静かに呟いた。
「他の女の臭いがする……」
「そういうのいいから……」
「は? マジで言ってんだけど」
てっきりまた何かの茶番が始まったと思って身構えていたら、どうやら本気で言っているらしい。
背中に回された腕がみしみしと音を立てながら締め上げる力を強め、上目遣いと呼ぶには少し剣呑過ぎる目つきが此方を睨んでいる。
その眉間には不快と言いたげな皺が刻まれていた。
「お前、外で女と会って来たろ」
「………………」
「おい」
一気に底冷えするような声が投げ掛けられ、逡巡して口を噤む。
そんな俺の沈黙を肯定と捉えたのか、更に眦を吊り上げ始めた硝子に俺は慌てて弁明した。
「別に……任務先でちょっと知り合いの術師に会っただけだ」
「つまり、女だな? 名前は?」
「…………九十九由基」
ここまで厳戒態勢で問い詰められると逆に隠した方が怪しまれそうだ。そう考えた俺は早々に諦めて口を割る。
聞き慣れぬ女の名前を聞いて、硝子は「ちっ」と舌を鳴らしながら若干拗ねたように口を尖らした。
普段、感情を顕にすることが少ない分、硝子がこういった表情を浮かべることに一瞬驚く。
「……で、ヤったの?」
「そういうんじゃねぇって……」
尚も緩まぬ追及を躱しながら俺は昨晩のことを思い出していた。
とはいっても任務の後に九十九と会ってからの記憶は殆どない。
久しぶりの飲酒に随分酔わされたらしく、目が覚めたら見知らぬ部屋に居たので心底驚いた。
『起きたんだね……。体調はどうかな……?』
酩酊感の残る頭と曖昧な記憶に戸惑っていると、まるで一晩中叫び続けた後のような掠れ声が投げ掛けられて、そこで椅子にぐったりと腰掛けていた九十九の存在に漸く気が付く。
恐らく彼女も相当飲んだのだろう。
二日酔いと思われるその表情には精魂尽きたように気力が無かった。
『俺は問題ないですけど……九十九さんは大丈夫ですか?』
『…………若いっていいね』
達観した表情で力無く笑う九十九に感謝の言葉を述べながら介抱すれば、彼女はふらふらとよろめきながらベッドに横たわり、そのまま気絶するように就寝してしまった。
もしかしたら一睡もせず起きていたのかもしれない。
俺がベッドを占領していたからだろうか? 申し訳無さを感じつつ、ふと汗にしてはやけにベトつく身体に不快感を感じてシャワーを借りると、お礼の手紙を一筆したためてから高専への帰路へ就いた──それが俺の記憶に残っている昨晩から今日にかけての出来事だ。
「一緒に酒を飲んで……酔った俺を介抱してくれただけだ」
「……納得できない」
硝子は俺の回答を不服としたらしい。
俺の手を取ると半ば無理矢理に引きながら、くい、と顎で校舎の陰を指し示す。
「ちょっと面貸せ」
✽ ✽ ✽
「はむっ……れる、ちゅぱ……くぽくぽっ」
「──おい……! お前、こんな所でっ……!」
人気の無い校舎の裏まで来ると、硝子はその場に座り込み、乱雑に俺のズボンから肉棒を露出させると勢い良くぱくりと竿を咥え始めた。
当然、慌てて引き剥がそうと頭に手を掛ける。しかし、彼女は少しも離す気はないと言わんばかりに目を細めて此方を見上げながらゆっくり舐り上げていき、悲しいかな、その光景と刺激に呆気なく下腹部に血液が集まっていくのを感じて、俺は堪らず勃起した。
「んふ」
鼻から抜けるような笑みを零し、ちゅぽんと唇が離れる。
