※この作品はR-18です。

生塩ノアから逃げられない(無料公開)   作:咲崎 弧瑠璃

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第1話

 

 

 

 §

 平謝りだった。

 

 というより、他に方法を知らなかった。

 数分じゃない、一時間しっかり日時を間違えてのセミナーへの来訪。こういう時、怒られるよりも赦される方がよほど怖い。

「54分30秒の遅刻……、ユウカちゃんがいなければ、大目玉でしたね?」

 時計も確認しないままクスクス笑う少女に、何を言うべきか。しどろもどろになるのは、恐らく前回のアレがあったせいだ。あの手の中に閉じ込められ、コキ回されて以来、私のすべてはすっかり掌握されていた。

 

 実際のところ、私の反応はややオーバーだったようで。

「本当に、気にはしてないですよ?」

 少し当惑したように、キョトンとして見せるノア。それから、

「事実は変えられないだけで……」

 と付け加えた。

「やっぱりダメじゃないか!」

「いえいえ、駄目とは言いません。忘れないだけです♪」

 時の女神は許しても、過ぎた時間は許してくれない。そこを突かれると弱いわけで、どうも強気に出られない私は、結局ノアの手のひらの上で転がされてしまう。

 

 とはいえ、あまり委縮していて遅滞を広げても仕方ない。

 気を取り直し、一息入れて。

 そして、“じゃあこの話はここまでで……”と口にしかけた時だった。

「でも先生の気が済まないというなら、少し手伝ってもらいたいことが……」

 アメジストの目が、こちらを見上げていた。珍しいこともあるものだった。

「私にできることがあるなら、喜んで何でもするよ」

「では、待っている間にできる部分は終えておきましたので、その後で……」

 それからノアは、ニッコリ笑ったのだ。

 

 

 ⁂

 実際のところ、仕事の手間は大したものではなかった。

 メールでは済まない事務処理と、ついでの野暮用をいくつか。些事だからこそ遅刻して肝を冷やした訳だけれど、終わってしまえば時刻は予定通りであった。

 

「……案外呆気なかったね」

「お手を煩わせなくてよかったです」

 つつがなく終わったことに安堵し、背もたれに深く沈み込む。ノアも、コーヒーでも淹れるつもりか席を立つ。ふわりと、少女の軌跡を描く銀の髪。驚くほど長い髪と白い出で立ち、その容姿こそ新雪のように美しく儚げなのだが。目を離させない人となりが、ある意味安心感を与える。純白の影から一瞬垣間見える、そのむっちりとした黒スト美脚と同じく。

 

「そういえば、頼みごとって?」

「はい、今準備します」

 それほど大掛かりなことなのか。美声のする方へ、振り返ろうとしたとき。

 

 カチャンと、金属音が鳴った。

 

「……ん?」

 私の手首を包んだのは、硬い金属の感触。手を揺らせば、背もたれの向こうでジャラジャラと鎖が鳴る。明らかに手錠だ。後ろ手に縛られているらしい。だが意図がわからない。困惑するのも当然のこと。

 

 片やノアは、後ろ手に鍵を閉めながら。

「それ、押収したものなんですけどね? 無駄に堅牢で、私でも壊せなくて……」

 そう言って、いつもの笑みを浮かべている。

「ノア……? ちょっと、これ外して……!」

「大丈夫、お手間はおかけしませんよ」

「何をするつもり……?」

「すぐにわかりますよ♪」

 心臓が早鐘を打つ。曰く言い難い焦燥感がじっとり絡みつき、初雪のような視線がさらにそれを掻き立てた。モロに顔に出ていたのだろう、少し、ノアの表情に湿っぽい朱がさした。そして、クスリと、笑みを漏らしたのだ。さらりとした少女の見せる、一瞬の凄艶だった。

 

 泡を食う。危機だ。

「だ、ダメだよノア!」

 何がダメだと言うのか。ただ本能的に立ちあがろうとする私の額を、けれどノアは指先でトンっと押さえてしまう。それだけで私は椅子にくぎ付け。手品のような話だが簡単なことだ。物理的に、立つ時は前のめりにならないと立ち上がれない。クスクス笑う少女に私は、指一本で立てなくされてしまった。

「ダメですよ~? “喜んで何でもする”って言ったの、しっかり覚えてますからね♪」

 指先で私の額を、ひいては全身を支配したまま、甘い声で耳打ちするノア。裏表なくどこまでも澄んだ声は今、吐息混じりでイタズラっぽく、甘美。ゾワゾワと、心の柔らかい場所を撫でられた気分だった。

 

「先生はこれから、私の気晴らしに付き合っていただくんです♪」

 私の顔を覗き込む美少女。目の前で唇の淡い色が動き、色っぽい囁きを見せつける。

 けれど、それに見惚れていることもできなかった。

 ふわりと何かが舞い降りて、視界が真っ暗になったのだ。目隠しをされたらしい。飄々とした少女の、姿さえ捉えられなくなるなんて。

「ノアっ! やめて、ど、どうするつもりなの……?!」

「ふふっ、先生の素直な反応、可愛いです♪ 不安ですか? 不安ですね♪ 大丈夫、痛いことは何もありませんよ……♪」

 立体音響で、周囲を歩き回る靴音が響く。澄んだ美声が私をからかい、闇の中から耳元を通り過ぎていった。聴覚に意識が集まり、どこか催眠的な感覚が襲ってくる。

 そんな中不意に、脇腹を突かれて。

「ひゃっ?!」

「……♪ 見えないと色々不安ですね♪ 今目の前に何があるかも分かりませんから♪ 何があるか……、わかります?」

 その言葉と共に、俄かに漂ってくる白百合のような香りと、至近距離、目前からぽそぽそと囁かれる独特の感覚。じんわり暖かな体温が滲んできて、少女の気配が意識をくすぐってくる。もしかしたら、椅子の上に覆いかぶさられているのかもしれない。けれど、その正体を掴もうとすれば……。

