Skebでリクエストいただきました
感謝
二ッ岩マミゾウが人里を歩けば、道行く人々の注目が自然と集まる。人間に化けて正体を隠していても、たおやかなる美貌で目を惹きつける。
ふんわりしたくせっ毛、丸みのある垂れ気味の瞳。通った鼻筋・つんと尖った鼻先に、柔らかな頬。ぽってりとぶ厚く、瑞々しい唇。体も、一言でいえば「ふくよか」ながら、それに収まらない魔性のセクシーさを秘めている。同性からは嫉妬と羨望を、異性からは憧れを向けられていた。
今も、見られている。ただし、浴びせられる視線の質は、少しばかり異なる。侮蔑、嘲笑、そして性欲。いずれにせよ、刺々しかった。
顔立ちは、変わらずに麗しい。もっちりして土偶を思わせつつも、現代的色香をも備える体付きも素晴らしい。しかし、いかにもな安い夜の女といったふうのけばけばしい化粧が、極上素材を下品で下劣かついやらしく仕立てていた。
なにより、格好が刺激的すぎた。黒のチューブトップは、豊かなる乳房を納めるにはあまりにもミニサイズだ。最近とみに肥大化した、Kカップもある爆乳を、くっきりどころではなく強調している。極薄の布地はその下の肌色をうっすらと透けさせているし、当然、大きく育った乳頭をぽっちりと浮かび上がらせていた。
エナメルのマイクロミニスカは股下ゼロセンチという極まった代物だ。むっちりとした太腿が露わになっているだけではない。足を踏み出すたび、秘められるべきデルタや、ずっしりとした臀部がちらちらと姿を覗かせている。しかも彼女は、ショーツを穿いていなかった。すなわち、ふさふさと生い茂った栗色の陰毛・びらびらと咲き誇る肉花・放埒なる生尻が姿を覗かせる、ということだ。
場末の娼婦でも、もうちょっと慎みのある衣装を選ぶ。そんな姿で白昼堂々と出歩くのは、痴女と思われても仕方がない。
駄目押しとなるのが、腹部だった。いわゆるヘソ出しルックだが、それ自体が問題なのではない。ぼってりと前方に突き出している。子を宿しているのだ。
八ヶ月の妊婦腹には正中線が浮かび、臍はぽってりと窪んでいる。あと少しで母親になろう者が、なんてみっともない姿を……と、白い目を浴びせられていた。
またあのアバズレだよ。ああいうのが歩いてるのは教育に悪いわ。精液くせえのが来やがったな。ああいうのが居るから普通の女も馬鹿にされるのよね――。
妖獣の優れた聴力は、ひそひそと、心ない囁きを捉える。彼女は怒りも悲しみもしなかった。破滅的な官能にゾクゾクと腰を震わせながら、口元がへらりと媚びた笑みを作りそうになるのを堪えていた。
醒めた感情に打ち据えられながら、通りを折れて路地へと入る。薄暗く湿っぽい、ごみごみとした道を進むこと数分、目的地に辿り着く。
築何十年といった風情の、かなり古びた――有り体にいってボロの長屋だ。戸に手をかける。当然すんなりともいかず、がたぴしと引っかかった。
中は狭く、申し訳程度の框をあがれば、あとは六畳間があるきりだ。兎小屋のほうがまだ広々としている。
居住者のがさつさゆえ、ろくに掃除もされていない。換気もなっておらず、ヤニとアルコールと皮脂の臭いがムワッと押し寄せてくる。本来なら、快くなどないはずだが、彼女の身体は切なく疼く。ある種の条件反射だ。
部屋の中央には、煎餅布団が敷きっぱなしだった。万年床だ。敷いた下の畳がどうなっているかは、想像に難くない。
「おう、来たなぁ」
家主はそこに寝そべって、一升瓶を傾けていた。見るからに軽薄で、学のなさそうな顔にへらへらと信用ならない笑みを張付けている。顔立ち自体は悪くないものの、碌な生活習慣でないために、よく見ると肌が荒れている。体臭も強かった。