外気に晒され、唾液でぬらぬらと光る肉棒と硝子の口を銀色の糸が繋ぎ、そして程なくしてぷつりと切れた。
「口では嫌がる割にさぁ……びんびんじゃん」
「……それは」
硝子が、指先でつんつんと亀頭をつつきながら指摘してくる。
その刺激に陰茎が応え、期待からその身をぶるりと大きく跳ね上げさせると彼女は静かに笑って唇を舐めた。
俺の反応を楽しむように裏筋から先端に向かって唾液で濡れた舌を這わせていき、鈴口に辿り着くとちろちろと舌先を躍らせ始める。
その間、空いた手は優しく包み込むように睾丸を揉みながらもう片方の手でしゅっしゅっとリズミカルに竿を扱いており、絶え間なく加えられる快感で急激に射精感が迫り上がって来るのを実感した。
「ちゅぱ、ちゅぷ──んっ。……もう
「…………っ」
「ちょっと目を離したら他の雌に寄って行っちゃう雑魚ちんぽ、躾けてやるから」
ちゅっちゅと態とらしいリップ音を奏でながら、硝子は亀頭に唇を何度も押し当ててくる。
そうして先端だけ僅かに開いた口に咥えられ、キャンディーでも舐めるかのように温い粘膜の中で転がしたと思ったら、次の瞬間にはずぞぞぞっと音を立てて喉奥まで一気に飲み込む。
急激に訪れた強烈な快感にいよいよ抑えようがなく、睾丸がぶるぶると震えて精巣からせり上がる精液を感じる。
「……硝子っ」
「──むぐっ……!」
びゅるびゅると勢い良く吐き出される奔流を硝子は舌の上で受け止めながら、徐々に硬さを失っていく俺のペニスを吸い出すように口淫を繰り返した。
やがて射精が終わると亀頭に唇を触れさせたまま唾液と混ざり合った白濁液をこくこくと喉を鳴らさせて嚥下し、睾丸の中身を搾り取ろうとしているかのように最後までねっとりと舌を這わせながら吸い続け──残りの一滴まで舐め取ってから、ゆっくりと口を離す。
「えぁ〜……」
射精後特有の気怠い感覚に身を浸しながら肩で息をしていると、硝子は俺の目の前で見せびらかすように口を開き、白濁に塗れた舌をれろっと動かす。その表情には普段の鬱屈とした雰囲気が抜け落ちており、興奮に頬を上気させながらうっとりと陶酔したような表情を浮かべていた。
元々整った顔立ちをしている硝子だが、普段とのギャップにより一層興奮が煽られる。
何より、噎せ返るような精臭が立ち込める中、満足そうに口を開けている姿は酷く倒錯的だった。
「ん……おいし」
最後に口端を伝う一筋までぺろりと舐め取れば、満足気に頬を緩ませる。
俺は一連の動作を無言で眺めながら、酷く興奮している自分に気がついた。
硝子が腰を上げて立ち上がるのとほぼ同時に腕を伸ばし、その柔らかい身体を抱き締める。
すっぽりと腕の中に収まった硝子は一瞬だけ驚いたように身を強ばらせたが、すぐに身体から力を抜いて身を委ねてきた。
「ふふっ……がっつくなよ。ちゃんと大人しく出来たら、ぴゅっぴゅさせてあげますよー」
「……部屋に行きたい」
「私はここでも良いけど?」
挑発的な笑みを浮かべながら、片手で輪っかを作ると軽く上下に素振りするのを見せ付けてくる。
そんな硝子の言動に理性を溶かされそうになりながらも、何とか本能を抑え込んだ俺は僅かに身を屈めて彼女の耳に唇を近付けた。
「硝子の姿を他の奴に見られたくない……」
囁くように要望を口にすれば、硝子はぴたりと動きを停止した。
誘うような笑いが見る見る内に不機嫌な物へと変貌していき、やがて口をへの字に曲げると俺の胸に顔を埋める。
「きしょい……それにクサ過ぎ……」
