ダンまち入れ替わり二次創作 作:Nistlabe
全体重をかけて、押しつぶすように子供があるいは逃げられないように、ベル・クラネルは師とも呼べるエルフの体にのしかかる。しかし、人体はその慈しみ方さえ想定内であるとでも言わんばかりに、少年を受け止め、なおかつゆっくりと深呼吸する余裕さえあった。
もっとも、顔を真赤にしたベル・クラネルが、その勢いのまま唇を奪っていたので、中々の難事業だったが。
世間並み、人並みの愛し合う在り方に慣れてきた二人は、鼻息を荒くしながらも、むしろゆっくりと時間をかけて、お互いの肌のぬくもりを交換しあい、溶け合うような交わりを好んだ。ナマケモノのような動きとも言えたし、ナメクジのようにとも言えただろう。
二人はそれで満足している。それだけのことである。
「リューさん……」
散々唇を奪われた年上のエルフが、自分の名を相手に向けて呼ぶ。
少年もまた、自分の名前を少女に向かって呼びかける。白い肌が薄っすらと赤くなり、乳首さえもまるで充血しているように赤くなっている。無意識に少年が手を伸ばすと、あ、とエルフの口からため息が漏れた。
少年の背中に、少女が腕を回す。触れられた背中に、微かに少年が顔をしかめる。
「いたっ」
「あ……すみません、リューさん」
「いえ、大したことでは」
言いつつ、少年は他人事のように考える。これが、緊張から、力んだ結果から背中を引っ掻いてしまう、というものなのだろうと。
「ベル……」
「なんですか?リューさん」
「……キレイだ」
「え?」
呆気にとられたあと、リュー・リオンはくすりと笑う。
「リューさんの、体ですよ?」
「だとしても。あなたはキレイだ」
「僕としては、カッコいいほうが嬉しいかなって……」
善処します、と真面目に答えるヒューマンの少年に、エルフの少女はまた笑う。上気した頬に潤んだ瞳。笑ったせいか、一雫、痛みからではない、よくわからない涙がこぼれ落ちる。
ぎしり、と寝台が軋む。二人の動きに合わせて、次の動きを期待するように。
ベル・クラネルは、エルフ特有の、尖った耳をそっと撫でる。それから頬を手で優しく包んで、その手をどんどん下ろしていく。胸に、脇腹。改めて男女の身体の違いを確認するように指でなぞる。微かに身動ぎする度に、つながった下半身が、ぐじゅ、と粘っこい水音を立てる。
長い事エルフの秘所に突き立てられていたペニスは、すでに十二分に受け入れたとばかりピッタリと少年のペニスにフィットして、少しの身じろぎがダイレクトにエルフの少女の内側を揺さぶる。
ペニスが、秘部が濡れているのがわかる。しかしそれが、どちらによるものなのか、わかるはずもなかった。
このまま完全に、互いの体という境界を超えて、もっと混じり合うことができればいいのに、と少年は思う。
本来の自分の体を用いている少年、逆に少年の体を借りている自分、それは特別な縁に違いないが、際立つのは互いの体の感覚の違いであって、魂とでも呼ぶべきものは、溶け合うことができない。
それが、なんだか無性にもどかしく感じてしまう。
そっと下ろしていく手を、少女の腰のくびれで止める。すると、何を思ったか、エルフの少女は少年の首に手を回して、彼の膝の上に腰を下ろした。
冒険者として贅肉を落とした、それでいて柔らかな太ももが、青年の同じ部位にぎゅっと押し付けられる。
「んっ……深い、ですね」
感想を漏らしながら、にへら、と笑うエルフの少女が愛おしい。少年の体になったエルフは、自分の体を激しく責め立てるより、彼女のペースに任せることにした。
驚くほどすんなりと飲み込んでいく女の体が、少年のペニスを咥え込み、二人の秘所が、股間が重なる。深々と貫いた結果、より締めつけが強く感じられる。少年は、小さな声で呻く。
もっと、もっと相手の温もりを感じていたい。
少年と入れ替わったエルフ、リューの願いは今のところ、ただそれだけだった。