PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
彼らは、そこに映し出されているテレビのニュースを睨むように見つめていた。
部屋に集まっている人数は10人程度であり、彼らが注目するそのニュースの内容には驚きを隠せなかった。
「見てください!汚職を行ったと思われる人物が、まさしく自首をしています」
そのニュースの内容を見て、驚きを隠せなかった。
「・・・分かっていると思うが、奴が既に警察に自首した以上、俺達はもぅ手を出す事が出来ない。刑務所に刺客を送ったとしてもだ」
「それは、分かっております、けど、残念で仕方ありません」
そう、そのニュースを見ていた馬渕は歯を強く噛み締めながら呟く。
本来ならば、ヒットマンとして計画を立てると共に暗殺する予定だった人物が突然の心変わりを行った。
それには、そこにいた全員が疑問に思う程の早さだった。
「しかし、心変わりなんて、普通にするんやろうか?あのおっさんがそんな事をするとは思えないが」
「あいつがこれまで行った所業を考えれば、おそらくは警察に捕まったらもうシャバに出る事は出来ないだろう。それぐらいは奴も分かっているはずだ」
そうしながら、既に逮捕されたはずの男が、なぜこのような行動を起こしたのか、心底疑問に思ったのか、全員が首を傾げた。
「まぁ、それもこれも、おそらくはこの心の怪盗団とか言う奴らの仕業かもしれないなぁ」
そう、その中央にいた男は、新聞を取り出して見せる。
それは、大阪から離れていた東京でのニュース。
有名な画家である斑目が突然の自首。
それだけではない。
それ以前にも学校で問題のあった体育教師の事件など、東京での数々の改心事件。
「さらには、これ以外にもこの大阪でも多くあった。人身売買や人攫い。
本当に心底ムカつく奴らばかりが自ら自首をしている」
「つまりは、俺達の仕事を奪っているという事ですかぁ、頭」
それに対して、頭と呼ばれた人物は頷く。
「まぁ、それがうちへの敵対行動じゃなければ良い。今の所、自首させているのも、俺達にとっても邪魔な屑共ばかりだ」
「そういう意味では代わりにやってくれている分には助かるけど」
「いずれ、俺達に牙をむくかもしれないという事ですな」
その言葉は全員が理解していた。
「けど、俺としてはこの怪盗団。ぜひとも俺達の傘下に入って貰いたいなぁ」
「まぁ、屑の掃除をするのにも、目立っては面倒ですからなぁ」
「けど、そんな簡単に見つかるんでしょうか?」
「それは、調べていかないとなぁ。
まぁそれよりも戸狩」
「はい」
そうすると共に頭と呼ばれた人物は馬渕を見つめる。
「俺も久し振りにリコリコの珈琲飲みたくなったわ、ちょっと行かないかぁ」
「お供します、大嶽の頭」