うわ言のように呟きながら、俺の背に回された腕にぎゅうと力が込められた。
そうしてたっぷりと数十秒経過してから押し付けられていた顔が離れ、上目使いに此方を見上げてくる硝子の表情には、ほんのりと朱が差している。
照れているという自覚があるのだろう。
不満そうに唇を尖らせながらも硝子は観念したように一度頷くと、それから鋭い眼光で俺の胸ぐらを掴んで強引に耳元に口を近付けた。
「お前……今日は金玉からっぽになるまで絞ってやるから。覚悟しろよ……?」
✽ ✽ ✽
ぱん。ぱん。ぱん。ぱんっと一定のリズムで肉同士がぶつかり合う乾いた音と、水音交じりの淫らな音が響き渡る。
部屋の玄関から点々と乱雑な脱ぎ散らかした衣服が散らばる先にはベッドでまぐわう一つの影が、部屋の中に充満している性臭を助長させていた。
対面座位と呼ばれる体位で抱き合いながら互いの舌を絡め合う俺達は、時折酸素を求めて僅かに口を離しながらも相手を求めるようにキスを続ける。
「んっ……ちゅ……ふっ、あぁっ……」
硝子が俺の首の後ろに両手を回しながら小さく息を詰まらせるのを感じ取ると、俺は彼女の胸を強く鷲掴みにしてより一層下から突き上げた。
乳房が形を歪めて指に食い込むのも気にせず一心不乱に腰を振り、硝子の蜜壺を蹂躙する。
「お゛っ……う゛ぅっ……お゛ぉっ♡」
唸るような濁った声を上げながら硝子がぶるぶると大きく身を震わせた。
膣内の収縮による締まりが次第に強まっていく感覚を覚えながら俺は硝子を絶頂に押し上げる為に更に抽挿を加速させ、強く抱き寄せた──直後、彼女の背がぴんと反り返り大きく跳ねる。
きゅううっと痛いくらいに締め付けてくる膣肉の感触に限界を感じた俺は呻き声を上げながら一際深くまで剛直を突き込み──そして遂に果てた。
びゅくびゅくと、この日何度目かの射精にも関わらず勢い良く放たれた精が硝子の膣内で蠕動する。
長い絶頂の末、ぐったりと脱力した硝子の身体を抱き留めてベッドに横たえながら俺は安堵の溜息を零した。
ぶるん、と抜かれた肉棒が小さく揺れる。
白濁液でぷっくらと膨らんだコンドームを外して口を縛り、ゴミ箱に投げ捨てると這うように近付いてきた硝子が肉棒をゆっくりと咥え込む。
「んっ、むぅ……れる……」
甘く蕩けるような柔い刺激。
避妊具越しとはまるで違う快感を味わいながら俺は硝子の頭を優しく撫で付けた。
硝子は心地良さそうに目を細め、もごもごと口を動かす。
丁寧に与えられる奉仕に、精液によって快感を得たばかりの男性器は早々に硬さを取り戻していった。
ちゅぽんと口から引き抜かれた肉棒には唾液が絡んでおり、それを手で扱きながら硝子が上目遣いで見上げてくる。
その眼差しの淫猥さに興奮を覚えながら俺は彼女の手を取るとベッドに腰掛け、向かい合う形で彼女を膝上に持ち上げて座らせた。そして即座に右手で尻肉を揉みしだき、左手で硬く屹立した陰茎を愛液で濡れる割れ目に押し当てる。
「ゴム……何処だっけ……」
後ろ手で探るように彷徨う硝子の手。
暫し寝具の海に沈み、それからややあって探り当てた小箱をひっくり返すが、見慣れた包装の一つも落ちて来なかった。
「あ……ない……」
「………………」
戸惑う視線が交錯して見つめ合う。
暫し沈黙が降りた後、目線を下へ降ろせば硬さを保ったままの肉棒と濡れそぼった蜜穴が視界に飛び込んできて、どちらとも分からぬごくりという喉が鳴る音がやけに大きく響いた。
