PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
俺達は、すぐに目的地であると思われる場所へと向かう。
「ここが、あの政治家のパレス」
俺達が辿り着いた場所、そこは今回の1件に関わっていると思われる人物のパレス。
以前から、パレスが欲望の象徴だと聞いていた事もあり、今回もどんな場所か予想は出来なかった。
だが、その予想は遙かに超えていた。
「これって」
それは、隣にいる千束も同じだった。目の前にあったのは、巨大なビルだ。
それもただの建物ではなく、様々な広告や宣伝映像を流すモニターがある。そして周りには多くの人々がいて賑わっている。
ここは間違いなく人の集まる場所で、多くの企業のオフィス街でもあるようだ。
しかし、それでもこの建物の周りにある人の数は異常であった。
「なんで、こんな光景だと思っているんだ、あの政治家は」
「……分からないよ、政治家の考えなんて、とにかく」
「あぁ」
それと共に、ゆっくりと俺は侵入する事にした。
それと共に、建物の中で、そのビルの正体もすぐに理解出来た。
「オークション会場なのか」
見ると、ビルの中はオークション会場だった。
映画の中で行われるような物で、並べられているのは、まるでお宝のように扱っている。
そこにある情報は、おそらくは不正を行った証拠だろう。
「でも、なんでオークション会場という表現なんだろう」
「……たぶんだけど、情報を、それこそオークションで売り買いしてるんだと思うよ」
「それって」
「情報を、国の情報を売って金儲けという感じだろうな」
そう、俺が言った時だった。
「……んっ」
「あれは?」
すると、オークション会場に連れてこられた人物。
それは、カレンだった。
「なんで、カレンがここに」
「まさか、ここに連れてこられて」
俺達は慌てた。
それと同時だった。
「さて、次の商品は、この女だ!」
「お父様っ何を」
そう、カレンは、その人物に問いかける。
「この容姿に育てるまで苦労しました! さぁ、この女を競り落としませんか?」
「なんで、そんな事を」
「決まっているだろ、その為に育てたんだから」
「っ」
カレンは、その一言を聞いてショックを受けた様子だった。
これまで信じていた物に裏切られた事に対して。
「助けるぞ、千束!」
「勿論!」
そうして、俺達はすぐに駆け出す。
既に目立たない選択肢はなかった。
周囲にいるシャドウは、既に俺達の存在に気づいた。
そんなシャドウ達に対して、俺達はその手に銃を持ち、戦う。
周囲も、こちらの存在に気づき、襲い掛かる。四方八方から、一斉に向かってくる異形たちを見ながらも構える。
「カレン! このままで良いのか!」
俺は叫ぶ。
その声を、カレンは戸惑う。
「何を」
「このまま、そいつの商品のままになっても良いの! あなたのお兄さんはそうさせない為に戦って、死んだんだよ!」
その叫びを聞いた瞬間だった。
「無駄だよ、ここまで「うるせぇ」んっ」
「良い加減、その目を私を見るんじゃない!」
「ぐへぇ!?」
「「えっ」」
先程まで、大人しかったお嬢様を思わせるカレン。
だが、そのカレンは、なんとその父親を殴り飛ばした。
それには、俺も千束も驚きを隠せなかった。
「あぁ、そうだね、もうこれ以上、自分を騙すのは止めるわ! だからこそ、お前をぶっ倒す!」
同時にカレンは、その顔に被っている仮面を無理矢理引き剥がす。
「だからこそ、私の道を探して! ヤクシニー!」
その言葉と同時だった。
カレンのペルソナだと思われる存在が現れる。
その形は、まさしくバイクだった。
ヤクシニーに乗り込んだカレンは、すぐにアクセルを踏んだ。
「こっちに捕まって!」
「えっあぁ!?」「あわわわぁ!」
助けに来たはずなのに、まさかの行動力に、俺達は驚きを隠せなかった。
だけど、ここで止まる訳にもいかず、俺達もまた乗り込む。
後ろを見れば、そこには今回のターゲットだと思われる物だった。
「とりあえず、目的は脱した、今は!」
そのまま俺達は無事に脱出する事が出来た。
「警戒度はかなり高くなかったが、なんとかなったか」
「そうなって「おいおい、まさかこんな侵入者がいるとはな」っ」
聞こえた声。
それと共に見つめた先。
そこにいたのは、まさかこの現代日本で火炎放射を持った奴がいた。