~工業区倉庫内~
「言われた通りに来たわ。何をすればあの子たちを解放してくれる?」
アストレアは主犯と思われる男に問う。
「来たな、正義の女神。」
オリヴァスはアストレアが一人で来たことを確認し、
「着いて来い。」
とアストレアを促す。そのまま、地下へと進む。
「工業区にこんな地下があったなんて、、」
アストレアはその地下の空間の巨大さに息を呑む。
「ここだ」
そう言って、1つの部屋へ入っていく。
そこには、大量の市民が捕まっていた。
「っつ」
アストレアは市民の多さに驚く。
その様子に気にもせず、
「さあ、女神アストレア、市民を助けたければ、この玉に触れてもらう。」
オリヴァスは笑みを浮かべて語る。
「その玉は何?」
アストレアは、危ない予感がしつつも、尋ねる。
「この玉は、闇派閥が開発した特殊な玉でな。女神の神威を全て吸い尽くす。」
「なっ!」
驚きを隠せないアストレア。
「つまり、この玉に触れれば、貴方は神威を全て奪われ、只人へと成り果てる。神としての機能も失い、眷属の恩恵も封印される。さあ、選べ、女神アストレア。女神として生き、市民を殺すか、只人として生きていくか!」
(この玉に触れれれば、私は只人になり、子供たちを救える。でも、アリーゼたちはどうなるの?いや、改宗すれば、戦える。今、私がすべきことは1人でも多く子供たちの命を救うこと。
ごめんなさいね、みんな。きっと、私はこの後、、、、もう、会えないでしょうね。
ごめんね、リュー。
許してね、みんな、頑張って、あなたたちなら、きっと〈正義〉を見つけて、貫ける。星はいつでも見守っているわ。)
「やるわ。」
アストレアは決意し、玉に触れる。
「ああ、さらばだぁっ、気高い正義の女神よ!」
オリヴァスは興奮する。
玉に触れたアストレアは、
「あっあっぁつぁあああ」
(体から、何かを抜き取られたような感じ。力が、、、入らない。)
そのまま、気絶した。
~オラリオ市街~
「「っっ」」
アリーゼやほかの団員も身体に起こった変化に驚き、戸惑う。
「これは、、恩恵が、、、」
アリーゼは理由を予測し、
「アストレア様!」
と主神の身を案ずる。
アリーゼの不安は、団員にも伝播し、
「え、うそ、アストレア様、、、」
「そんな、、、」
と絶望するものもいた。
そんなとき、
「落ち着け!神の送還は起こっていない!つまり、まだ、アストレア様は生きている!」
と輝夜が叫ぶ。
「そうよね、でも、アストレア様に何かあったのは間違いないわ。アストレア様を探しましょ。」
アリーゼはなんとか平静を保ち言う。
団員たちは、頷き、アストレアの捜索を始める。
さらに、
「私とライラで、ホームを残りは手分けして捜索して。リオンには、秘密で。もし、出会っても上手く誤魔化しておいて。」
とアリーゼは言い、捜索に出た。
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