男は、里有数の大地主の次男だった。どうしようもない色情魔のうえ、とんでもない無責任でもある。化物じみた精力と巨根で、あちこちの女を手込めにしては、孕ませてきた。素行も悪く、両隣の部屋の住人が引っ越したほどだ。おかげで実家からは勘当されており、行き倒れない程度の金で毎月ほそぼそと暮らしていた。
「へ、へ、へ。もう家から金ェ引っ張っちゃこれねぇし、だ~いぶ落ちぶれたけど……。こうやって寝てるだけで、行き遅れのアバズレ婆とはいえオナホが向こうから訪ねてくるんだから、悪かねぇな」
下卑た視線を浴びせられる。ここに来るまでに向けられた、どんな目よりも悪意たっぷりで、相手を人とも思っていないのがありありと窺える。
かつての彼女なら、そんな風に見られた時点で、化け術を駆使してでも痛い目に遭わせていたろう。今や、軽く俯きながら男の言葉を深く噛みしめ、嬉しげに被虐官能に浸っている有様だった。
出会ったのは、里の酒場だった。一人で飲んでいたら、彼が声をかけてきたのだ。つまりナンパだった。会話を始めて五分とせず、宿へ行こうと誘ってくるのを、そう呼ぶのなら。
悪名は知っていたが、当時の彼はまだ家から絶縁されておらず、羽振りが良かった。ここはひとつ、己の肉体と人外のテクニックで魅了して、金を引っ張れるだけ引っ張ってやろうと考えた。そうしても良心が痛まない程度のチンピラだったし、なにより男日照りで愉しみたい欲もあった。
誤算だったのは、彼のほうがよっぽど、閨巧者だった点だ。何十人と女を鳴かせ泣かせてきたセックステクと、呆れるほどの絶倫っぷりを振りかざされて、堪えられるわけもない。一晩で穴という穴を屈服させられ、無理やり床惚れさせられてしまった。
以来、彼が身を持ち崩しても、ズルズルと関係は続いている。何度も呼び出されては、性処理道具として便利に使われていた。
やめようやめようと思っていても、身体が屈している以上、魔羅を突っ込まれてしまえばもう何も言えなくなってしまう。避妊など考えない輩なので、とうとう身篭もりまでしてしまった。
「へへ。マンコ濡らし放題の色狂い女にはピッタリの格好だな。恥ずかしくねぇのか」
今の売女じみた服も、男のリクエストに応じた結果だった。そのくせこうして嘲ってくるのだから、タチが悪いが――それで悦び、倒錯したマゾヒズムに股を湿らせている自分もいた。
だが、それではいけない。今日はこのろくでもない関係を、ばつんと断つために来たのだから。
「おい何アホヅラぶら下げて突っ立ってんだ? さっさとこっち来て股開けっつの。気の利かねぇオナホだな」
およそ人に向けるべきでない暴言を並べる男に、きっと睨み付ける。反抗的な目が気に入らなかったか、男は眉を顰めるが、知ったことではなかった。
「そうはいかん。おっ……お主に身体を開くのは、もうお終いじゃ」
「あぁん?」
「実家からは追い出されて、金もなけりゃ人望のないヤツにいつまでも身を開く女がどこにおる。そっ。それに儂も、手下どもからいい加減白い目で見られて長い。これ以上お主と関係を続けても、なんの利もない。じゃからその、もうここには来んから、お主も里で儂を見かけても、話しかけてくれるな、――ッア!」
肉体が服従している相手に、離縁状を叩きつけるのだ。動揺は大きく、心臓は強く鼓動する。かつての余裕綽々とした態度とは裏腹な、いかにも心細い、覇気のない声だった。
気力を振り絞っての告白だが、男は黙って聞きはしない。のっそりと起き上がり、マミゾウににじり寄る。そしておもむろに、ふっくらとした彼女の頬へ、平手を打ち込んだ。
ばちぃんと、強烈な音が鳴る。顔が傾くくらいの、無遠慮な一撃だった。頬に、掌の痕がじんわりと残るほどだった。
「はぁ~。チチとデカケツとユルマンコしか能のねえ、チンポ狂いで精子脳のアバズレ婆が、なぁ~に言ってんだが」
「ぅッ、ぐっ、アッ」
