※この作品はR-18です。

PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves   作:ボルメテウスさん

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There are lives that are born without meaning. it is

俺の名前は、瓜生龍臣。

 

「おい、そこのお前、さっさと退け」

「退けって言って、退けるかよ、おっさん」

 

火傷を負った女性を背負いながらも、気味の悪い男と対峙しているただの高校生だ。

怪盗団として、活動を続ける最中、既に夏休みに入ろうとしていた。

 

「ねぇ、龍臣、今年は海に行かないのぉ」

「そんな暇、家にはありません」

 

俺と千束の2人は、季節外れの猛暑の中でも移動喫茶店リコリコで働いている。

春の暖かさが既に恋しくなる程、この夏の季節の外での営業はまさしく地獄だ。

そして、この猛暑では、まず、外に出る奴はいない。

だからこそ、俺達が今いる公園にはほとんど人はいない。

 

「あかん、これはマジで死ぬわ、龍臣君、ビール」

「ここは喫茶店だから、ビールはありませんよ、渋谷さん」

 

そして、この店に珍しい事に渋谷さんがいた。

ただし、猛暑の暑さにやられて、ほとんど机の上で熔けていた。

 

「そんなあなたにこちらをどうぞぉ」

「おぉ、これはみっくちゅじゅーちゅやないか!」

「しかも、喫茶リコリコ特製で、さらにはメロンまで入っています!」

「「えっ!」」

 

千束の一言に対して、俺と渋谷さんは別の意味で驚きを隠せなかった。

 

「これは贅沢の極やぁ!!」

「千束!お前、また無駄使いしたなぁ!」

「てへぺろぉ」

 

渋谷さんは、そのまま遠慮なくみっくすじゅーちゅを飲んだ。

俺は、そのまま千束に思わず叫んでしまうが、千束は気にしない様子だった。

 

「いやぁ、マジで生き返ったわぁ、さて、そろそろ仕事に戻りますかぁ」

 

そう渋谷さんは、そのまま立ち上がる。

 

「そう言えば、ここって、バイトの募集ってしているのか?」

「いきなりどうしたんだ?」

「いやなぁ、最近になって、俺の所で世話をしている奴がいてなぁ、もしもここでバイトが出来るんだったらと思ってな」

「バイトですか、まぁ別に家は良いですか」

「そら、良かったわ、確かこの周辺にいるはずだから、探してくれないか」

「こっちが探すですか」

「悪いなぁ」

「まぁ、渋谷さんの頼みだったら良いですけど」

 

俺はそのまま歩き始める。

その後ろでは、なぜか渋谷さんも一緒に来ていた。

 

「渋谷さんもですか?」

「そりゃ、保護者のような立場だからな、一応」

 

そうして、俺と渋谷さんは、そのまま一緒に行動する事になった。

 

「それにしても、一体どういう子なんですか?」

「ふむ、一言で言えば、かなりの負けず嫌いやなぁ」

「負けず嫌いですか」

 

そう、渋谷さんの言葉に頷く。

 

「あぁ、それに、その子はなぁ」

 

そう言っている最中だった。

渋谷さんは、何か気配を感じた。

 

「これは、殺気」

 

同時に渋谷さんは走り出した。

なぜ、いきなり走り出したのか分からないが、俺達はすぐに向かった。

その先には、怪しげな人がいた。

まるで和服を身に纏っている人だった。

 

「えっ、なんだ、あの人達はって」

 

そう考えていると、渋谷さんはすぐに走り出した。

 

「なっ、お前は」

「てめぇら、こんな所で何をしているんやぁ!!」

 

渋谷さんは、なんとその勢いのまま、ドロップキックを行う。

その行動に対して、俺は思わず目を見開く。

 

「渋谷さん、いきなりどうしたんですか!」

「龍臣君、悪いが、頼みがある。ここから先、多分、女子がいる。だから、その子を連れて、逃げろ」

 

同時にこちらを睨むように言った言葉。

本来だったら、困惑が大きいかもしれないが、俺はすぐに壁側に向かい、そのまま壁走りの要領で、通り抜ける。

そのまま、俺が目指した先には、気味の悪い和服を着ている男が、その手に刀を持った。

同時に、その先にはおそらくは斬ったと思われる女性がいた。

 

「おらぁ!」

「っ」

 

同時に、俺は近くにあったゴミ箱の蓋を投げる。

こちらに気づいたそいつはすぐにその蓋を斬るが、その間に襲われていた女性を抱える。

 

「貴様、何者だ」

「通りすがりの喫茶店の店員だ。あんたこそ、こんな所で刀とか危険な奴ですねぇ」

 

そうしながらも、俺は眼前にいる男を睨み付ける。

 

「そいつを置いていけ」

「なんでだ?むしろ、あんたこそ、さっさと逃げた方が良いんじゃないのか?」

「我が人生の汚点を消す為に過ぎない」

「汚点だと?」

 

それに対して、俺は睨み付ける。

だが、涼しい顔をして、受け流していた。

 

「子が親の足を引くなど あってはならない。そこいる奴と妹のせいで、私は長になれなかった。その責任をここでするだけの話」

「・・・全く分からん」

 

俺はそいつの話を聞いて、思わず言った。

 

「無知な奴にいくら言っても無駄な事だな」

「あぁ、そうだな。確かに俺は全然知らない。ただ一つだけ分かる事がある」

 

俺はそのまま、奴を睨む。

 

「お前がどうしようもない屑だって事が」

「・・・どうやら、もう1人、始末する必要があるようだな」

 

それと同時にそいつは刀を構えていてた。

こいつ、まさかたったこれだけでか。

そう、俺が構えていた時だった。

 

「始末するって、それはウチのシマで行おうとしているという事やなぁ」

 

同時に、怒声が聞こえる。

見ると、そこには、渋谷さんが立っていた。

 

「なっ、なぜ貴様がそこに」

「あんな雑魚、このリアルパーフェクトヒューマンの渋谷大智に勝てると思っているのか、禪院扇」

 

そのまま、渋谷さんは扇と呼ばれる男から俺達を守るように前に立つ。

 

「天王寺組が、敵対するつもりか」

「侵略行為をするつもりだったら、受けて立つで」

 

それと共に、渋谷さんは構えた。

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