※この作品はR-18です。

PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves   作:ボルメテウスさん

20 / 70
Filial piety is rehabilitation

俺達は、あれからすぐにその場から離れた。

馬渕さんは、殺し屋を連れて、すぐに別れる事になった。

 

『ここから先は、裏の仕事や、瓜生君達を巻き込む訳にはいかない。安心せい、こいつらの始末は天王寺組がしっかりとやる』

 

そう、馬渕さんは、その言葉と共に消えた。

おそらく、その始末というのは間違いなく、殺すという意味だろう。

殺し屋に関しては、既にどうする事も出来ない。

だが、それは同時にこれからどうするのか、決断する時でもあった。

 

「それで、カレンはどうしたいんだ」

「どうしたいって」

 

あれから、俺達はカレンを匿っていた。

殺し屋に狙われた以上、カレンの義父は間違いなく彼女を殺す為に動くだろう。

だからこそ、これから俺達が行う行動は、彼女からしたら余計なお世話かもしれない。

 

「俺達は、これからお前の義父を改心させる。だけど、それは君にとっては余計なお世話かもしれない」

「このまま放っておいても、天王寺組がお前の義父を殺す。そうすれば、お前の兄の敵は取れるだろうな」

 

杉元さんは、あえてそう言った。

それに対して、カレンは、まるで既に答えが決まったように口を開く。

 

「改心させるわ」

 

迷いなく、そう答えた。

 

「良いのか、それで」

「本音を言えば、この手で殺したいわ。兄から離れていた間、嫌な思いは確かにあった」

 

そう言ったカレンの言葉に嘘はなかった。

目に宿るのは、確かな怒りを感じる。

生きていた人生の多くを、その男の為に育てられた。

自分を騙していた事を含めても、決して許さない。

その思いはあるだろう。

だが。

 

「同時にここまで私を育てくれたのは、間違いなくあの人のおかげだった。

これが最後の恩返し。天王寺組が殺す前にあの人を改心させて、自首させる」

 

それと共に決意を込めた瞳は、俺達の方に向けていた。

 

「だから、お願い!あの人を生かす為にも、私と一緒に戦って!」

 

その言葉に、俺達の答えは決まっている。

 

「勿論、元々の目的はあいつを改心させる事だからな」

「それに、カレンにそう頼まれたら、断る訳にはいかないからねぇ」

 

そう、俺も千束も答えは決まっている。

 

「ならば、すぐに準備をするぞ。

こういう裏家業の人間は動きがかなり素早い。さっさと予告状を出さないと、殺されるぞ」

「うわぁ、ある意味、ヤクザの人に喧嘩を売るような真似だねぇ」

 

それは、天王寺組の人達の獲物を横から取る行為に等しい。

 

「どうする?」

「・・・まぁ、天王寺組の人には後でお詫びを渡しておこうか」

「そうするしか、ないよねぇ」

 

そう、後に起こるだろう厄介な出来事に肝を冷やしながら、言う。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。