「アレか? 俺の躾けが足りんかったんか? それともお前のちっちぇーちっちぇー脳ミソじゃ、こうやって立場ってもんを分からせてやんねぇと、理解できねぇんか?」
「ひッ、ぐ、ぅ」
「お前みてぇなモンは黙って股ァ開いてあんあんよがって、そのくっせぇユル穴に射精されといてガキ孕んで勝手にそこらの川縁ででも産んでりゃい~んだよ、おわかり?」
一発では終わらなかった。ばちんばちんと、往復で平手が繰り出される。両頬はすぐ、リスのように赤く染まった。
鍛えてもいない人間の腕力だ。妖獣の身をもってすれば、別に痛くも痒くもない。だが、暴力を振るわれている事実だけで、すでに屈服している彼女の気勢をへし折るには十分だった。
「わ、分かった、分かりましたからやめッ」
「それでいいんだよ、手間かけさせんなやアホが」
駄目押しとばかりに、顔に唾を吐きかけられる。生温かく、酒と煙草臭いソレに、マミゾウが漏らしたのは媚びた恍惚の吐息だった。
こんなつまらない、どうしようもない三下ドチンピラに、自分はまったく逆らえない。屈辱だ。
にもかかわらず、いやだからこそ、躾けられた肉体は悦んでいる。乳首が充血しはじめ、チューブトップの下から生地をぐぐっと押し上げる。牝穴は淫蜜を分泌し、太腿に透明な筋を滴らせる。子を宿し育んでいる最中であるはずの子宮が、さらに排卵するのを錯覚した。
「んヒッ!」
あふれんばかりの爆乳を、布越しに鷲づかまれた。握りつぶす勢いで、揉みしだかれる。弾力と柔らかさを備えた、頭部より大きなノーブラの豊肉は、ぐにゅんぐにゅんと卑猥に形を変える。
自分が愉しむための指使いだ。思いきり握力を振るっており、相手に対する気遣いなど欠片もない。むろん痛むが、散々仕込まれてきた被虐嗜好が、それに快感を見出させた。
刺激された乳腺が母乳を吐き出す。乳頭からじゅくりと滲み、チューブトップを濡らした。
「バカ牝がよぉ。おらケツ突き出せや」
「は、い、かしこまりました」
命じられるがまま、近くの壁に手を突き、尻を突き出す。股下ゼロのマイクロミニスカでは、当然何の役にも立たず、下着を纏わぬ臀部をすべて露出した。
尻とは、胸や腹に並んで、肉を溜め込む部位といえる。彼女はその、最たる例といえた。
「むちむち」の擬音では到底足りないヒップはあふれんばかりで、両尻たぶが押し合いへし合いしている。それでいて垂れもせず、歪みのひとつすらない、プリッとした完璧な曲線を描いている。肌の麗しさもあいまって、極上の逸品となっていた。全雄の繁殖欲を煽り立ててやまない。
同じく剥き出しの陰部はといえば、紊乱たる様を晒していた。嬲られすぎたクリトリスは小豆ほどにも肥大化している。てらてらと生々しい肉色をしていた。
ビラビラとはみ出した花弁は、使い込まれて黒ずみ、ローストビーフじみた色合いになっている。ネトついた淫汁を、白痴よろしく涎のごとく滴らせ、むせ返るような牝フェロモンを漂わせていた。
端的にいって下品、下劣な有様だ。むろん、最初からこうだったわけではない。孕もうがどうしようがおかまいなしの、無責任かつ苛烈な性調教により、造り替えられたのだ。
「おらッ、アホ女にお仕置きの時間だッ」
「ひッ!」
無防備に差し出された肉塊へ、容赦のない平手が打ち込まれる。破裂音とともに、たっぷりした肉が波打つ。男の視界を愉しませてやまない、蠱惑的な光景だった。
「お~お~、猿みてぇじゃねぇか。お前みたいなドエロ女にゃお似合いだよ」
二度、三度と掌が繰り出される。くっきりと、紅葉の痕が両尻肉に刻まれていく。敏感な肉は、じんじんと熱を孕んでいた。こうやって何度もスパンキングされてきたせいで、ヒップはかつてよりずいぶんサイズを増していた。
「おら。お前みたいなもんに服なんぞ不要だろ。とっとと脱げや」
