ダンまち入れ替わり二次創作 作:Nistlabe
宿に入った瞬間から、戦いは始まっているーー少なくとも、そう思った。そう思い込もうとした。
眉間にシワを寄せたベル・クラネルが、先に部屋に入る。あとから入ってきたレフィーヤ・ウィリディスが扉を閉めた瞬間に、彼女はドアに押さえつけられていた。
目を見開くエルフの少女の、唇を奪う、険しい顔のヒューマン。まだまだ不慣れで、相手を蹂躙するというより酸素を奪っているような形。
レフィーヤが窒息しかけ、手をばたつかせる。やがて諦めた彼女は、ライバルを受け入れた。
それがなんとなく気に食わないが、興奮するのは確かなので、唇を奪い続ける。そして、発情した兎よろしく強引に舌を割り込ませてみる。この動きにも、エルフの少女は動揺した。ただでさえ赤い顔が、茹でダコのようになる。
ちゅぽんと音を立てて、唇が離れた。糸のような唾液が2人をつなげていた。へなへなとその場に崩れ落ちたレフィーヤの姿に、まずは一勝、とベルは何かよくわからない戦いに勝利した。
足に力の入らないエルフの少女を、ベッドまで運ぶのは楽だった。もういい加減慣れればいいのに、まだ未練がましくエルフの少女は訴える。
「れ、レフィーヤさん……本当にするんですか?」
「当たり前です。あなたと私の体が入れ替わるようになった今、あなたが私のふりをしてアイズさんに近づくのも、アイズさんを襲うのも防がないと」
さらには、この兎はアイズさんの体を奪い取ることも考えているかもしれない。ファミリアの危機である。
「いや、僕たちが入れ替わったのってマジックアイテムのせいですし、さらにアイズさんと入れ替わることはないかと……」
それに、鍛錬をともにすれば、バトルスタイルの違いであっという間にバレるはず。冷静に、しかし控えめに指摘するエルフの少女を、ベルはきっと睨んだ。
「そうやって私を懐柔しようとしても、騙されませんよ!」
「騙そうなんてしてませんって!」
「やっぱり私が犠牲になって……アイズさんを、守らなくちゃ」
では具体的にどうするかだが、これはベル・クラネルを去勢してしまえばいいと考える。もちろん物理的にするわけにもいかないので、悔しいが、対処療法としてその都度兎の発情に付き合ってやらねばなるまい。
つまるところ、ベルとレフィーヤのセックスであった。
「……レフィーヤさん、それ、レフィーヤさんが僕としたいだけなんじゃあ……」
「なっ!?言うに事欠いて、私が淫乱なエルフだとでも言いたいんですか!?」
「はい。……その、僕、これでも男の体で、欲望は自分だけで処理してきたので……」
むしろ人を付き合わせて、というか特定のパートナーを見つけて肌を重ねるなど、相当贅沢なのでは?とエルフの少女が指摘する。
顔を真赤にしたベルは、寝台に上がった。肌着を脱ぎながら、今日という今日は許しませんからね!と叫ぶ。
「もう二度とアイズさんに邪な気持ちを抱かないよう、私が搾り取ってあげます!」
「立場的に搾り取るのは僕の方なんですけど……」
兎の責任逃れは、聞こえなかった。ここしばらく日を重ねて経験を重ねて慣れてきた動きで、たちまちエルフの少女と肌を重ねた。ぎゅうと搾り取るように抱きつけば、やはり発情兎らしく、貪欲にこちらを求めてくるのがわかる。
そもそもキスだけでこちらをおかしくするような相手なのだ。このヒューマンの毒牙にかかれば、どんな種族の女だってイチコロであろう。早く去勢しないと。
意気込むわりに、二人は長いこと体を重ねていた。どくどくと放たれた男の欲望は確かに、女を孕ませるには十分に思えた。しかしそれで終わりではない。すぐにランクアップするこのヒューマンは、まさに底なしなのだ。
これはもう、回数を重ねて早く萎えさせなければならない。少年の体に入ったエルフの少女は決意して、存分に自分の体を堪能するのであった。