H×Hの世界で修行というと、念能力の習得である。
習得には念能力者に攻撃を受けるか、瞑想によってゆっくりと目覚めさせるかの2通りの方法が描写されていた。
しかし既に念能力を得ていることにより、その過程をすべてカット!能力の強化からできるのだ。
そうして何かムンッ!とやると自分の周りにオーラ(念能力を使うためのエネルギー。鎧のように身を守り、身体能力を上げるのにも使える)が留まり、なんか強化されてる気がする!
これは念能力の4大行の纏というヤツである。生物が自然と垂れ流しているオーラを自分の周辺へととどめておく、基礎技の中のさらに基礎のものである。これができると身体能力が上がり、死ににくくなる。
この人間の命が安い世界で、これがないと銃社会で銃を持たないようなものだ。
…まぁほとんどの一般人は存在すら知らないため、死ぬときはわけもわからず死ぬのみなのだが。
「さてと、とりあえず最低限の能力は身についたし、今日はこのぐらいにしておくか。」
そうして、成果に満足した俺は裏山からのんびりと家に帰った。
ちなみに今の時間はお昼の3時。
修行時間はたったの30分である。
…まだ、5歳だから。…記憶によるとこの周辺に危険な動物や魔獣は出ないから。まだまだ慌てる時間ではない。
というわけで、かなりののんびり修行になる。継続は力なり!
そうして、次の日。
「今日は絶を試してみようか。」
絶。これまた4大行という基礎技のうちの一つである。
その効果は、気配の隠匿、つまり最初に求めていた戦闘か隠密に利用できる能力はこいつで得られるのだ。
息を整え、集中し、気配を絶つ。
気配を絶つ…。
気配を…?
気配ってなんだよ。…とにかく肉体から出ていくオーラを絞る感じで頑張ってみる。
……一向にできる気がしない。
当たり前だろ。現代人に気配を絶つとか、できるわけないだろ。
「やーめた。」
できないことは飛ばして、できることをやる。そうじゃないと続かないし。
「なら、次は練か。」
もう今日の修行をやめようかと思っていたが、試しにやってみた。
「…こっちはできるのか。」
纏よりも多くのオーラが自身を覆っているのを見て、少し困惑する。
練はいつもよりも多くのオーラを出すという4大行の一つである。
これを戦闘中維持するのが念動力者同士の戦闘では必要になるため、習得した後も練度上げに長い時間が必要なので、早めに身についてよかった。
「とりあえずは、今日はもう帰ろう。」
兄はすでに働いているのに、俺は5歳だからのんびりと遊びまわっている。
…なんという贅沢!転生はこういうところも最高だぜ!
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