罰と称した暴力行為を愉しんでおいてなお、男は満足しない。むしろこれからが始まりだぞとばかりに、顎をしゃくる。
これにも、逆らえなかった。肉欲まみれの、へばりつくような視線を浴びせられると、もう何も言えなくなってしまう。ただ命じられるがまま、あってないような――それでも肌を隠しはしている――布を脱ぎ捨て、裸身を晒していく。
「しょーもねぇストリップだなぁ~。まだ場末のショークラブのほうがマシなモンやるぞ」
へらへらと嘲笑を浮かべながら、罵倒の言葉を投げかける。本気でないのは、一瞬たりとも見逃すまいとする、血走った目を見れば明らかだった。
マミゾウの美貌、その豊かななる肉体については、もはや説明の必要もあるまい。とはいえ、産まれたままの姿になってみると、あらためて極上と言うほかになかった。
なだらかな首のラインに、撫で気味野方。肉付きのよさゆえ、鎖骨の窪みは浅めだが、デコルテラインはやはり魅力的だ。
もともと巨乳の部類だったが、孕まされてからはいっそう、大きくなった。Kカップにもなる乳房は、圧倒的の三文字がぴったりの、凄まじい質量を備えている。なんと片方だけで三キログラムにもなる。道を歩けば好奇の視線を向けられること必至だ。
当然、大胸筋と人体で支えきるには至らず、垂れ下がっている。使い込まれた乳輪は黒ずんでおり、乳首も膨れて、今や親指の先ほどもある。じゅくじゅくと、牝くさい母乳を滲ませていた。
とはいえ、女らしい色香を喪ってはいない。むしろ、むせ返るほどのフェロモンを振りまいていた。
腹部は卵形に膨らんでいる。誰がみても妊婦と分かる、八ヶ月の孕み腹だ。うっすら正中線が走っているのと、内から圧迫されて独特の形状になった臍がなんともフェティッシュだ。
骨盤は豊かに広がっている。もともとどっしりして、土偶を思わせる豊満体型を支えていた。男と関係を持ち始め、何度も腰を打ち付けられたことで、なお重量感を増していた。
もっさりと茂った陰毛は、無節操なほどに溢れる淫蜜で濡れ、てらてらと輝いている。濃厚な淫臭をぷんぷんとまき散らし、この女はペニスケースですよとアピールしている。恥部や尻の猥褻さについてはもはや語るまでもない。あらゆる雄から、性処理玩具として見られる下半身となっていた。
「あ~あ~。いいトシした婆さんが、雄に媚びすぎのチンポにがっつきすぎだろ。みっともねぇったらないよなぁ」
無防備な肌を晒して立ち尽くすマミゾウを、男はニヤニヤと底意地の悪い笑みを浮かべながら見つめる。嘲る視線と罵倒の言葉は、彼女の興奮を煽る。とろとろと、茶黒い乳頭から粘っこい乳があふれていた。
「まだ終わりじゃねぇぞ。股ァ開けや」
「……仕方がないのう」
煎餅布団に向け、顎をしゃくられる。また、好き放題に穴を使われるのだ。半ば諦めながらも、薄暗い期待を覚えている自分がいた。
敷きっぱなしの万年床は、汗を吸ってじっとりしている。当初こそ不快だったが、今は条件反射的に、肉体を昂ぶらせた。
仰向けになり、男によく見えるよう両脚を開く。生々しい色合いの花弁が放埒にヒクつき、うすら白濁した本気の涎を垂れ流しにしている。むわぁあ……と濃厚な卑猥臭を漂わすそこは、雄棒しゃぶりの淫園だ。
「相変わらず汚ぇマンコだな。マン毛ボーボーすぎだろ」
「はぁ? お主が剃るなと言うたんじゃろうが!」
孕まされる前のことだ。全身を縄で縛り上げられ、目隠しと猿轡を嵌められ、一切抵抗できなくされた。緊縛責めで朦朧とするなか、罵倒の言葉を流し込まれ、屈従を脳味噌へ執拗に擦り込まれた。
そのなかに、毛を整えるなという言いつけも含まれていたのだ。彼女はそれを律儀に守り続け――最終的に、三角州は放棄山林と呼んでさしつかえない、だらしない有様になった。
