プロローグ
転生編
俺は死んでしまった。
原因とかはどうでもいい。
それよりも重要なことがある。
死後の世界。
一切期待していなかったといえばウソになる。
本当にそんなことがあればどれだけ素晴らしいだろうかと、毎日毎日夜寝る前に延々妄想し、そういったネット小説を習慣になるまであさり続けた。
しかしそれと同じくらい科学も信仰していた。
人間の意識なんて所詮は電気信号で、脳が腐ればもう二度と戻りえない。
そういう現実を諦観と共に受け入れたつもりになっていたから、死んだと思った後も意識が続いていることに驚いた。
すごくワクワクしている。
どこかの宗教が語っている死後の世界が本当にあったのだろうか。
なるべく地獄のような場所には行きたくないが、ここから入れる宗教はあるのだろうか?
そんなことを考えていると、空間そのものが語りかけてくる。
なんでも、死後は最も信仰していた死後の裁きが下るそうである。
俺がもっとも信仰していたのが異世界転生という事象であったためにこれから異世界へと転生できるようだ。
それもチート付きであるらしい。
やったぜ。
ちなみにあとわずかでも科学を信仰していたら消滅していたというから恐ろしい。
やっぱ人間希望を信じて生きなきゃダメだな!
異世界転生サ・イ・コー!
H×H編
「ステータス!」
5歳になって、前世の記憶が完璧に定着した俺は周囲に人がいないのを確かめたあとすぐにそう叫んだ。年がら年中転生ものを読んでいた男が転生したのである。当然の行動だ。
あ、5歳までも意識は俺自身で記憶もあったのだが、理性?というべきものがあまり働かず、欲求というべきか、本能というべきか、何かわからん衝動によって考えて動くことがあまりできなかった。
そうして叫んだ結果は、予想外なことにしっかりと現れ、脳裏に自身の能力についての情報が現れた。
ステータス
名前:アタル
チート:テンセイ
能力:念能力(特質系:
「グギギギ!」
脳みそに直接情報を突っ込まれて、ゴブリンのような声を出してしまったが、わかったことがある。
この世界はH×Hという漫画の世界だ。
そして、俺はかなり運がいい。
H×H世界では念能力という、ほっとんど何でもありな超能力を使う達人が世界中にいる。
そしてその念能力というのはすべての人類が持つ生命力?みたいなものを利用するらしく修行で使えるようになるのだが、才能がないと習得に滅茶苦茶時間がかかる。
しかし稀にだが修行なしで、なんなら念能力というものを知らない状態で能力を得ることができるやつがいるのだ。それと同じ状況に俺があるということである。
あと、チートというのが能力の枠とは別枠にあるのが気になる。
テンセイという名前がチートであるのならばこの転生できたこと自体か、記憶を持っての転生がチートなのだろうか?とにかく戦闘には利用できそうにない。
「となると、念能力で戦闘か隠密に利用できるものが必要だな。」
そうと決まれば、まずは修行である。
あ、ちなみにうちの家族はまずまず裕福な田舎の農民だ。
人を雇っているので、よっぽど忙しい時期でなければ遊びまわっていても何も言われない。
これも恵まれている点だな。
修行パートかぁ、読むのは好きだけど自分でやるとなるとダルいなぁ。
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