ダンまち入れ替わり二次創作 作:Nistlabe
「あ、アイズさん……体を、その、返して……」
「やだ」
困惑するアイズを床に押し倒し、唇を尖らせるのはベル・クラネルである。子供のように少女の胸に顔を寄せて、ぐりぐりと頬を擦りつける。
と言っても中身は違う。金髪の少女、アイズの中にはベル・クラネルの人格が宿り、白髪の少年の中には剣姫と名高いアイズ・ヴァレンシュタインの精神が入っている。
マジックアイテムをめぐる騒動に巻き込まれて以来、二人はちょっとしたことで入れ替わるようになったのだった。
「英雄になってくれるって言った」
「え?あ、それは……」
「でもモンスターの英雄になった」
「アイズさん?」
「ベルが私の英雄になるまで、体は返さない」
「そんなあ……」
少女はらしからぬ顔で恥じらい、顔を逸らしながら頬を掻く。ベルクラネルもまた、らしくもなく頬を膨らませてぐりぐりと胸を擦りつける姿は少女がふてくされた姿に似ていた。
「でもっ、体が戻らないとアイズさんも困るんじゃあ……」
「ベルの体はだいぶ把握した。戦う分なら、大丈夫」
「把握って……じゃない。そうじゃなくて、ファミリアの方ですって! 僕アイズさんのふりなんてできないですし、そもそもファミリアに侵入したら、それこそ問題になっちゃいます!」
「帰らせないよ?」
「アイズさぁん!?」
「ベルはずっと私と一緒にいるの」
これが神様たちの言うヤンデレか、と金髪の少女は天を仰ぐ。もっとも、ヤンデレというよりはどこか拗ねているようにも見える。
金髪の少女は、本来自分のものであった白い髪を、手持無沙汰を隠すために何となく梳いてみる。何度も何度も繰り返しているうちに、胸の中の少年はおとなしくなった。機嫌を直してくれたのか、とため息を一つ。
している場合ではなかった。
ごそごそと音がして、いつの間にか鎧をはぎ取られていた。胸を隠そうとするも、一歩遅く、あっという間に金髪の少女は裸に剥かれてしまう。
「ちょっアイズさん!?」
「ベル……責任取ってね」
「僕アイズさんに抱かれたことはあっても、男としてしたことないんですけど!?」
少女の抗議を黙殺し、少年が覆いかぶさる。肌と肌の表面を重ね合わせる、ぎこちなく、初々しい秘所を擦り合わせる性交。うあ、と間抜けな声を上げながら、少女が体を固くする。
「ティオナが言ってた。私だけ入れ替われるなんてずるい、って」
「僕の体、狙われてるんですか!?」
「私は貸してあげないって答えたけど」
「普通体は貸し借りするものじゃありませんよ!」
そういえばリリが言っていた。まずベル様と入れ替わります。既成事実を作ります。責任を取ってもらいます。完璧です!
自分の知らないところでどんどん外堀が埋められているのではないか。そう思うと、冷や汗が止まらない。
こんなに素直なアイズはなんだか……調子が狂う、と母代わりのハイエルフが呟いていた。
一応言っておくかな、と勇者の二つ名を持つパルゥムは、苦笑しながら言った。
アイズがほしければ、僕くらいは倒せるようになってほしいかな。(ちなみにその後、なぜかベルの体に入ったアイズが名乗りを上げていた)
剥き出しになった肌が、少年の動きで生じる風にくすぐられ、身震いする。ふるふると揺れる胸元をじっと眺めていたかと思うと、少年はその果実に吸い付いた。金髪の少女が身を捩る。顎を引いて見下ろせば、乳首をくわえたまま、こちらを見上げる少年と目があった。
「……ベルは、えっちだね」
「アイズさんじゃなくて!?」
「ベルが入ってるとき、私の体はとってもえっち。だからベルはえっち」
幼子の言い訳のような口ぶりで、少年が金髪の少女の体を愛撫する。押しに弱い少年が少女の体になった今、2つの要素で、引っ込み思案な、でも一生懸命に相手に尽くす少女という理想像が出来上がる。少年の体になったアイズは、それを敏感に感じ取り、彼の母性に甘えているのかもしれなかった。
「アイズさん。そろそろ、本当に体を……」
「やだ。ベルがえっちなのが悪い」
「言いがかりですよ、それ……」
体のラインをピッタリ重ね合わせようとするかのような少年の動きを、少女となったベルが受け止める。肩に顎を乗せ、荒い息遣いで男の快楽を貪ろうとする魂のパートナーを、金髪の少女は天井を見上げながら優しく受け止めた。