「あ? そうだっけか? まあしかし、俺も覚えてねぇようなこと、よくまあアホみたいにちゃ~んと守ったな。変態行為にクソ真面目ちゃんかよ、終わってんなぁ」
「んなッ……」
絶句するが、一理はある。なにせ彼ときたら、言ったことは忘れるし約束も守らない、有言不実行の男だ。ヘアケア禁止の命令にしても、性行為の最中に口を飛び出した思いつきで、覚えているわけなどない。無視してしまえばよかったのだ。そうしなかったのは、彼女も心の奥底で、みっともなくだらしない肉体になる己へ薄暗い悦びを覚えているからに他ならなかった。
「なんだよ、チンポ好きすぎて孕んだ色ボケ婆のくせして、マンコのお手入れひとつできないのってか? しょうがねぇカスだな。代わりに俺が、キレーにしてやるよ」
「い、いや、結構じゃ。構わんから」
「アホか俺が構うんだわ。なんでテメェが決めてんだ脳足りんが」
言って男が取りだしたのは、片刃の小刀と剃毛用のクリームだった。何をするつもりか分かってしまい、脚を閉じて拒まんとする。だが強引に割り開かれ、さらに膝を腿の間にねじこまれては、もはやどうしようもなかった。
「動くなよ? 大事なマンコごと剃られたくなかったら。そのうちガキ産むんだからなァ。まあそれはどうでもいいとして、流石に血まみれのマンコに突っ込む気にはなんねぇからな」
「ッ、う、っ」
くろぐろと育った密林に、クリームが塗りたくられていく。たっぷりの泡で下半身が白く覆われたころ、刃がYゾーンに這わされた。そのまま、ゆっくりと滑っていく。ぶつぶつぶつぶつッ……と、小気味よい感覚が触覚より伝わってくる。
「一本一本がぶっといなオイ。どんだけ剛毛なんだっつのみっともねぇなあ」
そうさせたのが誰か、ということを棚にあげた発言とともに、男は二度・三度と刃を滑らせる。刃に生じていた抵抗は次第に薄れていく。恥部が順調に剃り上げられている、何よりの証拠だ。
「んひッ! くぅッ」
ときおり、無防備に勃起したクリトリスを弄ばれる。神経の集中しまくった弱点を嬲られ、堪えられるわけもない。声を漏らし、腰を揺らす。
「ミスるからじっとしてろつってんだろカス。大人しくしてることすらマトモにできねぇとか、お前の部下とやらはお前のお守りにメチャクチャ苦労してんだろな。同情するわマジで」
目は笑っていない。あまり動けば本当に「ミス」を起こすつもりなのだろう。己の下半身を、好き放題に改造されている。なのに抵抗どころか、身動ぎひとつ許されない。頭がどうにかなってしまいそうだった。
「や~れやれ。やっとできあがりだ。毛の一本一本がぶっとすぎて手が疲れたわマジで。剛毛の妖精かなんかかよ」
たっぷり数分ほどもかけて、ようやく解放される。ぐいぐいと、そこらに放られていた手ぬぐいで泡が拭き取られた。
新たに生まれ変わった三角州は、徹底的に剃り上げられていた。毛根のあおあおとした色合いが、なんともみっともない。
つるりとした様は、まるで二次性徴前だ。それでいて、陰唇は使い古され黒ずみ、びらびらとハミ出している。ねばっこい淫汁を滴らせては、濃厚フェロモンの牝臭を振りまいているのだ。ひどく異様で、猥褻をきわめたコントラストだった。
「ンブフッ……なんだその下半身。笑えるわマジで。いいやお前、それずっとそのままにしとけ。毎朝丁寧~に、毛根一個一個殺す勢いで剃り上げとけや」
「ッ。……畏まりました」
どうせこの命令も、次に会うときには忘れて、童女じみたパイパンの恥丘を嘲笑ってくるのだろう。目に見えていたが、もはや反抗の意思は喪われていた。
「さってと。俺も溜まってたからなぁ。色狂いのチンポキチガイのマンコでも、弄ってりゃ勃起しちまうわなぁ」
男が立ち上がる。出し抜けに、雄棒を露出させた。
