※この作品はR-18です。

PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves   作:ボルメテウスさん

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Hold that determination in your fist

 俺の名前は、瓜生龍臣。

 

「覚悟は出来ているんですか」

 

「あぁ、勿論だ」

 

 眼前で、覚悟を決めている狛治さんに対して、最後の確認を行っている高校生だ。

 

 今回の怪盗団を名乗る強盗団の事件を追っていた際、その強盗団を狙っている狛治さんと出会った。

 

 彼の、その腕は、俺が見る限りでもかなりヤバかった。

 

 そして、このまま放っておけば、もしかしたら命を落とす可能性がある。

 

 それは、狛治さんかもしれないし、強盗団の方かもしれない。

 

 俺自身が、怪盗団の1人だと、狛治さんに言う。

 

 その言葉と同時に狛治さんの目は更に鋭くなった気がするが、気にしない事にしよう。

 

「ただ、俺達が狙うものは盗品ではなく、罪を犯した悪人の心を改心させる事を目的にしています」

 

「心?」

 

「はい、人の心を正す為に」

 

 正直言えば、俺達のやり方なんて正しい訳じゃない事は分かっている。

 

 ただ、俺は自分の想いを貫き通したかっただけだ。

 

 だから、少しでも多くの人間を救いたいと願い続けただけなのだ。

 

 そしてそれが、今の俺自身のやりたいことでもある。

 

「だが、どうやって?」

 

「それは今はまだ言えません。しかし、絶対に大丈夫な方法があります。

 

 だからどうか、信じてください」

 

 頭を下げた俺に対して、狛治さんは無言のままその場に佇んでいた。

 

 だけどしばらくして口を開く。

 

「聞きたいが、お前は強盗を行ったのか」

 

「いいや、していない」

 

 狛治さんの言葉に対して、それだけは否定した。

 

 俺達は、盗みは行っていない。

 

「そうか……なら一つ聞かせてくれ」

 

「何でしょう」

 

「どうしてそこまでする? お前がなんでここまでして、他の誰かを助けようとするんだ?」

 

 その答えは。

 

「誰かを助ける為に、俺達は怪盗団になりました。何よりも俺と同じく大切な人の為に戦っているあなたの力になりたい」

 

 俺は俺の決意を語る。

 

「ですから」

 

 頭を深く下げながら頼み込む。

 

 そんな俺に、彼は大きなため息をつくと。

 

「わかったよ。ただし条件がある」

 

 狛治さんからの条件を、俺に告げる。

 

「俺も、それに一緒に参加させてほしい。お前達が危ない目にあっているときに何も出来ないなんて嫌だ、仲間に入れてくれ。そしてもしも俺がそいつらを捕まえることができたら、そのときは俺にも手伝わせて欲しい」

 

 それは。

 

「危険ですよ」

 

「構わない。何よりも、俺のような人間がこんな風に必死になって何かに向かっていくような真似が出来ることを知れただけでもありがたいぐらいなんだ」

 

 その言葉に嘘偽りがないのを俺は感じ取ることが出来た。

 

 だからだろう。

 

「わかりました、けど、こちらの指示には従ってください」

 

 俺の言葉に対し狛治さんは大きくうなずいてくれた。

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