「……そっか」
何かを納得したように硝子が小さく呟き、俺の首に腕を回す。
それから伸び上がって顔を傾けると軽く触れるだけのキスをして──くいと僅かに腰を突き上げ、剛直に秘部をこすり付け始めた。
僅かな水音が響き始める。
擦り付ける度に淫らな蜜が泡立ち、陰唇から溢れ出る透明の粘液が陰茎に絡み付き、そして潤滑油となって徐々に抽挿を加速させていく。
ぬちゅっ──ぐちゅり、ずりゅっ。
「今日さ、大丈夫な日だから」
耳元で囁かれる硝子の熱っぽい声。
何のことを指しているのかなど、今更聞くまでもない。
「生ハメ交尾……してみる?」
脳髄まで蕩けるような誘惑の言葉に、びくりと陰茎が跳ね上がる。
「あ、反応した……♡」
揶揄い混じりの淫靡な微笑を浮かべると、硝子は蕩けた瞳を此方に向けながら上体を倒して、ほっそりとした指先を割れ目に添えると自らの手でくぱりと広げて見せ付けた。
「どぴゅどぴゅーって。濃い精液、私の
「──硝子」
我慢の限界だった。
硝子の細い腰を抱き、僅かに持ち上げると割れ目に亀頭を宛てがう。
期待と興奮で今にも暴発しそうな剛直をぐりぐりと押し込むと硝子はふるりと身を震わせてから、にやにやと勝ち誇った笑みを浮かべた。
「ふふっ、本当にヤるんだ? クズじゃん」
煽られて更に硬くなった剛直で蜜口を何度もなぞり上げていると硝子が小さく身じろぎする。早くしろと急かすようにひくひく蠢く其処に亀頭を食い込ませれば腰を僅かに浮かして位置を調整し──ぴたり、と亀頭が膣口に食い込んだ。
「入れるぞ」
「……ん」
短く宣言すれば、硝子が頷く。
俺は彼女の両膝を抱えると身体をより密着させて一気に奥深くまで肉棒を突き入れた。
「お゛っ♡」
──どちゅっ! という衝撃に、硝子の口から濁った悲鳴が上がる。
直で感じる、生暖かい締め付けによるぐねぐねとした熱い抱擁に危うく射精しかけた俺は咄嗟に唇を噛んで堪えると、硝子が落ち着くのを見計らってからゆっくりと抽挿を開始した。
たん、たん、たんと一定のリズムで子宮口を叩く。
その度に押し出されるように硝子の口から軽やか嬌声が上がった。
「あっ、ふっ♡ はぁん、くっ……! お前っ……いつもよりデカくなってない……? はぁっ、あぁ……」
「発情し過ぎだろ、馬鹿」そんな悪態を吐きながらも、硝子は必死に両腕を此方の首に回して縋り付くと唇を尖らせてキスをせがむ。
望み通り口付けを交わしながら小刻みに腰を揺すり、膣肉の感触を味わい続けた。
ぞりぞりと隙間なく蠢くヒダを雁首でごりごりと搔き、亀頭の先端に吸い付いてくる子宮口を押し潰す。
絶え間ない快感の波に理性は容易く呑み込まれ、俺の本能も最早抑制が効かない程に昂り続けていた。
眼前の雌を孕ませること以外に考えられなくなる──ばちゅん、ばちゅん! と一層大きくなった打突音が部屋中に響き渡り、堪らずといった様子で硝子が身体を大きく震わせた後に俺の胸へと顔を埋める。
「……ちょっと、今、お前の為に演技するだけだから……本気にすんなよ」
くぐもった声でそんな前置きをしてから、ゆっくりと顔を持ち上げた硝子が潤んだ瞳で此方を見上げてきた。
いつもの気怠げな雰囲気など何処にもない。あるのは甘く蕩けた雌の顔だけだった。
「すき……すき……大好き……♡」
「…………」
「生えっちで……本気の子作りしたい……♡ 赤ちゃん欲しい……♡」