人品の卑しさに対して、ペニスはあまりにも立派だ。男根の王とすら呼べるほどの威容を誇っていた。全長は三十センチ強、化け狸も顔負けの長さ・太さだ。グイッと反り返るラインを描いており、バネ仕掛けのごとく天を衝いている。
赤黒い亀頭はバキバキと広く張り出している。カリ首の輪郭は大理石彫刻のごとくくっきりとエッジが効いており、女を抉り堕とすのに最適なフォルムだった。
幹の野太さときたら赤子の腕ほどもあり、なんともふてぶてしい姿を晒している。淫水焼けした表面をぐねぐねと、青紫の血管が這い回っていた。
黒々と生い茂る陰毛の奥で、睾丸はぱんぱんに膨れ上がっている。これもまた、狸に勝るとも劣らぬ代物だ。おそろしいまでの濃厚精子を溜め込んでいると、一目でわかる。
「あ、あぁ……ッ」
あらゆる女に股を開かせ、雌蕊を差し出させる、まさに雄のシンボル。どんな淑女も一目見ただけで濡らす怪物に、幾度となく貫かれてきた。もはやマミゾウは、頭の天辺から爪先に至るまで、ソレに屈していた。
腰が抜けて、立ち上がれない。ぶるぶると、全身が震えている。恐れているのではない。ソレに嬲られる恍惚を、細胞一つ一つが思い出しては達しているのだ。
「あはぁッ、あぁ、あぁ、あぁあ」
鼻先に亀頭が突き出される。鼻孔をヒクヒクと蠢かし、何度も嗅ぐ。
男根特有の臭気が、一気に流れ込んでくる。快くないそれは、しかしマミゾウのような牝豚にとって極上のアロマだった。
薬物中毒患者のトリップじみた表情を浮かべながら、自然と指は股座の伸びる。だらしない淫猥顔を晒しながら、無毛地帯と化した恥部をこね回す。
「れろッ、れろれろれろ、えろぉおお……っ」
むろん、嗅ぐだけでは済まなかった。唇の狭間から桃舌が這い出す。亀頭からカリ首・裏筋・肉幹と、べろべろと舐め回す。勃起した一物の形を確かめるかのごとく丁寧かつ情熱的に、涎をまぶしていく。
「おいおいおい何してんだっつの、誰が舐めてイイつったぁ?」
「あっは、あぁぁんっ」
べちっべちっと、肉を叩く音がする。柔らかな頬を叩かれていた。手によってではなく、ペニスで。畜生にも劣るような扱いに、彼女が漏らすのは蕩けた声だった。枯茶色の瞳には、雄のシンボルしか映っていなかった。
「いいからとっととケツ突き出せや。インスタントオナホにしてやっから」
本日何度目か、顎をしゃくって命じてくる。他人様の貞操をなんだと思っているのかという態度だ。
これだけ見下されてなお、マミゾウは怒りもしなかった。色欲に狂い、媚びきった薄笑いを浮かべ、命じられるがまま四つん這いになる。繰り返された調教の成果だ。
妖獣は、畜生扱いされることをなにより嫌う。マミゾウの振る舞いは、同族からすればとても信じがたい。誇りはないのかと、糾弾されてもおかしくない。そのとおりだった。あの野太い竿でホジくっていただけるなら、他に必要なものはない。
もっちりとした尻肉を割り開く。とろとろと粘っこい牝汁を滴らせる陰唇を、指でおっ広げる。外気に触れた性粘膜は、水揚げされた貝よろしくヒクついていた。
「ほぉれ、どうじゃ。儂の穴は……。なんだかんだ言ってもお主も雄、こんな助平穴を見たら我慢できんブッ」
下半身を左右にふりふり、誘惑の言葉を吐く。が、口上は途中で遮られた。その頭を踏みつけられたからだ。
「バカ言えや。根拠もねぇのにす~ぐ調子乗りやがるなコイツは」
煎餅布団へ、顔面が押しつけられる。染みついた汗や皮脂の臭いが鼻孔を刺激する。
「ほんッ、とぉ~に、躾からねぇマンコだな。三歳児でももうちょっと学ぶぞマジで」
「ッぐッ、んぅううううッ」
そのまま、尻肉に平手を打ち込んでくる。パンッ! パンッ! と、膨らませた袋を叩き割るような音が響く。むちむちとした両尻肉へ、くっきりと掌の痕が刻みつけられていく。
