※この作品はR-18です。

PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves   作:ボルメテウスさん

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flame and swordsman

 俺の名前は、瓜生龍臣。

 

「さて、知り合いがピンチだからな」

 

 目の前にある現実で起きる戦いに対して、息を呑む高校生だ。

 

 政治家のパレスから無事に脱出する事が出来た俺達。

 

 だがそこで待ち受けていたのは火炎放射器を持った殺し屋による襲撃だった。

 

「ぐっ」

 

 先程の戦いの影響もあり、すぐに動く事が出来ない。

 

 だが、既にその手に持つ火炎放射器の狙いは、俺達に向けていた。

 

「どっちも燃やしても良いって、許可は貰ったからなぁ!」

 

「ぐっ」

 

 この世界、現実での俺はあまりにも無力だ。

 

 せめて、千束達を逃がしたい所だけど。

 

 周囲を見渡しても、人影はない。

 

 政治家の家という事で、既に準備は終えている訳なのか。

 

 そうして、俺達は危険だと思った時だった。

 

「少し見張っているつもりだったけど、まさかこんな奴が現れるとはなぁ」

 

 聞こえた声。

 

 同時に、俺達の後ろに目を向ける。

 

 そこに立っていたのは。

 

「馬渕さん!?」

 

「よぅ、瓜生君。どういう状況か、さっぱり分からないけど、どうやらその子を助けてくれたようだな」

 

 そう、馬渕さんは、そのまま俺達の前に出ていた。

 

「それなら、男気を見せてくれた彼をここで死なせる訳にはいかないよなぁ」

 

 同時に、ゆっくりと殺し屋の前に出る。

 

「本当は人目を避けて、戦いたかったけど、さすがにここでは無理そうやなぁ」

 

 馬渕さんは、そう呟くと、背負っていた竹刀袋から取り出したのは、日本刀だった。

 

 日本で、それを持ち歩くのは、銃刀法違反で禁止されるが、馬渕さんは極道。

 

 だからこそ、それを持っても、可笑しくはなかった。

 

「なんだぁ、お前? まさかそいつらを庇うのかぁ?」

 

 馬渕さんが、既に戦う体勢に入った事に対して目の前にいる殺し屋は下劣な笑みを浮かべながら火炎放射器を真っ直ぐとこちらに向けていた。

 

 

 

「アホか、銃の銃口よりも分かりやすいわ」

 

 そんな殺し屋が、向け終えるよりも早く馬渕さんは鞘を投げていた。

 

「ぐっ!?」

 

 空中で回転しながら、真っ直ぐと鞘は殺し屋に直撃する。

 

「という事で、お前は一旦、腹、蹴らせろ」

 

 その隙に馬渕さんは、距離を詰めると、そしてそのまま腹に蹴りを入れた。

 

 殺し屋は大きく吹き飛ばされるが、すぐに体勢を整える。しかし、馬渕さんの追撃の方が早い。

 

 その手に持つ日本刀の刃先を、喉元に当てていた。

 

 首筋には薄い傷跡がある。どうやらこの男は一度、斬られていたようだ。

 

 刀を当てる馬渕さんは、そのまますぐに追撃しようとしたが。

 

「ぎひぃ」

 

「っ」

 

 すぐに後ろへと下がった。

 

「ちっ、面倒な相手やなぁ」

 

「馬渕さん?」

 

 それがどういう意味なのか、疑問に思った。

 

「おいおい、殺さないのかよぉ」

 

「確かにお前を殺すのは簡単だよ、けどなぁ」

 

 同時に馬渕さんは苦痛に満ちた顔をしていた。

 

「周りを巻き込めるかよぉ」「っ」

 

 同時に見えたのは、男の腹部にある物。

 

 それは、なんと、ダイナマイトだった。

 

「まさか」

 

「奴は、殺される直前に、ダイナマイトに火を灯すつもりや」

 

 ダイナマイトでの爆発。

 

 確かにそれの被害は大きい。

 

 だが、奴が背負っているのは火炎放射器だ。

 

 ダイナマイトの爆発と共に、その火炎放射器も同時に爆発すれば、この周辺は火の海になる。

 

「さぁ、どうするんだ? お前達が燃やして死ぬのか、周りを巻き込んで死ぬのか?」

 

「ゲスめ」

 

 そんな奴の言葉に対して、馬渕さんは小さくつぶやく。

 

「……聞きたい事があります」

 

「なんや?」

 

「馬渕さん、耳は良いんですよね」

 

「あぁ、ごっつ良いで」

 

「そうですか、だったら、頼みますよ」

 

 その言葉に対して、馬渕さんは首を傾げた。

 

 この怪盗活動を行う上で、役に立つと思って、密かに作っていた物。

 

 周囲を見れば、あの殺し屋によって、燃え上がっている炎。

 

 そこに向けて、俺はゆっくりと投げる。

 

「あっ、なんだ?」

 

 俺の動きに何かあると気づいた殺し屋は俺に向けた。

 

 だが、次の瞬間。

 

 燃え上がった炎の中から飛び出たのは、煙。

 

「なっ!?」「へぇ」

 

 殺し屋も、馬渕さんも驚きを隠せなかった。

 

 だが、それが一瞬で勝負を決した。

 

 殺し屋は、煙によって、視界を奪われた。

 

「くそっ、あいつらはどこにっ!?」

 

 だが、馬渕さんは。

 

「丸聞こえや、ボケ」

 

 音も無く、殺し屋に接近すると共に、その手にある刀で一閃。

 

「へっ?」

 

 斬り裂いたのは、殺し屋の腕。

 

 火炎放射器を持っていた腕であり、それを無力化させたのだ。

 

 そして、今度は逆の手で、刀を持つ腕を取ると同時に、膝蹴りを行う。

 

 その衝撃を受けて、動きを止めてしまった殺し屋の首筋に刃を当てた。

 

「ひぃ!?」

 

「さて、さっきは殺す気やったけど、お前には聞きたい事があるからなぁ、少しついてきて貰おうか」

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