「む……むぅん……」
目を覚ました瞳が最初に感じたのは、口の中の違和感だった。
ボールのようなものを咥えさせられ、顎の動きを抑えられている。
(な、なに……これ……)
異物を取り出そうとするが、両手は背中で縛られていて動かせない。
目隠しされている事にもすぐに気が付き、完全に目を覚ました。
(わ、私……監禁されているの?)
冷たいコンクリートの床を感じながら、瞳は自分に起きたことを思い出した。
キャッツアイを名乗る女怪盗カトリーヌを単身で追いかけ、ビルの上で戦ったこと。
そして無様に叩きのめされ敗北したこと。
勝利を確信して笑いながら首を絞めるカトリーヌの顔が、瞳の脳裏にフラッシュバックする。
(まさか偽キャッツがあれほど強いとは……迂闊だったわ)
後ろ手に縛られた身体を起こしつつ、瞳は自分の行動を悔いた。
偽物を名乗って派手な盗みを繰り返すなど、明らかに自分たちキャッツアイを挑発する行動だ。
恋人である内海刑事を傷つけられたとはいえ、一時の感情に任せて戦いを挑む行為は、カトリーヌの思うつぼであったに違いない。
(あの女の目的は、私たちキャッツアイと手を組むことだったはず。これから私をどうするつもり……)
ここで手を組むことを了承するまで痛めつける気だろうか。
それとも自分を人質にして、泪と愛に手を組むことを迫るつもりだろうか。
様々な考えが瞳の頭をよぎる。
何とか自由になろうと足掻くが、背中で両手首をきつく戒める縄はびくともしない。
立ち上がることはできるが、左足は鎖で剥き出しになったパイプと繋がれいて逃げることができない。
コツン、コツン……
足音に、瞳がビクリと反応する。
それがカトリーヌの物であることは、容易に想像がついた。
カチャリとドアが開くと同時に、瞳は身を固くする。
「目が覚めたかい、子猫ちゃん」
嘲るような声に、身を固くする瞳。
拘束され、視界すら奪われたこの状況では、文字通りに手も足も出ない。
だが相手が同性であるという事実は、少しだけ瞳の気を緩ませる。
(少なくとも、凌辱されることは無いわ……)
だがその甘い考えは、すぐに裏切られた。
カトリーヌは瞳を冷たい床の上に押し倒すと、乳房を激しく揉みはじめた。
「ん! んむぅ! むぅん!」
悲鳴をあげる瞳だったが、口に噛まされたボールギャグのせいで声にならない。
カトリーヌに痛いほどぎゅうぎゅうと胸を揉まれ、もう片方の手で足の付け根を愛撫される。
「うむぅん! んんぅっ!」
愛撫から逃れようと、瞳は身体を捻って抵抗を試みる。
だが拘束されたこの状況で、逃げる事など不可能であった。
恋人とも肉体関係のない瞳にとって、初めてうける他人からの愛撫。
始めはただ痛いだけであった。
しかしカトリーヌの巧みな愛撫で身体から力が抜けていくたびに、それは快楽へと変わっていく。
「うんうん、引き締まっていて、それでいて柔らかい。感度も良さそうだし、期待通りのいい体だよ」
瞳に十分な愛撫を施したカトリーヌは、レオタードを脱がし始めた。
キャミソール型レオタードの肩紐が外され、豊かな乳房が露わになる。
「んっ! んんっ!!」
「ほら、何を恥ずかしがっているんだい、そういう子にはお仕置きだよ」
カトリーヌは瞳の乳首を唇に含むと、歯に挟んで軽く噛んだ。
敏感な部分へのいきなりの刺激に、瞳は上半身を剥かれた身体をビクンと反り返らせた。
「む、むうんっ!」
続いて生暖かい舌の感触が瞳の乳首を襲う。
最初は上下に転がすように舐められるだけであった。
だが尖った舌先でツンツンと刺激されたり、軽く吸って離したりと技巧を凝らされるようになると、刺激は次第に快楽へと変わっていく。
「ふうっ……うぅん……むぅん!」
「うふふっ、いい具合になってきたじゃないか」
カトリーヌは瞳のレオタードを膝まで脱がすと、手マンで濡れ具合を確認する。
最も恥ずかしい部分を指で弄ばれる屈辱に、瞳の美貌が朱に染まった。
「おやおや、こういのは慣れてないのかい? 仕方ない、こいつを使うとするかねぇ」
「………っ!」
瞳の乳首に鋭い痛みが走る。
それが注射器であることはすぐにわかった。
勃起した乳首をツンツンと針でいたぶりながら、カトリーヌは舌をなめずりする。