「えいっ♪」

 またしても、私の腹をつつくノアの指先。続いて、胸へ、太ももへ。あの日私を限界までシゴき倒した指が、無防備な体を責めている。次はどこをつつかれるのか。どこか立ち上ってきた倒錯的な感覚と共に、わずかに耳元にかかる銀の吐息が、脳を痺れさせていった。

「どうですか? 生徒に一方的につつかれて、ビクビク反応させられて……。何をされてしまうんでしょう? 私、何をしてしまうんでしょう……♪」

 ひそやかな声が、私に囁きかける。ASMRのような、ゾワゾワとさせる甘い声責め。そして、つつつ……と首筋を指先でなぞると。

 

「先生のかっこいいところ、見せてくださいね♪」

 すぐ鼻先に、何かを突きつけるのだ。

 いや、鼻を、顔を覆うように、温かい空気が顔面を包囲している。隠し切れない芳香は、間違いなくノアのもの。心臓が早鐘を打つ。

「どうですか? いい香り、しますか? 甘い体温、感じますか? 目の前にあるもの、わかりますか♪ 賢い先生なら、分かりますよね?」

 ささやかな吐息が首筋にかかり、時折耳の中へゾワゾワと這入り込む。反応するなと思っていても心身を掌握されている感覚がどこか倒錯を生み、じんわりとした快楽となって立ち上り始めた。けれどそれ以上に、目隠ししていてもわかる存在感。大きな、柔らかな、甘いものが目の前にある。

 間違いない。ノアのバストだ。

 乳房がある、私の前でその巨大さを主張している。服越しにでもはっきりと感じるその芳香。体熱は肉体の実在感を突き付け、蠱惑的な囁きとともに色香を高めているのだ。

 おかしくなりそうだった。

 

「想像してみてください、その布一枚先に広がっている光景……♪ 私の……、言わなくてもわかりますね♪ 普段見ないようにして、でもどうしても視線の惹きつけられてしまってるの、バレバレですよ? 見たかった物を目の前に差し出してもらってるのに、見せてもらえない……。あはっ♪ そんな顔、してしまうんですね♪」

 たぷたぷと揺らしているのだろう、衣擦れの音が聞こえる。硬いシャツが体温で柔らかくなり、巨乳の揺れに引っ張られる音。ブラの刺繍が擦れるすりすりとした音。そしてその中、ボリュームに任せて肌の中を弾んでいる、母性的な弾力。それがとぷとぷとぷ……と揺れるたび、百合の香りと体温を振り撒くのだ。

 こんなの、生殺しだ。

 

「私の、メロンみたいに大きな膨らみ……。先生が気になってしまうのも仕方ないかもしれませんが、……想像だけで頭がいっぱいになってしまうんですか? ……その表情、覚えましたからね♪」

 そう言われつつも、必死に想像してしまうおっぱい。シャツをパッツパツに張り詰めさせはち切れんばかりのボリュームが、大きく目の前に張り出している。パーカーとスーツの中からさえ大きく主張するそれが、下乳には影をまとわせ、上乳はネクタイを大きく歪ませて、今も目の前で膨満しているのだ。至近距離で巨大な姿となった母性の象徴は、確実に私の理性を破壊するはず。

 

 そして、そんな妄想が脳内に横溢した、

 その時、ノアは。

 

「ぎゅう~~…………っ♡」

 いきなり実物を、私の顔面に押し付けたのだ。

 

 ──その瞬間の、快楽と言ったら。

 

 甘い香りと熱を孕んだ空気、その奥から身を乗り出し襲ってきた、巨大な何か。シャツに包まれたパツパツの表面が顔面へ押し付けられたと思うと。

 “むっぎゅうぅッ♡♡”と、ノアの巨乳が私に押し付けられたのだ。

 

 ──性癖を捻じ曲げるような、強烈な弾力だった。

 シャツを限界まで膨らませるおっぱい、その表面に触れたと思えば“むんにいぃッ♡”と左右から押し寄せて、顔を完全に包み込んでしまう。心躍る柔らかさは独特で、女性的な弾力がたっぷり詰まり豊饒だった。奥深く、“どむっ♡ どっぷぅ……ッ♡“とでも言うべきボリュームが顔全部を覆い尽くす。いや、もう耳さえシャツに触れてしまうほど。

 

 けれど、それで終わるわけがなかった。

 ノアが私の頭を思いっきり抱き締めれば。もうその爆乳は、これ以上ないまでに顔面に密着して。

 私の呼吸を、完全に支配してしまうのだ。

「やめ゛っ、ッ、~~!!!」

 声も出なかった。

 というより、出せなかった。

 だっていま顔はノアの胸の中。息を呑んで想像していたそれは、今や息をすることすら許さない。このままでは少女の、16歳の生徒の胸から香りを直吸いしてしまう。もし息を吸えば私はコワれる。コワされる。間違いないその末路が見えているからこそ、私は必死に呼吸を止めたのだった。

 

 そんな葛藤こそ、ノアの大好物だと言うのに。

「私のお胸の中に埋もれてる先生、可愛いですね♪ こんなに強く抱きしめられて、苦しいのに、恥ずかしいのに、悦んでるんです♪ 私の胸からは逃げられませんよ? 先生は私の香りを吸ってしまいます。これは、決められた事実です♪」

