PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
俺達は、ついにカレンの父親を改心する為に、向かった。
その会場は、既に俺達が来る事が分かっていたように、オークションが行われていた。
「カレンだけではなく、俺達の事も、既に情報は行き渡っているようだな」
そう杉元さんが言うように、会場の様子をゆっくりと見つめる。
『さぁ、この男を見つける事が出来ましたら、賞金はなんと100万円!奴隷として買うのならば、なんとか10万円から入札を行います!』
画面に映し出されたのは、俺だった。
しかし、それ以外にも千束も映されており、既に危機的状況であるのは目に見えて分かる。
そして、目的の物であるオタカラの存在も見れば、分かる。
「それで、計画もなしで盗み出すつもりか?」
「そうだねぇ、警戒はとっくにされているし、あそこまで堂々とされていたら」
「正面突破しかないけど」
「どうやってだ」
そう、ピーちゃんが問いかける。
確かに、このままでは難しいかもしれない。
けど、なぜか、俺には確信があった。
「今回、どうやら俺とカレンで正面突破するのが一番かもしれない。
3人は、援護を頼めるか」
「私と?それって、どういう事?」
「分からないが、俺のペルソナがなんとなくな」
そう、曖昧な言葉を言う。
「それで、信じられるとでも」
ピーちゃんは、そう俺に向けて言う。
確かに、危険かもしれない。
何よりも、それが果たして正解かどうかも分からない賭け事なのも理解している。
それはカレンも杉元さんもまた同じで、俺の方に見つめる。
無茶な賭けであるのは承知だ。
しかし。
「ちゃんと帰ってきてよぉ」
「千束」
千束だけは、確実に信頼していたように言う。
「あっあと帰りに映画の料金、奢ってねぇ」
「分かったよ」
俺はそう、軽い返事と共に、ハイタッチをする。
その動作を見て、カレンはどこか呆けた様子だった。
「全く、こっちが心配しているのに、そういう事を言うのね」
「あぁ、とにかく頼むぞ、カレン」
以前の、ベルベットルームの出来事もあり、どこか顔を合わせられない気がした。
だけど、彼女を、信用出来る。
それが、あの時に感じた。
そして、カレンもまた、俺に手を合わせる。
「ちゃんと着いてこないと置いていくわよ、死龍」
「そっちこそな、紅蓮!」
それと共に、俺達は走り出すと共に。
「ヤクシーニー!」
カレンの叫びと共に、彼女自身のペルソナが現れ、その背中に乗る。
そして、俺もまた、叫ぶ。
それは、俺自身が感じた違和感の正体。
そして。
「来い!スレイプニール!」
現れたのは、巨大な馬。
俺よりも遙かに超えるだろう身の丈の馬のスレイプニール。
そのスレイプニールの背中に乗ると共に、俺は走り出す。
「えぇ!馬!」
「どうなっているだ、あいつのは確か、ナマハゲじゃ」
そう、千束と杉元さんが驚いている間にも。
「まさか、奴はワイルドだったのか」
「ワイルドって?」
ピーちゃんは何やら知っている様子だった。
「数少ないペルソナ使いの中でもさらに希少な存在であり、複数のペルソナを操る事が出来るが、まさか」
そうしている間にも、俺は走る。
「おらぁ!」「さっさと潰れろ!」
俺とカレンは2人同時に飛び込んだ。
突然の事で会場は大きく混乱していた。
「なっ、なんだ奴は!」「捕らえろ!あいつらを捕らえろ!」
会場が大きく慌てる最中で、千束も杉元さん達がサポートしてくれる。
こちらに襲い掛かろうとするシャドウを援護射撃してくれる。
ピーちゃんは、なんとシャンデリアを破壊していた。
そして、パレスの主だと思われるカレンの父親のシャドウを前にして、カレンは。
「お前はっ」「もう一回殴らせろ、てめぇ!!」
同時に、ヤクシーニーの形は、バイクから巨大な腕に変形。
そのまま、真っ直ぐと、殴った。
「うわぁ、エグい事をするなぁ」
そうしながら、その後ろにあったオタカラを手に取る。
それによって、目的は達成させた。
「とりあえず、現実では出来ないから」
「・・・それじゃ、逃げるとするか!」
その様子を見ながら、俺達はそのまま無事に逃げる事に成功する。
そのまま、俺達は脱出する。