PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
「それで、聞きたいけど強盗団の奴らはどうやった」
そこ、天王寺組の事務所で、大嶽は部下からの報告を聞く。
それは、この大阪で話題になっていた怪盗団。
その名を騙って、活動をしている強盗団について。
「えぇ、どうやら、怪盗団の奴らにやられて、改心されたそうです」
「そうか、改心されたか」
部下からの報告を受けると共に、大嶽は冷静に頷く。
同時に、それは確信するように笑みを浮かべる。
「これは、決まりだな、瓜生君達が怪盗団である可能性は大きいな」
それと共に今回の一連の騒動はある意味、大嶽の手の平で転がっていると言っても過言ではなかった。
強盗団に関しては以前から探っており、その性質上、シマを荒らしている強盗団を決して放っておける訳にはいかない。
だが、それと同時に彼は一つの事を確かめる為の餌として利用した。
「だけど、大嶽の頭。なんで、彼らが怪盗団だと思ったんですか?」
「まぁ、これまでの怪盗団の動きを冷静に見返せば、瓜生君達が関わっているのはよく分かるからなぁ。何よりも今回の1件を聞いてからの動きも分かりやすかったからなぁ」
裏の人間からしたら、彼らの動きはあまりにも分かりやす過ぎた。
「けど、頭、どうしても分からないのは、どうやって彼らが改心をしたのか。
遠くから監視していた舎弟の報告では、改心を行った動きまでは分かりますが、その方法は未だに分かりません」
「そうか、まぁ彼らに関しては、このまま見守る方向で良いだろう」
「良いんですか、頭」
そう、大嶽の言葉に対して、戸狩は思わず聞いてしまう。
「瓜生君達の目的は、見る限りでも周囲に起きた理不尽な悪意に対抗する為や。それだったら、わざわざこちらから手を出すメリットはない。
何よりも、怪盗団の所にはあの杉元とさらには噂の狛治君までおる」
「確かに、あの2人が相手だとこっちもかなり痛い目に遭うと思います。まぁ負けるつもりはないけど」
そう、大嶽の言葉と共に、頷き返したのは、顔に生来的な痣が存在する緑髪の青年、室屋だった。
「けど、改心ね」
「なんや渋谷、何か気になる事でもあるんか?」
渋谷の言葉に、気になり、確認する。
「いえ、もしも、このまま彼らが動けば、あの事件とかち合うと思いまして」
「あの事件か、渋谷が確か、気になっていた子だったな」
「はい、だから、もしもこの1件に関わるようだったら」
「好きにしたら良い。ただし、彼らと敵対する事はないように」
大嶽からの言葉に対して、渋谷は嬉々として頷く。
「勿論です」
それと共に飛び出る。
「良いんですか?」
そう戸狩は、大嶽に確認するように言う。
「女に一生拭えない傷を負わせた奴だ。何よりも妹の敵を取りたい姉の気持ちを汲み取りたい渋谷の考えに反対する訳にはいかないだろ」
それは、どこか自分を重ねるように、大嶽は頷いた。