 酸欠の中、教師としての立場と大人としての自覚が必死に呼吸を戒める。けれど興奮の中鼓動は速まり、何より想像がノアの香りを欲してやまない。銀髪とともにふわりと香るいい匂い、少女特有のアロマ。それを吸えと言われているのだ。おまけに、直接、巨乳の中で。

「いいですよ♪ 私の香りを吸って、蕩けて……、全部、記録してあげますね♪」

 ヨシヨシと頭を撫でるノア。

 それから、ダメ押しのように“むぎゅうぅ……っ♡“と私を抱き潰す。母性的な抱擁と暴力的な尊厳の蹂躙。そして、絶対に逃げられないという絶望が、私に屈服を促した。

 

 限界だった。

 少女のバストの中、小さく弾ける呼吸の声。 

 

 ──その瞬間、極彩色の快楽が、雪崩れ込んできたのだ。

 

「ん゜ッ?! ~~~~ッ!!!!」

 肺の真空を満たす喜びと、濃厚な香りに巻き起こる快楽。突風のように思考すべてを巻き上げた快感が脳をホワイトアウトさせ、一瞬遅れて少女の芳香が私を犯し尽くした。美少女の果実酒のような香り、濃厚で酩酊を催すフェロモンが私の中へ入ってくる。もはや媚薬も同然だった。おっぱいに埋もれてその香りに敗北させられ、それでも無我夢中で吸ってしまう醜態。でも、私に選択権など皆無。ただただおっぱいアロマで責めたてられ、ダメな大人へ堕とされていく。

 

「あはっ♡ “20時34分。先生が私の胸に埋もれ香りを嗅ぐ”……、どうですか? 完璧ですね♪」

 わざとらしく、おどけたように、あの口調で囁くノア。半ばトレードマークのセリフ回しで、心の業務記録に書き込んでいく。客観的に突き付けられる私の醜態。それでも、心身ともに拘束された私は巨乳の香り責めに晒されるばかり。高級な香水のような、上品で甘く華やかな香り。純白の少女から発散される女性フェロモンが鼻腔に染みついて、私の醜さを暴き立てていく。対照的に際立つノアの清純なエロさと美しさが、惨めさに快楽を添えた。

 

 おまけに。

「大丈夫、これだけでは終わりませんよ……♡」

 軽く衣擦れの音がする。爪が、プラスチックに当たる音も。

 それから、“バツッ!”とボタンが弾ければ。

 

「ふふっ♡ これだと、本当に窒息しちゃいますね♪」

 ブラに包まれた生おっぱいが、顔面に密着したのだ。

「ちょっ……!!?」

 けれど、声を発するわけにもいかなかった。生乳房の中に埋もれて、乳肌を震わすなんて私にはできない。なにより、しっとりとした色白おっぱいがそれを許さない。熱いゲレンデのように白く美しく滑らかなデコルテ。スーツとシャツの中で蒸れた巨乳は肌に吸い付き、その奥から“とくん……♡ とくん……♡”と大人びた心音が鼻先をくすぐる。耳元ではさわさわとブラがこすれて肌音を囁き、乳腺内で母乳の跳ねる音さえ聞こえてきそうなほど。

 そして、肌から“じわぁっ♡”とエッチなフェロモンが発散され、滲んだ肌から蒸れた体熱を立ち上らせる。そんなもの男にはもはや毒、感度を限界まで高める強烈な媚薬も同然。鼻生きさえ立ててしまいそうな勢いでそれを吸えば、鼻腔に広がるノアの香りに脳がぱちぱちと火花を立てた。

 

 それでも、ノアは解放してくれない。

 

 それどころか。

「先生は……」

 自慢の巨乳を鷲掴みにすると。

「私の胸からは逃げられません♡」

 “ぎゅうぅッ♡”と、寄せ付けたのだ。そして、胸を押し付けたまま、ゆっくり、揉みつけ始めるノア。ボリューム感たっぷりに、“みちっ♡ むんにぃ~……ッ♡”とたわむのが劣情を煽った。何より、強調される乳房の巨大さが、直接リビドーを刺激してくる。ブラの中、はちきれんばかりのデカ乳が私を襲い、揉みつけ、押し潰す。それにあまりに容易く快楽を与えられるのが、情けなく、かつ悦楽だった。

「“20時35分、先生が私の胸で顔を包まれる”……。もう、36分ですね♪ そんなに嗅いでしまって、良いんですか? 生徒の蒸れた乳房の中で深呼吸するなんて……、忘れられない光景ですね♡」

 クスクスわらいながらも、“むにむにむにぃ~ッ♡”と執拗な乳揉みレイプは止まらない。顔面パイズリが、私を恥辱の快で押し流した。抵抗の意思などなく、ただひたすら香りと肉感に甘えるばかり。それを優秀な生徒に見つめられ、記憶され、記録される。倒錯が、搔き立てられた。

 “むにんむにんッ♡”と揉み回され、“みちっ♡ ぎっちいぃッ♡”と挟み包み込むノアの巨乳。スーツ越し、パーカー越しにさえ大きく主張するバストが、巨大でないはずがなかった。そして手のひらに乗せ“とぷとぷとぷっ♡”と弾ませて柔らかさを主張し、再び頭を抱き締めてくれる。

 

 とっくに、限界など越していた。

 ズボンの中では切なさが少女の方へと手を伸ばしてはもがき苦しみ、脳内はノアへの感情が快楽と入り乱れ白熱している。その火に可燃性の媚香が吹き込めば理性などあまりに無力。何より今も顔面に密着したまま暴れるデカ乳が、心の性感帯をしごきまくるのだ。16歳の巨乳に包まれただけで屈服してしまうだなんて。けれど、そう思えば思うほどにノアの色気が私を犯していった。

 