「…………」
「イケメンつよつよ精子で……私の雑魚マンコ孕ませて……♡」
媚びるように甘ったるい声で硝子が煽動する。
更に両脚を腰に絡めて引き寄せてきた硝子に、俺は無言で腰を打ち付けた。
──ばちゅんっ! 水音混じりの肉と肉のぶつかり合う音。
「あぁっ♡」
不意を突かれたような声を上げた硝子の瞳が大きく見開く。一拍遅れて襲ってきた快感に相貌が崩れ、へにゃりと気を抜いたように頬が緩む姿に獣欲を刺激された俺は彼女の両手首を掴むと、ぐっと持ち上げてからベッドに組み敷いた。
「……硝子。好きだ」
「……っ♡」
今度はこちらから囁く。
硝子が一瞬だけ息を詰めて、それから眉根を寄せながら顔を背けた。
「……本気にすんなって言ったじゃん」
「でも……」
──好きでもない相手とこんな事をする訳がない。
硝子の頬に手を添えながらそう伝えると、一瞬だけ視線を迷わせて何かを言い掛けた硝子だったが、すぐに自嘲するような笑みへと転じて舌を出した。
「適当に会って、好きな時にヤる……今の関係が丁度良いんだよ」
「俺は……」
「うるさい。……大体、私はお前なんて──」
じっと俺の顔を眺め回していた硝子が、ふっと嘲笑うかのような笑みを浮かべる。
「ちょっと面が良くて、ちんこが気持ち良いくらいしか思ってないから……調子乗んな」
「…………っ」
そんな風に言われてしまえば、返す言葉は出て来なかった。
情けなさから沸き出てくる自分への憤りを誤魔化すように、俺は熱い衝動を硝子の膣内へ打ち付ける。
「──お゛っ……あ゛っ、はぁっ♡ これっ、激しっ♡」
これまで以上に強く締め上げてくる蜜壺の愛撫に呻きながら、俺はがむしゃらに腰を振り続けた。
余裕など、もうそんなものはない。硝子と交わる度に自分が自分でなくなっていくような気がしていた。
激しい抽挿を繰り返す中で理性も記憶も全てがあやふやになっていき、まるで一つの生き物になったように彼女と共に絶頂を迎えるまで狂ったように肉欲を貪り合う。
汗が滴る。獣のように喘ぐ声と水音が室内に響き渡り、互いの結合部はすっかり泡立って白く濁った本気汁を溢れさせていた。
激しいピストンから子宮口をノックするようなねちっこい抽挿に変えて硝子を責め立てる。
きゅんきゅんと締め上げてくる膣肉の感触に睾丸の奥から精が上ってくるような感覚を覚えた俺はラストスパートに入った。
「
こくんと無言で頷いた硝子の手首を放して華奢な身体を強く抱き寄せ、深く口付けを交わしながら最後の瞬間まで互いの性を貪り合う。
どぷっ! と勢いを付けて飛び出した精液が膣内に注ぎ込まれる度に硝子はぎゅっと肉壷を締め上げ、決して離れるまいとする貪欲な雌穴に負けじと俺はしつこく精を放ち続けた。
「あっ、あぁ……♡」
身を捩らせ、ぶるりと身体を戦慄かせた硝子が切なげに声を漏らす。
長い長い吐精を終えると、改めてマーキングするように硝子の奥へぐりぐりと亀頭を押し付けてから俺はゆっくりと陰茎を引き抜いた。
「おもっ……♡」
栓が無くなったことで、蜜穴からごぽりと白濁液が溢れ出す。
絶頂の甘い余韻に浸りながら互いの息遣いだけが響く中、俺達は目線を絡ませると示し合わせたかのように唇を重ね合わせた。
一度唇を離しては見つめ合い、再びどちらからともなく口付けを交わして貪り合う──そんな淫らで甘ったるい交わいは、その後十度に渡る射精の末に硝子が昏倒するまで続けられた。