※この作品はR-18です。

PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves   作:ボルメテウスさん

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dogs to protect the house

「ここが強盗団のパレスか」

 

 俺達は、目的地へと向かった。

 

 今回のターゲットとなる強盗団のリーダー格。

 

 そいつのパレスだと思われる場所へと、俺達は辿り着く。

 

「にしても、これは一体」

 

 そうしながら、俺達は、そのパレスの内部を見渡す。

 

 パレスの入り口部分はどうも巨大な穴が空いているらしく、それがそのまま洞窟のようになっていたのだ。入り口部分から中に入ると、そこには石造りの廊下が伸びていた。

 

 まるで、古い冒険映画にでも出てきそうな内装である。

 

 だが、そんな洞窟のような内部を進む。

 

 その道中で罠や魔物を思わせる人間が見える。

 

「なぁ、これって一体」

 

「強盗団にとっての認知だとすると、奴らにとって、この街は」

 

「宝を盗む為の街として、認識されているのかしら?」

 

 そういうことだとすると、この先にいるリーダー格というのは、どこまでも巫山戯ている。

 

 それを思ったのは、俺だけではなく、この場にいる全員だった。

 

 特に。

 

「……ぐっ」

 

 狛治さんはそれが特に強く感じただろう。

 

 

 

 その手はあまりにも強すぎる握り締めのせいで震えていた。

 

 そして、それはこの場の全員が同じ反応だった。

 

 それはそうだろう。

 

 こんな馬鹿げた、ゲームみたいな話をして。

 

 狛治さんにとっては大切な人達を傷つけた。許せない相手なんだ。

 

 それこそ、今すぐにでも戦いに行きたいぐらいに。

 

 同時に感じた気配に、俺達はすぐに物陰に隠れた。

 

「っ」

 

 俺は、そこにいた存在を見る。

 

 それは、おそらくは強盗団のボスのシャドウ。

 

 巨大な人型の影のような姿に見える。

 

 しかし、それは虚栄だろう。

 

 まるで虎の毛皮を被った小人のようだ。

 

 だからこそ、その姿を見た時にある意味納得することが出来た。

 

 なるほど、だから強盗団なのかと。

 

 いや、それだけじゃない気がするが。

 

 とにかく。

 

 あの男が、今回の騒動の元凶だ。

 

 間違いない。

 

 あの存在が、全ての元凶であり。

 

 狛治さんの大事な人達に手を出した悪魔。

 

「あいつがぁ!」

 

 同時に狛治さんの身体に入れ墨が現れる。

 

 憎しみに支配されたようなそれと共に、真っ直ぐとシャドウへと向かって走る。

 

「狛治さん!」

 

 止めようとするが、もう遅い。

 

 まるでダンプカーのように勢いよくぶつかると、そのまま壁に叩きつけられる。

 

 だが、それでも止まらない。

 

 壁を破壊しながら、何度も激突し。

 

 最後には、地面へと投げ出される。

 

「狛治さん!」

 

「放せ! 俺はぁ!」

 

 おそらくは暴走している。

 

 それがペルソナの力なのかどうかも分からない。

 

 だけど、このままじゃ不味い。

 

「あんたは! あんたが守りたかった人は、こんな事を望んでいるのか!」

 

 似たような境遇であるからこそ、俺は狛治さんに問いかける。

 

「っ」

 

 それで、一瞬止まる。

 

 それは自分の手の、血をまき散らしながら拳を振り上げた状態で止まった。

 

 その目は真っ赤に染まりながらも、少しだけ理性の色を取り戻す。

 

「……悪かった」

 

「なら、落ち着けるか?」

 

「ああ。大丈夫だ。落ち着いた」

 

「ならばいいんだが……」

 

 まあ、なんというかかなり危なかった気はするけど。

 

 ともあれ、狛治さんが落ち着く。

 

 同時に、狛治さんの身体にある入れ墨が消えていく。

 

 やがて、それは一つの犬を思わせる形になる。

 

「これは」

 

「ペルソナなのか」

 

「ペルソナ」

 

 それを見て、狛治さんは驚きを隠せなかった。

 

 同時に、そのペルソナはそのまま現れる。

 

 まさしく犬であるが、それはまさしく守護する者を思わせる雰囲気。

 

「君達が言う、宝、確かに見えた」

 

「それは」

 

「シャドウの懐に、先程殴った時に見えた」

 

「ならば撤退だな」

 

「あぁ」

 

 そして、狛治さんは構える。

 

「さぁ、道を拓け、コマイヌ!」

 

 同時に、周囲を凍らせながら、俺達はそのまま脱出する為の道を作ってくれた。

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