「苦しいですね♡ でも私を汚したくない……、立派です♪ おっぱいに顔を突っ込んで一生懸命香りを吸って、赤ちゃんみたいな姿、かっこいいですよ♪ 巨大なおっぱいに揉み潰されて、優しく包まれたり、交互にスリスリされたり、ぎゅう~ってされたり……、それでも必死に快感を耐えて、かえって感じてしまうんですね♡ 私の心臓の音も、母乳のとぷんって跳ねる音も、私の声も、直接胸から聞かされて、先生ももう忘れられません♡ 今解放されても、この音からは逃れられませんよ? 毎晩毎晩この音に蕩けるんです。揉みもみされる感触が頬に蘇るんです♡ それでも、楽にしてほしい? 解放されたい? 気持ちよくなりたい? それなら……」

 そして最後に、私に覆いかぶさるノア。ふわりと舞い降りた純白の髪に包まれ、むっちりとした体にのしかかられて。

 

 ──  イ   ケ  ♡ ──

 

 そう、甘く囁かれた時。

 

 ついに男の体は、大きく跳ね。

 鮮烈な、ドライオーガズムに襲われたのだ。

 

 触られてすらいないのに生徒に敗北した、先生の末路だった。

 

 

 §

 薄暗い中、荒い息だけが響いていた。

 

 まさか、香りとハグだけでイカされるなんて。生徒に範を垂れるべき立場にもかかわらず、この醜態。しばらくは立ち直れないかもしれない。休暇を申請するべきじゃないか。

 

 あまりのことに陶然としたままで、半ば放心気味。

 

 だから私は、ズボンをズラされているのにも抵抗せず、どころか何をされているかろくに理解すらしていなかった。

「なに、を……?」

 けれど、夜の会議室で輝くのはノアの瞳だけ。煌めくラベンダー色の目が柔和な弧を描き、慈しむような色さえ帯びている。そして私の上に覆い被さると、そっと耳打ちした。

 

「先生は、まだ満足してはいないようですね?」

 美少女に、赤面するような至近距離から覗き込まれる。かわいい美人といったノアの顔に、単純に私は反応してしまう。

 それと同時に、焦燥感も。

「ど、どうするつもり?」

「賢い先生なら、わかりますよね♪」

 するりと私の懐へ身を滑らせると、膝に座り込むノア。どっしり豊満なタイツ巨尻がのっかり、“むんにぃッ♡“と広がる。太ももに感じる、潰れヒップの面積。女性でないと有り得ない尻のデカさに、ゾワゾワと快楽が立ち昇る。

 

「ふふっ♪ ここから見る先生は、少しかわいいですね♪」

 対面座位で相対する教師と生徒。身長差はあるが、もともと長身のノアに乗られて僅かに見下ろされる構図だ。

 そして、抱きつかれれば。

「ちょっ……?!」

 ふっくらとしたタイツお股が、私のペニスにのしかかる。押し付けられる華奢な体と、どっぷりとしたノアの巨乳。散々嗅がされた香りは今新鮮な空気と混ざり合って、軽やかな甘さで鼻腔をくすぐっていた。

 生徒に、絶世の美少女に、密着されている。それだけで、理性が溶け出し始める。

 

「ノア……、当たってる、から……!」

「ふふっ♪ 何がでしょう? 言葉は正確に、ですよ? 書記として、見逃せません♪」

 そう囁けば、さらに押し広がる巨乳と、“ふに……ふにぃ♡“と押し付けられる恥部。間接的な絶頂に疲弊した陰茎が、別種の刺激に悦び出す。本来恥辱であるべき状況で、催眠されたように、別種の生き物のように、否応なく反応してしまうのだ。

 

 このまま、何かされてしまったら。

 そんな想像を、ノアは見逃さなかった。

「どうします? このまま、太ももで、挟まれたりなんかしたら……♡」

「なっ?!」

 立ちあがろうとする私に、ノアはコツンと額を合わせる。それだけでまたも私は立ち上がれない。より密着し押し付けられるタイツお股が、カリに触れてペニスを暴れさせる。じんわり染み込んでくるフェロモンが、危険な気配を漂わせ始めた。

「ノア?! ノアやめて! これだと私は……」

「私は?」

「っ……!」

 ニコニコと純朴な笑みで笑う美少女に、たった一言で黙らされる。命じられてもいないのに。本来抗うべき、しかるべき行為のはず。それを拒めない。何より、心のどこかでそれを望んでいる。望まされている。自由意志はノアの手中。もう、望んでいるのは私か、ノアか、ノアに操られた私か、見当もつかなかった。

 

「ダメだよノアっ! 戻れなくなる、このままじゃ私は……」

「うふふっ♪ 先生は、私の気持ちよさを知ってしまうのが怖いんですね♪」

 淡々と図星を突かれる、それが心地良くもゾワゾワさせた。柔らかくふんわりした雰囲気なのに、これほど刺激的に私を転がしもてあそぶ。得体の知れない雰囲気が魅力となって、その突端で直接的な快感が私へ突きつけられるのだ。

 目が泳ぐ。目隠しを外されて、如実に感情が伝わってしまう。宝石鏡のような瞳はそれを見つめて漏らさず、私の願望を読み取ってしまった。

「だったら、こんなのはどうでしょう?」

 そう言って、少し腰を引くと……。

 

「タイツがぴっちり張り付いて、むちむちの肉付きが浮き出た、この太ももで……」

 自身の太ももに、指を這わせる。押し広がって艶めかしい曲線を描く美脚。それが、ツヤ消しのタイツ光沢を輝かせると……。

 

