PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
病院へと搬送されたナオトさん。
だが、その命は間に合わなかった。
「ナオトさんが言っていたカレンって、もしかしたら」
「千束ちゃん、知っているのか?」
病院に搬送された後、千束からすぐに詳しい事を教えてくれた。
「というよりも、千束はそういうのは結構知っているんだなぁ」
「龍臣とは違って、人気はあるからねぇ」
一言、多いと言いたいが、今は良いだろう。
カレンの両親のどちらかが政治家の子で駆け落ちし2児を出産したらしい。
2児は無事だったがナオトは遠い親戚に引き取られ、カレンは政治家の家に引き取られる。
「その時に、俺もナオトと出会ったんだ。
あいつはよく出来た人間でな、差別なんてないリーダーシップのある奴だった」
それと共に懐かしむように馬渕さんが言ってくれた。
それと共に、話は続いた。
その後カレンは政治家によって従順な令嬢として育てられる。
クラスでは、病弱でおしとやかなお嬢様で通っており、クラスメイト相手にはそれとなく距離を置いているらしい。
「……その政治家の噂、俺もよう聞いているわ。
奴さんは、大阪で何か不穏な動きをしていると聞いている」
「それと、何か」
「分からん、政治家連中はかなりヤバいからな。
どちらにしても、俺達が手を出す事は難しいだろうな」
「ぐっ」
それに対して、俺は悔しさに手を握り締める。
「そいつは、この町をなんだと思っているんだ」
「さぁな、ただの儲けを行う為の場所程度としか思っていないんじゃないのか? だとしても、相手にするには悪すぎたな」
同時に馬渕さんは立ち上がる。
「まぁ、このまま済ませるつもりはないけどな」
「どうするつもりなんだ?」
「せめて、ナオトを殺した殺し屋を見つける。龍臣君達も狙われている可能性があるからな。
気をつけて、行動してくれ」
そう、馬渕さんもまた出て行く。
「……それで、どうするの?」
「決まっているだろ、ナオトさんの最後の言葉、無碍にする訳にはいかない」
「だとしても、今は動けないよ」
「あぁ」
未だに、その政治家がどのような考えをしてるのかまるで分からない。
その状況で、動き出すのは危険だ。
「だとしたら」
「何か、考えでもあるの?」
そのまま、千束が俺の方に問いかけてくる。
「現状、俺達が情報を手に入れる方法はたった一つ。ナオトさんの妹であるカレンと接触するしかない」
「接触って、そんなので分かるの」
俺の言葉に対して、千束は思わず問いかける。
「さぁな、でも、手掛かりはそこしかないからな」
それと共に、俺達は、そのままカレンと接触する為に動き出す。