叩かれるたび、くぐもった悲鳴を漏らす。布団に押しつけられた爆乳は、潰れてぐにゅんと形を変えている。じゅくじゅくと、生臭い母乳が滲んでは、布団綿に染みこんでいた。
ジタバタと動くが、逃れようとしているわけではない。剥き出しの淫貝に、指をねじ込み、ぐちょぐちょとこね回していた。マゾヒストとして仕上がった彼女にとって、苦痛も屈辱も極上の官能だった。
「はぁ~あ。こんなマンコ使うくらいなら、まだセンズリブッこいてたほうがいいんじゃねぇかって感じなんだけどなぁ」
「んふぅッ」
後頭部にかけられていた重さが退けられる。だからといって、頭を上げようとはしなかった。尻だけ高く掲げた、ひどくみっともない姿勢のまま、挿入を待ち受ける。被虐嗜好の牝豚に相応しい、レイプを乞う体勢だ。
望みどおり、陰唇へ熱いモノが押し当てられる。もちろん、避妊具もなにもない。相手への思いやりなどまったくナシの、無責任な生挿入を行うつもりなのだ。
拒むわけもなかった。むしろ自ら指で裂け目を割り開く。へこっへこっと腰をくねらせて、早く早くと誘惑する。
勘当されたボンボンふぜいにここまで媚びるなど、佐渡の二ッ岩とまで称された彼女とはとても思えない。本人も自覚しており、だからこそ心中でたまらない悦びに浸っていた。
「そ~ら、ブチ込むぞォ……」
牝穴の入口に対して、竿が垂直に突き立てられる。いよいよねじ込まれるのだ――そう思うだけで、秘肉はキュゥウンッと収縮する。本気の生交尾を望んでいるのだと、どんな言葉より分かりやすく示していた。
「そぉ、らッ!」
「んぉッ、ぉッっひぃいいいいッ!」
腰が前方へ突き出される。滾る鉄棒が、マミゾウを真っ二つに割り開く。めりめりめりと肉洞を拡張し、襞を容赦なくめくり暴く。
その終着として、臀部と下腹とぶつかり合う。パァンッと、気味の良い破裂音が響く。聞き苦しい、くぐもった声が響いた。
「あ~。まぁコンニャクよりはちぃっとマシってなもんかな~。ハメ甲斐のねぇユルマンだよマジで」
「んぉおッ、んごッ、ぉっぐ、んぐぅッ、むグッ、ングゥ、んぅううッ!」
抽送が開始される。反り返る雄棒が、体内を掻き回す。ばすんッ、ばすんッと、下腹とヒップがぶつかり合う。暴力的なほどたわわな尻肉が、ぷるんぷるんと波打つ。ぶぢゅぶぢゅと、結合部から牝汁がまき散らされた。
一人よがりで、雑なストロークだ。自分が気持ちよくなり、精を吐き捨てることしか考えていない。けれどもマミゾウは、聞き苦しい声でよがる。
無理もなかった。彼好みの牝豚として造り替えられた肉体にとって、こうした雑なファックこそが最高だ。なにより、彼女のごとき下品牝が、三十センチ越えのド剛直相手に正気で居られるわけもなかったのだ。
「おいおい何してんだコラ、チンポ恵んでもらってんだろお前、ちったぁマンコ締めるとかケツ振るとかできねぇのか使えねぇ豚がよぉ!」
「ッんぐぅうッ!」
男根狂いの色情魔に堕ちたとはいえ、二ッ岩マミゾウである。抱けるとあれば、いくらでも積むという輩はいるだろう。
そんな極上の牝を自由に使っておいて、男はなお満足していなかった。ぶちゅぶちゅと淫汁をしぶかせる肉貝の締まりが、足りないと不満を喚く。平手を、また繰りだしていった。今度は顔でも尻でもない。八ヶ月の妊婦腹へ。
「ぉッ、おッ。そうそう、やりゃ~できるじゃねぇの」
妊婦に対し、これから産まれる命に対し、あってはならぬ扱いだ。が、男はなんの呵責も覚えていなかった。締まりがよくなったと、ヘラヘラ笑うばかりだった。
「んぉおッ、ぉお~ッ、んぉおッ、ぉおおッ」
またマミゾウも、宿した子を、そしてなにより己の体を労ることはなかった。その程度にしか気遣われていないのだとあらためて思い知り、感謝と幸福に浸っていた。