「こうして……」

 すすす……と、太もも同士を寄せ付ける。ゆっくり狭まっていく、美脚の間の隙間。むっちり膨らむ黒スト内股は、肉感のあまり今にも触れてしまいそう。

 その間には、私のペニスが震えていて……。

 

「こうです♪」

 “ぎっちいぃッ♡♡♡”と、一気に締め上げたのだ。

 

「ひうぅッ?!!」

 ゾゾゾッと快感が背筋を走った。突如挟み潰され埋もれていく私の愚息。少女の中へ消えた私の男性性が、タイツ特有の質感へ溺れていく。ノアに一日穿かれ体の一部と化したぴちぴちタイツが、私の性器を直接包んでいるのだ。甘い体温とフェロモンが染み込んでくる。ぷんにり内股が持つ絶妙な締め付けが私をからかった。

 

 視界に火花の散るような快楽。快感に支配される私の意識。

 それをノアは可愛がった。

 銀髪をふわりと広げて笑顔で覗き込むと、ぽそぽそと、耳元に耳打ちする。

「普段先生がチラチラ見てる太もも、敏感なところに、直接触れちゃってますね♡ 私の白いスーツから伸びる黒スト美脚、今、先生を包んでいます♡ 温かいですか? 柔らかいですか? 嬉しい? やめてほしいくらい気持ちいい?」

「あ、当たり前、でしょ……ッ!」

「うふふっ♪ 先生の言葉で、お聞かせください♡」

 吐息が耳に触れる。中に入り込み、鼓膜をくすぐる。まるで指を突っ込まれて、愛撫されているような感覚だった。私がそれに喘いでいるうち、急かすように“ぎゅっ……♡ ぎゅぅ……ッ♡“と、太ももが締め付けを増していく。

「ひぐっ?!」

「先生は、生徒の質問に答えてくれますよね? 質問です♪ 私の太ももの感触、教えてください♡ 50字以上でですよ?」

 それから、辛いくらいジッとこちらを見つめ、私の言葉を待つのだ。

 

 羞恥の極みだった。

 

「むにむに、して、ッ、温かい、のが、……ひうぅッ?! やめっ、タイツの繊維擦れて、イク、カリに引っかかって、イッちゃう、からぁッ! 動かないでっ、太いの挟んできて、潰れる、こすれて、イッちゃう、から、ノアっ!!」

 慌てふためき、泡を吹かんばかりに善がる教師。のたうちまわり、少女の体も揺れる。視界で銀髪が広がり、風をまとい、それに呼応するように太ももが“むに……っ♡ すりすりッ♡“と形を変えた。そして、私のペニスをめでるのだ。

 

 私の絶叫に、ノアはにっこり笑った。

 そして。

「合格、です♡」

 “ぎゅっ♡“、と。

 “ぎゅっちいぃッ♡♡“、と。

 極太美脚が、私を締め上げたのだ。

 急激に跳ね上がった腿圧。極上の雌肉が亀頭までみっちり包み込み、凶悪なエロ肉で押し潰す。タイツは蒸れたおみ脚にじっとりと香りを染み付かされ、間接的に私の性器を責め犯した。ノアの太ももが、こんなに柔らかく豊饒だったなんて。

 

I‘m けれど、それだけじゃない。

「先生は、生徒の太ももになんか負けませんよね?」

 “ぐにぃっ♡”と、太ももを擦り合わせ。

 

「ユウカちゃんに、怒られちゃいますもんね♪」

 “すりっ♡ むんにいぃッ♡♡♡”と、太ももを揉み合わせると。

 

 耳元に、唇を寄せた。

「でも、ここには私と先生しかいません♪ どうしますか? 私だけに、可愛いな姿、見せてしまいますか?」

 そして、一度緩めた太ももを。

 “みちみちいぃッ♡♡“と、締め付けたのだ。

 

「あはっ♡ 今、太ももの中で先生が暴れてますね♡ タイツの繊維が擦れて、気持ちいいところを刺激して、どうしますか? 」

 

 ダメだ。イク。

 

 ついに、教師が生徒の媚に屈服しかけた、

 

 その時。

 

「あはっ♡ まだ、ダメですよ〜? まだです♪」

 キュッと、ペニスの根本を握るノア。細くしなやかな指が絡みつき、精液を無理やりせき止めてしまう。

 それから、唇を耳に寄せ、

「これからちゃんと、イカせてあげます♡」

 吐息で耳の中を舐め擦る少女。

 痙攣するように荒く息をしながら、私はその声に洗脳される。清純な蠱惑に、もう抵抗するすべを知らない。ただただ、目の前の包容力に溺れたかった。

 

 その様が愛らしかったのか。教師の頭をヨシヨシと撫でる少女。にっこり笑えば、ぱっちりと大きな目はいつものように笑んでいる。頬にわずかな朱が混じっているようにも見えたが、薄暗い室内でヘイローの明かりを背負い、よく見えない。

「最後まで、連れて行ってあげますね♪」

 そして、少女が椅子の上に膝立ちになるのだ。再び視界に、あの大質量の生乳房が広げられる構図。そしてノアが何か身じろぎを始めると、ふるるんっと揺れ甘い香りを振り撒いた。

 

 衣擦れの音。次いで、身動きが止まり。

「では、先生」

 ふわりと、スカートを広げた。

 

「少し、賭けをしてみませんか?」

 ついていけない私に、微笑むノア。

 そして、ちらりとスカートの裾をめくって見せる。煽情的な光沢を放つストッキング、そこから、太ももの乳白色が覗いていた。いつの間にか、タイツを下ろしていたらしい。

 続いて、何か布を引っ張り出した。紐のついた、レースの三角形。ショーツだ。

 

 ……ショーツ?