「さあミルクをあげるよ、子猫ちゃん」
「んむぅっ! むぅん! んんぅっ!」
イヤイヤと首を振る瞳の乳首に、注射器が突き立てられる。
敏感になった乳首に鋭い痛みが走り、薬液が注入される。
(な……なにをしたの……)
不安に身を震わせるだが、薬の反応はすぐに現れた。
カトリーヌの指でかき回される秘芯から、溢れるほどの蜜液が零れはじめる。
「んうっ! んっ……んむぅっ…」
薬の効果に瞳は喘ぎ声を漏らす。
下腹部の熱に侵され、今の状況を考える余裕すら無い。
フランス製の媚薬は、処女の瞳を淫らな娼婦に変えていた。
「さあ、ご主人様が可愛がってあげるよ、キャッツアイ」
カトリーヌは腰にディルドーを装着すると、あぐらを組んで座った。
そしてレオタードを足首まで脱がせた瞳を抱きかかえ、その秘部にディルドーを突き立てる。
「!!」
秘芯にディルドーの硬さを感じた瞳が、身体を強張らせる。
犯されるということを、直感的に悟った。
「んんっ!! むうっ!! むぐぐっ!!」
両手両足を拘束するロープをギチギチと鳴らし、ディルドーから逃れようとする瞳。
だが腰を抱きかかえられているため、逃げる事ができない。
そして遂にディルドーが秘部へと挿入された。
「んっ! んんんっ!!」
瞳は冷たいディルドーの先端が、自分の中へ入って来るのを感じた。
薬により濡れていた秘部は、ディルドーを易々と受け入れてしまう。
「ん……!! んぐっ!!」
やがてディルドーは、瞳の処女膜へ到達した。
瞳は必死に腰を浮かせ、ディルドーから逃げようと最後の抵抗を試みる。
だがカトリーヌに乳首を摘まれると、快感が全身を電流のように駆け抜けた。
身体から力が抜け、瞳は腰を落としてしまう。
「んっ! んむぅぅぅぅぅぅぅっ!」
ボールギャグの下から、瞳が悲鳴を上げる。
身体をのけ反らせ、長い髪を振り乱し、獣のように暴れる。
ディルドーが処女を無残に引き裂いたのだ。
「ははっ、これでアンタの初めては、私のディルドーだね」
カトリーヌは楽しそうに笑いながら、後ろから瞳の乳房を揉んだ。
指で乳首を摘まんだり、転がしたりして刺激を与える。
膣の痛みに慣れて来た瞳は、次第にそれを快楽として受け入れ始めた。
ボールギャグの下から漏れる声も、少しずつ甘いものへと変わっていく。
「……んぅ……うぅん……ん……んふぅ……」
「いい声になってきたじゃないか、そろそろ本番だよ、キャッツアイ」
そう言うとカトリーヌは瞳の身体を持ち上げた。
そしてディルドーを下から抜き差しする。
「んんっ! んむぅ! むぅん!」
カトリーヌが腰を動かす度に、瞳の身体がビクンと跳ねる。
痛みと快楽が同時に与えられ、頭が真っ白になる。
それが何度も何度も、執拗に繰り返された。
「んんっ! んふぅ……うぅ……むぅん……」
苦痛は次第に小さくなり、喘ぎは甘い息へと変貌した。
秘めやかな部分から流れる蜜の量は、破瓜の血を覆い隠すばかりに溢れている。
(な、何なの? この感じ……)
身体の中から沸き起こる感覚に、瞳は戸惑いを隠せなかった。
同性にレイプされているにも関わらず、淫らに感じている自分の肉体が信じられなかった。
「そろそろいい頃だねぇ」
カトリーヌは再びあぐらの姿勢になると、瞳の乳首を摘まんだ。
そして腰を動かし、ディルドーを思い切り瞳に突き立てる。
「んむっ!!」
瞳の身体が激しく痙攣し、電流でも流されたように身体を反り返らせる。
そしてカトリーヌに身体を預けるようにして、ぐったりと倒れた。
不思議と安らかな感覚の中、瞳は昇りつめていった。
次に目覚めた時、瞳は自宅近くにある空きビルの中で倒れていた。
(……えっ?)
レオタードは元のとおり着せられていて、拘束もされていない。
最初は今までの事は夢だったのかと思った。
しかし両手首に残る縄の跡と陰部への痛み、なにより身体の芯に残った快楽が事実であることを告げていた。
「ど、どうなっているの……」
朝の光が差し込む中、瞳は事態を飲み込めずただ茫然とする。
カトリーヌの魔の手から解放されたことは、幸いであった。
しかしその理由がまだ理解できない。
フランスから来た女怪盗が、キャッツアイの身体と心を盗むミッションは、まだ始まったばかりであった。