船での移動で地獄の苦しみを味わった後、今度は宮殿のような場所に連れてこられた。
原作での最終試練のトーナメントもこんな感じの場所で行われていたし、血沸き肉躍る殴り合い試験が開始するのかもしれない。
そんなことを考えていると、一人一人別の部屋へ案内される。
控室か?
そう考え、特にノックもせずに乱暴に扉を開けると、如何にもこれから面接を行うようなセッティングがされている。
…………入るところから、やり直していい?
俺が固まっていると、面接官がよく座っている側にいる3人の内、真ん中の人物が俺に対して、
「掛けたまえ」
と着席を促してくる。
………もう完全に面接する流れなのね。
「…………あ、ありがとうございます」
「そう緊張しなくていい。我々は、この問答で君を図るような真似はしない。ハンターに求められるモノは、お行儀の良さではないからな。…………たった一つ質問するだけだ。
自分以外で、ハンター試験を合格させたい人物を1人だけ挙げてくれ。
…………この質問は他の受験者にもしている。他者にキミの名前を挙げられれば、晴れてハンター試験合格、ライセンスを手に入れられる、というわけだ。…………さて、誰にする?」
「…………」
マジか、3次試験はこんな感じなのか。
というかこれで最終試験?
実質2つしか試験を受けていないんだが…………。
まぁ、試験内容的に俺の合格は揺るがないだろう。
姉か、妹が俺の名前を挙げてくれるだろうしな。
ここで俺が考えなきゃいけないのは、他に誰を合格させるのか、ということだ。
妹や姉については、名前を挙げる必要はないだろう。
他の受験者に評価されているハズなので、他から名前を挙げられそうだからな。
この予想が外れて名前を挙げられなくとも、ハンターとして登録されていない念能力者の方が楽な、秘密裏の犯罪行為等を任せられるしな。
それでは、知り合ったアオイは?
…………それもないな。
アイツの用途的に。
適当なヤツの名前を挙げておこうか。
同じ団体の奴らだけが合格とか、無駄なヘイト買いそうだし。
「あー、名前はわからないんですけど、筋肉モリモリマッチョマンの奴がいいと、思います。俺以外に残った唯一の男の……」
「…………。なるほど、わかった。ありがとう」
「一つ質問してもいいですか?」
「あぁ、構わないぞ」
「この最終試験、団体で受験したヤツに有利すぎませんか?」
「ハハッ! 君自身は団体の仲間の名前を挙げていないじゃないか! …………まじめに話すと、だ、この最終試験までたどり着くような者が集まったグループを作っているヤツは協会としても大歓迎なんだよ。数は力だ。失敗もカバーしあえる」
なるほどね。
ハンター協会としても、既にチームを持っているヤツを入れたいわけか。
そして持っていないなら、試験中に他の奴から支持されるようなコミュ力を持っていなきゃいけないと……。
コミュ障はおよびじゃないのか。
「それでは、我々は集計を始める。大広間の方に移動してくれ。…………あぁ、ここから出て、左をまっすぐ行けばたどり着くぞ」
指示された通りに移動すると、すんなりと大広間にたどり着くことができた。
俺以外はすでに全員が集まっていた。
アオイは何やら祈っているし、姉は俺の腕にしなだれかかって来てるし、妹は何やら女の子と楽し気に話している。
みんな自由だな。
俺も姉オモチャの女体の柔らかさを楽しんでおこう。
「えー、それでは皆さん! 本試験での合格者をお伝えします。アサヒ様、ゴリ様、アタル様、以上の3名です。お疲れ様でした。ご自由にお帰り下さい」
死ぬほどサラッと合格者を伝えられ、一拍おいて広間に嘆きと歓声があふれた。
アオイも涙ぐんでて可愛い。
「アオイ…………」
「アタルゥ…………、何よもう、私はあなたの名前を挙げたのに!」
「いや、姉さんの名前を挙げないわけにはいかないよ。別の名前を挙げたのが、後でバレたらヒドイことになる」
「もう! もう!」
「ゴメンゴメン。その代わりさ、2次試験で、あとで教えるっていったコト、本当に教えてあげるよ」
「…………不思議なチカラのこと?」
「そうだよ。…………もしかしたら、次回のハンター試験に役立つかも?」
「っ! わかった! どこで話す?」
「あー、とりあえず俺たちの家について来てよ。何か予定とかってある?」
「大丈夫」
そして合格者は帰る前に別室に通され、ライセンスの授与と十ヶ条、ハンターの特権について説明を受けた。
また説明の最中にオーラを使った合図もあったので、俺と姉はそれにオーラを用いて返答した。
………返事がなかった場合のみ、裏ハンター試験が手配されるってことでいいんだよな。
裏ハンター試験のために念能力者に付きまとわれるとか嫌だぞ。
諸々が終わった後、姉と妹だけではなくアオイ、それから妹がいつの間にか仲良くなっていた女の子を連れて、陸路で3日ほどかけて家に帰った。
船はもう嫌だ。
というか、ヨルツキ、お前いつの間に女の子コマしてんだよ。
俺が船で死にかけていた間か?
そうだとしたら、ムカつくのでお仕置き確定だが?
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「もう!やっと着いた!………こんなに連れまわされるなんて。それで? あの現象、あのチカラは何だったの?」
アオイは俺の家に着くとすぐに、そう聞いてくる。
ヨルツキがコマしてきた子、ミドリもこちらを興味深そうにジッと見つめてくる。
「まぁ、まぁ、落ち着いて」
そう言って彼女たちの肩を、ポンポンと叩く。
その接触と同時に
「え、お兄様…………?」
「ヨルツキ、グッジョブ! …………まさかお前の方でも女の子見つけてくるなんてなぁ」
唐突な俺の凶行にオロオロしているヨルツキを放置し、
意識を失っているアオイに対して口枷を付け、目隠しをし、手錠を嵌め、足枷も嵌め、体育座りのような形でダクトテープで固定した。
アオイの頭に手を乗せ、
そして恐怖を脳内で反復し、自分自身で増幅するようにも刷り込んだ。
また恐怖を感じている間、声が出なくなり、体に力が入らず、震えることしかできなくなり、俺の助けを求め続けるようにも
最後の仕上げとして、俺の家に来たという記憶、そしてここがどこなのかという記憶を
「フゥ、フゥ……」
意識のない女の子拘束してるだけで、なんか興奮してきた。
仕込みが終わったアオイをキャリーケースに収めて、蓋を閉め、ガチャリとカギをかけた。
ミドリの方は、
「アタル君、どうしてわざわざ、コイツラを捕まえたんですか?」
姉が少しムッとしながら聞いてくる。
…………なんで少し不機嫌になってんだコイツ。
役割が被りそうな女を捕まえたから…………とか?
「…………別に無理なら無理でもよかったんだけどね。ハンター試験中に念能力者として育てやすそうな、頑丈そうで、俺が楽しめそうな容姿の娘と知り合えたなら、その子を
あんまり期待してなかったのに、2匹も捕まえられるとはビックリだよ」
「なるほど! わかりました、念能力の習得修行の方は、まかせてください! あ、
「あぁ、今回は俺の
「そ、そうですか」
そういって、スゴスゴと引き下がる姉。
そしてナカミ入りのキャリーケースを俺の部屋に運ばせ、それらをジッと見つめ続ける。
気絶から目覚めたオンナたちの反応や、これからの調教のことを思い浮かべると、何時間でもソレを見て楽しむことができたのだった。
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