 無意識の中に危機感が滑り込んできた時、ノアはクスリと笑うと。

「今のスカートの中……、どうなってると思います?」

 ぴとっと、ペニスの先端に何かを押し当てたのだ。生暖かく柔らかな何か。或いは別の場所なのかもしれない。けれど、最悪の想像は鮮明で、余計に先端を敏感にさせた。

「この柔らかくて、ぷにぷにしてて、ねっとりした弾力……、なんでしょうね♪」

 何かで亀頭の表面を舐めるように、“すり……むにぃッ♡”とそれを滑らせる女子生徒。暴発しそうになるギリギリの感覚で、私のモノを撫で擦る。ぬるりとした質感と、両サイドから先端を食む感触。ちゅぷっとねちっこい音さえ響き始めた。そして、ゆっくり、腰を下ろしていくのだ。

 

「ノアっ?! それは……」

「ふふっ♡ ダメですよ~? 動いたら“どこか”に挿れてしまうかもしれません。そうしたら先生、大変なことになってしまいます♪」

「っ……!」

「大丈夫、辛いことはありません♪ ただ少し、私に付き合って頂くだけです♪」

 そう言いながら、柔らかなものが“ぷにっ♡ むにぃ……ッ♡“と先っぽに触れる。ペニスの先端にキスされて、”ぴと♡ ぴとっ♡“と快感がほとばしる。腰が浮きそうになるほどの悩ましさだった。膝が震え出すのを必死に抑え、縛られた教師は快楽に耐え続ける。

 

 いじらしく思ったに違いなかった。

 ノアがバストから、ずるりと布を引きずり出す。それから、ぽふっとそれを私の顔にかぶせると。

「あはっ♡ ご褒美です♡」

 どんぶりのように大きな球面で、顔を覆ってしまった。謎めいた銀髪美少女の肉体を包む黒ブラジャー、その生々しい湿度と香りが顔をいっぱいに包み込む。もはや顔さえ覆い尽くしてしまえるブラカップが、身動きできない私にエッチな香りを撒き散らすのだ。

 

 ブラマスクで再度視界を塞がれれば、耐えようもなく感覚はいや増した。

「ふふっ♪ 私の感触に集中してくださいね? よそ見は、なしです♪」

 乳房を包んでいたクッションが顔に密着し、ノアの濃厚な芳香が鼻内に押し寄せる。普段彼女がそばを歩いたとき、ふわっと広がる華やかな香りだ。それが甘く馥郁とした蒸れで私を覆い、強制的に色香を吸わせていく。

 ゾクゾクと走る快感に、高まる感度。そこへ、少女の秘密が私の先へ接触するものだから。

 私は、いつ敗北するとも知れない状況だった。

「どうされましたか? 先生。スカートの中がどうなってるか、まだお気づきではありませんか?」

 私を煽り立てるように腰を揺らせば、ぬりぬりと快感がペニスの先端を撫でこする。とろとろと、熱い何かが亀頭を包った。つーっと、陰茎に沿って垂れ落ちた。ノアから溢れた甘いものが、私の性器に絡みついているのだ。少女の分泌する成分が、ペニスに染みつき感度を倍増させる。じんわり温め、敏感なものへ変えて止まってくれない。ダメだ。ぬるぬるとしてあまりに気持ちいい。敏感な性感帯に、ぷんにりとした感触。それに、癒しさえ感じてしまう。麻痺しそうなほどの絶妙な感覚が、私をどこまでも恍惚とさせていく。

 

 或いはそれが、つかの間の休憩時間だったのか。

「膝立ちだと、少し、疲れてしまいますね……♪」

 囁きASMRが、耳元をくすぐる。

 

 反応する暇を、ノアは与えなかった。

「少し、失礼しますね♪」

 一転、パッと明るく言うと。

 

 つぷりと。

 

 クチビルで、亀頭を包み込んだのだ。

「んっ……♡」

「ひぅッ?!」

 口内に咥えられた気分だった。ちぷっと音を立て、私の恥部が柔らかく熱いものへもぐりこむ。跳ね上がりそうになればさらに“ぐにっ♡”とねじ込んでしまい、必死に身を抑える私。けれど半挿入の気持よさとじれったさはごまかせない。もっと欲しい。スカートの中に隠されたノアの付け根に溶け入りたい。

 生殺しだ。カリまでぷっくり包み込んだスジ。どうして止まってしまうのか。先まで挿れてほしい。そうしたら、どんな感触が待っているのか。

 

 その思いは、あまりに強烈だった。

 ノアの目に、率直な劣情を晒し出して、半ば、懇願するように声が漏れた。

 

 その、瞬間。

 ノアは、私の上に、身を乗り出すと……。

「では、先生……、っ、失礼、します、ね♡」

 

 “じゅぷぷぷぷぷッ♡♡♡”と。

 

 ペニスを、ナカへ納めてしまったのだ。

 

 ──目くるめく快感だった。

 

「あ゜、────ッ!!?」

 陰唇に咥えられほぐされた亀頭、それが“ずぷぷっ♡”と穴へはまるとそのまま熱い体内へ滑り込むのだ。キツキツの膣内は蕩けるように柔らかく溶けるほどに熱く、弾力と柔軟性がせめぎ合い全ペニスの表面を呑み込んでいく。膣内のうねりと無数のぷにぷにとしたツブ感が陰茎を襲い“ぎちみちぃッ♡”と締め上げた。膣圧や膣壁の感触が万華鏡のように変わっては、息つく暇なく次の快楽を浴びせかける。ドロドロと融けそうな体熱と夥しい数の快楽が弾けて、思わず男がのたうち回る。それを椅子ごと抱き締める女子生徒は、安らかな声音でゆっくりと私の上に身を横たえていった。

