「戻ってきたとね。ガラル地方。」
「シンオウ地方、楽しかったね。」
船から降り、マリィとユウリがそう言う。ガラル地方に戻ってきた理由。それはそろそろユウリとマリィがいつ出産してもおかしくない為。無いと思いたいが早産の可能性がある時期に突入するため、急遽戻ってきた。
「ノアは心配性やね。」
「そうですよ、ノアさん。」
「そりゃあ心配はするだろ。双子を妊娠している時って負担がかかるって言うだろう?」
「「ありがと、ノア(さん)!でも大丈夫!」」
そう、ユウリが双子の女の子を身籠っていた。ちなみにマリィは男の子。これには俺もびっくりした。
「2人とも、あまり無理するなよ。」
「もちろん!ね、マリィ!」
「そうやね、ユウリ!」
そして3人はタクシーに乗る。
「さあ、帰ろうか。」
…………
……
…
ガラルに戻ってきて2ヶ月たったある日、ユウリが出産した。ソニア達に連絡するとスモモとスズナから直ぐにメッセージが来る。
『出産おめでとうございます!そっちに行けないのが残念です・・・ユウリちゃんにおめでとうとお伝え下さい。スズナより。P.S.今度は私も赤ちゃんがほしいです。よろしくお願いします。』
『ノアさんそしてユウリさん出産おめでとうございます!!シンオウから祝福を贈ります。スモモより。P.S.私も赤ちゃんが欲しいので孕ませて下さい。』
と2人からほぼ同じようなメッセージが届く。
「おめでとうございます!元気な双子の女の子ですよ。」
病室に入るとそこにはユウリと可愛い双子の赤ちゃんがいた。俺はユウリの手を取り、涙を流した。ユウリは俺が泣いている姿を見て、手を握ってくれた。するとドアが開くとソニアがやってきた。
「ノア君、おめでとう。」
「ソニア……ありがとう。」
「それよりも赤ちゃんの名前決めたの?女の子なんだから!可愛い名前をつけないと」
俺は頑張って考えた名前を伝えるとソニアは___
「ユアとリリア・・・か。いい名前じゃん」
「ああ、いい名前だろ?」
「うん!これからも頑張ってよ。パパさん。それと___今度は、私も赤ちゃんが欲しいからよろしくね。」
そう言って彼女は病室を出ていった。
俺とユウリで赤ちゃんの名前を呼ぶ。すると、ユアとリリアは俺たちの方を見て、ニコッと笑ってくれたのだった。
そして___その約1ヶ月後。マリィが男の子を出産した。名前をユーマと名付ける。
「ノア、ユーマに挨拶すると。」
彼女の隣で寝ているユーマの手を優しく握る。そして、俺はユーマの名前を呼ぶ。ユーマは笑ってくれた。
「ユーマ・・・パパだよ。」
マリィがそう言うとユーマは俺の指を握ってきた。すると彼女が__
「ノア___うち、凄い幸せ。」
「俺もだよマリィ。」
この世界に来て20年。これほどまでに嬉しいことはない。本当にこの世界に来て良かったよ。
………
……
…
あれから1ヶ月。スズナから電話が来た。
『
通話に出るとスモモもいたようだ。
「スズナにスモモ。久しぶり。そっちに行けなくて本当にごめん。」
《いいえ、構いませんよ。ノアさんが忙しいのは知っていますし。》
《そうですよ!》
「悪いな。今度そっちに行くよ。」
《あまり無理はしないでくださいね?子育ては大変ってお母さんから聞きました。》
「ああ、わかってる。スズナとスモモも無理しないようにな。」
《はい!》 《はい!》
その後、この3ヶ月に起きたことを彼女達に話し、1時間ぐらい通話をした。
《あの、ノアさん。》
とスズナから俺に呼びかける。
《どうかしたか?》
俺が聞き返すとスズナはこう言う。
《今度シンオウに来たとき___私とスモモちゃんも赤ちゃんがほしいので・・・その、孕ましてくれませんか?》
「どうしたんだ急に。」
《い、いえ!気にしないでください!》
とスモモの声が聞こえる。するとスズナはこう言ってきた。
《えっと・・・その・・・私達もお母さんになりたいんです!!》
「そうか・・・」
俺は難しく考えず、彼女達にこう言った。
「じゃあ、今度シンオウに行く時連絡するよ。」
《はい!待ってますね!》
通話を切ると俺はソファに座る。するとユウリが俺に近づいて来る。俺の隣に座り___
「ノアさん、最近あまり休めてないんですよね?」
「え?いや、俺は大丈夫・・・「ノアさん!」だ___」
「休んで下さい。」
彼女はそう言って膝をポンポンと叩く。俺は、それに甘え彼女の膝を借りる。そして___彼女の膝に頭を乗せる。
___俺の頭を撫でてくれるユウリ。俺はそのまま眠りについた。
………
……
…
翌日、目が覚めると目の前にはユウリの寝顔があった。久しぶりにゆっくりと寝た。子育てと並行して俺は、ある資格を取るためこっそり夜遅くまで勉強していた。
「ありがとう。ユウリ。」
彼女の額にキスをしてベットを後にした。
(あと、1週間・・・頑張りますか。)
俺は、机に向かって勉強を始めた。
そして試験当日。これまで勉強してきたことを全て脳内に叩き込み、問題を解いてきた。
(これまでユウリやマリィ、それにシロナさんにソニア、ルリナにスズナとスモモ。恋人達から元気や勇気を貰ってきた・・・その思いに答えないとな。)
試験官の始めの合図で問題用紙と答案用紙をひっくり返す。
___カキカキカキカキ・・・
問題をどんどんと解いていく。そして最後の問題を解く。手応えはある。そして試験官のそこまでの合図で全体の人がペンを置いた。
「試験の結果は1週間後です。本日はご苦労様でした。」
試験官はそう言って退出した。俺は直ぐにユウリとマリィに連絡する。
『試験、終わった。今からそっちに行く。』
すると直ぐに既読がつき、
『お疲れ様です。待ってますね。』とユウリからメッセージが来る。追加で『マリィはユーマが泣いてそれをあやしてるから私がかわりに伝えます。『早く帰ってくると。淋しい』だそうです。』
するとマリィからメッセージが来た。『そんなこと言っとらんから!!』
とそんなメールを見て俺はつい笑ってしまう。アーマーガアタクシーに乗り、家につく。そして___扉を開けるとユウリが笑顔で出迎えてくれた。
『おかえりなさい。』
ユウリがそう言い俺は___
「ただいま。」
そう短く答えた。
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