叩かれるたび、発情期のセイウチのごとき声を上げる。布団と胴体に挟まれ押し潰された乳房より、母乳を噴いている。きゅんきゅんと肉洞を収縮させては、己をレイプするモノを締め付ける。百センチ近いヒップを猛然と振り、女としてもっとも大切な器官を雄棒奉仕に捧げていた。
「ぉッ、ぉおッ、ぉおッ、出るッ、出る出るッ……!」
火がつきそうな勢いで、腰をぶつけてくる。仮にも自分が孕ませた女だというのに、気遣いなどまったく存在しない。せんずりに際して、掃除用のちり紙のことを心配するやつなどいない。出る出ると、男根の快楽のまま喚くばかりだ。
どこにぶちまけるかなど、わざわざ口にしなかった。マミゾウもまた、理解している。無責任に膣内射精するに決まっていた。なにせ、彼女はそうやって孕まされたのだから。
なにより、彼のことだ。もうデキている以上、中でも外でも変わりはしない。ならより満足できるほうを。そんなことを考えているに違いなかった。
ひさびさに顔を上げる。酸欠の肺に空気を取り込む。口を開いて飛び出したのは、拒否の言葉――では、なかった。
「あっはぁああッ、出して、ッ、出して、淫乱牝豚下品狸のお下劣ユルユル便所穴にぶちまけてッ、呆れるくらいの濃厚精子で子宮の中の赤ちゃん溺れさせてッ、色ボケ最低妊婦にどろどろザーメン中出し胎教してェええッ!」
やかましい声で喚く。母親としての責任をかなぐり捨てた、最低のセリフだ。
中出しすると彼が決めている以上、結果には何の影響もない言葉。だが、男の射精欲は確実に煽った。
「オッ、出る出るッ、おッ、っおッ、おぉおおおお……ッ!」
「んっひッ、あぉッ、イくッ、イくイくイくイくぅうう――ッ!」
下腹が、ひときわ深く突き出される。肉竿の先端は、子を宿した聖域の入口を、こじ開けるかのごとくぐりぐりと刺激する。オンナとして最大の幸福のひとつ、ポルチオ性感を叩きつけながら、男はDNAをぶちまけた。
濃厚極まる無数の精虫が、注ぎ込まれていく。人のソレとは思えぬ、常軌を逸した量の射精だ。羊水を白く染め上げ、子へ最低の胎教を施していく。
「んぉおおおおおおおおおおおおおッ――!」
そんな風にされて、絶頂せずにいられるわけもなかった。発情期の牛じみた悲鳴を上げて、がくがくがくと全身を痙攣させる。背は思いきり反り、乳房から母乳・淫貝から牝汁が噴き出した。
「ぉッ、っひッ、んぉお……っ」
宿した子を危険に晒しながらのオーガズムは、強烈を極めていた。法悦ffの波が過ぎ去り、彼女はすっかり、魂が抜けたようになっていた。
瞳はうつろで、焦点があっていない。身体じゅうに汗をかき、舌を突き出して荒い呼吸を繰り返す姿はさながら白痴だった。
「ぉ~……、出した、出した」
対する男は、多少スッキリした、というくらいの風情だった。チッと、大きな舌打ちの音が響く。
「相変わらずうるせぇ豚だな。ご近所迷惑だろが、布団も汁まみれにしやがってよ」
「ンッ、あ」
腰が引かれる。たっぷりと精をぶちまけたイチモツが、引き抜かれる。ぬぼぉッと音が鳴り、さんざん穿たれた牝肉から白濁が零れ落ちた。
「おら牝豚ァ、掃除がまだだぞ」
「ンッ、あは、あ……ンッヂュッ、んぢゅ、んぅうう」
ふらふらと起き上がる。種汁と愛液でべとべとの竿へ口づけ、口腔へ迎え入れる。しゃぶりながら、汚れを落としていく。
使っていただいたあとの魔羅を清めるのは、オンナとして当然の義務だと、マミゾウは教えこまれていた。いまだアクメの余韻から下りられず、前後不覚に陥っていても、無意識的に行えるほどだ。
「はぁ~あ。一発二発で済むと思うなや、今日はマンコがひっくり返るまでティッシュ代わりに使うから覚悟しろや」
相手に対する気遣いなど、欠片もない言葉が浴びせられる。言語を理解するだけの余裕などないはずだというのに、彼女は媚びた笑みを浮かべていた。