 

 こんなものを知ったら。

 もう、自慰では、満足できなくなる。

 彼女以外で、イケなくなる。

 本能が悟ってしまうほど、ノアの快楽は極上だった。

 

「21時13分♪」

 明滅する意識の中、美声が脳の柔らかい部分を撫でる。

 

「挿入完了、先生が、生徒と一線を越えた時刻です♪ 大丈夫、先生は忘れても私はしっかり覚えてますよ♪」

 そう言いながら、私の上にすっかり跨り、身を落ち着ける少女。“ふー……♪”と吐息を漏らし、求めていた一体感に沈潜していく。そして軽くも存在感ある肉体が、私と繋がり、私にのしかかるのだ。手錠をかけられ動けない私に、少女が抱き着き離さない。溶けるほど熱い膣内に私を閉じこめ、ゆっくり、ねっとりと嵌め犯すばかり。

 

 対面座位のスローセックス。生徒と教師の逆レイプが、ゆっくりと時間に横溢し始めた。

「ん……、思った以上に、一体感のあるものですね……♪」

 荒い息と少女の微かな吐息、蠢く水音。蕩ける肉感の中で快楽が凝集し、混乱の中ひたすらノアを感じる。心に自分の存在を刻印するかのように、膣肉で包み込まれ、揉みしだかれる。今すぐにでも出てしまいそうな中で、自ら動くことは許されず少女の体内の熱と動きにすべてを支配される。それがどうしてこんなに気持いいのか。自分の懐に収まる華奢な髪と、私を覆う長い銀髪。押し付けられる胸が胸を圧迫し、ノアという少女の存在があまりに生々しい。いつも一緒に仕事している女子生徒に、一方的に犯されているというのに。

 

 爆乳越しに胸を叩く、“とくん……♡ とくん……♡”と鳴る心音。むにむにとせめぎ合う胸のボリュームと、スカートの中で“じゅくッ♡”と漏れる水音。

 その中で、さらりと髪が頬に触れると。

「好き♪」

 ノアが、耳元で、囁いた。

「好き♡」

 更に囁けば。

「あはっ♡ 私の声で、こんなにゾクッてしてしまうんですね? 先生の弱点は、これみたいです♪」

 クスクスと小悪魔的に囁く、清純な少女。文化的で瀟洒な雰囲気に色を滲ませ、ぽそりぽそりと甘い言葉を一滴ずつ垂らしていく。

 

「どうですか? こんな状況、人生でたった一回きりかもしれません。溶ける蜜蝋みたいに、柔らかく灯った感触……。少し現実を忘れて、感じてみるべきだと思いませんか?」

 挿入したまま、ナカのぬくもりと気持ちよさを染みつかせるように、少女が私へ抱き着き、しなだれかかり、自分の中を伝えてくる。生物的な蠢動の奥に、隠しがたい何かを感じる。飄々とした少女の、唯一確実な感情はこれだった。明らかに、それが喜んでいる。この、たぎるような肉感が、私を包み、求めていた。

 

「好き♡ ふふっ、こんな直接的な言葉は詩では控えていますが……。もっと言って差し上げましょう♪」

 ちゅくっと水音を潜ませながら、更に身を乗り出して。

「好きですよ♡」

 ただノアの美声で愛を囁かれるだけで、感度を5割増しにされてしまう。何より、感情と連動して動く膣肉が少女の何かを物語っている。これを拒むのはもはやエゴにさえ思えてしまう。実際理性すら、掣肘すべきかどうか決めかねていた。

 

 そこへ、連なる声。声。声。

「好き♡ ふふっ♪ こんな状況でこんな言葉をかけられたら、もう忘れられませんね♪ 好き……♪ 好き♡ 嘘ではありませんよ? もう、伝わってますよね♪」

 ひそやかに耳元へ声をこぼしながら、時折“ん……っ♡”と悩ましい声を漏らすノア。徐々に、彼女自身が高揚している。とっくに終点間際の私の後から、ゆっくり、軽やかに歩いてくる。その様はどこか幸せそうでさえあった。

 

「詩を書く迂遠さはよく意外と言われますが……。素直に生きているつもりでも、っ、やっぱり難しいものですね。ユウカちゃんへの、遠慮、でしょうか? でも、もう私も……、ッ♡」

 そう言って、一言。

 

「我慢、しませんね♪」

 と、リクライニングを倒してしまったのだ。

「わ゛っ?!」

 突如支えを失い、半ば押し倒された構図だ。コツンと背もたれが壁に当たり転びこそしないが、ノアの中で角度の変わったペニスが膣壁を抉って声を二つ弾けさせる。ブラが顔から滑り落ちれば、目にわっと広がる美少女のローアングル。私の胸に手を突きずっぷり挿入したまま、わずかに表情を潤ませた生塩ノアの姿があった。

 

 そして私の手錠を解くと、指と指を絡め。

「苦しいですか? 楽になりたい? 優しくされたい? もっとされたい? ……ふふっ♪ いいですよ~♪ 私が、叶えてあ・げ・ま・す♪」

 囁き、腰を上げ始めるノア。そうすれば、“きゅうぅッ……♡”と陰圧で膣肉がペニスに吸い付き、私へ全方向から押し寄せてくる。

 次いで、すとんっと腰を下ろすと、膣肉を掻きわける感触が一気に降って私を悶えさせた。

 

 それが、始まりだった。

「ッ♡ 挿入から、10分12、秒、最初の……♪」

 ゆっくり、腰を上げ、“ずぷんッ♡”っと身を落ち着け。

 そして、もう一度。もう一度。謎めいた美少女が私に馬乗りになって、身を弾ませ始める。“たぷん、たぷんっ♡”と自由落下と跳ね上がりにたわむ乳房が、顔を隠したり見せたり。そのたびに愛の潤滑まみれの恥部がこすれ合い、うねり、パチパチと快楽を弾けさせた。

 

「っ、これ、やっぱり、想像以上、かも……♡」

 思わず腰の浮く私の上で、徐々に、徐々に弾む速度を上げていくノア。とんとんとんっと軽やかに身を跳ねさせると、絞り付けたり奥へねじ込んだりしてペニスをイジめるのだ。

 それが、ノアの気持いいポイントを突いたとき。

「あっ♡」

 “ぴくんっ♡”と身を震わせ、身を落とし。

 

 すぐさまそのストロークは、激しいものへと変わった。

 

「やめッ?! あ、あ゛ッ、~~~~ッ!!」

 恋人繋ぎと挿入で私を繋ぎ止めたまま私を猛烈な勢いで犯し始めたノア。もはやそこになんの手心もなく極上の膣肉で“じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷッ♡♡”と騎乗位レイプを叩き込む。蕩ける柔肉は亀頭を磨くような勢いで私を犯し続け巨乳も爆揺れを隠せない。極端なロングヘア―だけは軽やかに羽衣のような軌跡をあとに残しているが、却ってそれがバウンドする乳房と強烈な性感の物量を引き立てた。

「んっ♡ んっ♡ んっ♡ ダメ、です、ね、私がこんな、ッ、ひねりもない声、で、っ、~~~♡」

 これまで直接は露わにしてこなかった感情と感覚に、ノア自身普段通りという訳にもいかず美声を乱高下させてはこらえ、それでも漏れる喘ぎと声。汗に発散される白百合の香りが濃さを増し、すでに乳房はうっすらと輝きを帯びている。そんな巨乳がどっぷんどっぷんバウンドするものだから汗が舞い散り、私もどんな声を出しているか分からない。椅子がギシギシ軋み壁を叩き、いつまでも続くノアの細い嬌声。普段の飄々とした雰囲気からはかけ離れた執拗さと激しさに、今目前にいる娘とノアのイメージが途切れてはつながり、混乱の中に突き落とす。それもやがて通電すると一気に“あのノアにぶち犯されている”という事実が脳を襲ってきた。

 それが、凄まじく私を興奮させる。

「すみませ、んんッ♡?! 少し、身を、重ね……、あッ♡」

 ノアが突っ伏せば、私へと覆いかぶさる髪のカーテンとアメジストの瞳。そして無理やり唇を奪われ、腰を叩き込まれるのだ。明らかに限界が近い。このままでは生徒のナカに出してしまう。それだけはダメだと、この娘を汚したくないと思うも私は豊臀を繰り返し叩き込まれて快楽の雨に打たれるだけ。加速度的にノアの声が湿っぽく色っぽく変わっていく。笑顔だった表情も今は少し眉を寄せ、目をつむり、快感の言葉を探るように行為に耽溺している。そこに甘い高音を漏らし吐息を交え、思い出したように時刻や“好き”を囁くけれど、それももう形を保たなかった。最後まで行くつもりなのは明白、私の全てを感じようとしている。ただのオモチャ代わりだと思っていた自分にノアが執着を見せている。抱き寄せずにはいられなかった。

 それが、私もノアも追い詰めて。

 

 爆発の瞬間。

 

 ノアは、一気に腰を引き上げたのだ。

 

 ぞるるるっと、カリが膣壁に引っかかる言葉にしがたい感触が私を襲い。

 

 視界が、快楽の火花で真っ白になった。

 

 

 ⁂

 肩で息を繰り返す私の胸に収まり、しばらくノアは無言でいた。

 快楽の残滓に未だ身を震わせてはいる。息もおそらくはまだ収まらない。巨尻を突き出し股間でペニスを下敷きにし、女体の艶めかしさを輝かせる少女。

 それも、一分もすれば身をもたげ。

 

「ありがとうございました、先生♪」

 髪をかき上げ、見慣れた笑みでそう言うのだ。

 

 朦朧とする私の髪を撫で、ハンカチで軽く汗を拭きとる。

 そして、乱れた服を着直し、パーカーを羽織ってしまう。

「ふふっ、ひどい格好ですよ? 幸いシャワー室は会議室の近くにあるので、そちらをお使いください♪」

 ミントに似た爽やかな声を取り戻し、ノアが事務的に言葉を続ける。体が重いが。こちらとしてもこのままでいる訳にもいかない。何より今寝たら、翌朝変わり果てた姿の私をユウカに発見されないとも限らなかった。とはいえ、今すぐには……。

 今だ恍惚としたまま椅子に沈む私に朗らかに笑いかけながら、ノアは身支度を整えている。

 そして、シャワー室に向かおうとしたとき。

 何かを思い出したように、引き返してきた。

 

 そして、私の上に屈みこむと、

「一緒に、入りますか?」

 からかうように、クスクスと囁いたのだった。

 

 

 




 活動一周年ということで過去作を無料公開させていただきました。現在もノアの新作をいくつか投稿しているので、興味があればぜひ。また、オリジナルも並行して投稿しています。

 長くこちらで投稿していないので、近況報告です。現在は主に支援サイトで、二次創作とオリジナルの小説投稿を続けています。数日前からFanboxに加えCi-enの利用も開始しました。また、試験的にSkebの利用も開始しています。本業(?)も小説なのですぐやめる可能性もあったのですが、なんだかんだ続いていますね。最近はイラストの外注なども始めてみました。こちらのウェイトも増やしていこうかと思っているので、これからもなにとぞよろしくお願いします。
 

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