※この作品はR-18です。

PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves   作:ボルメテウスさん

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Osaka's crazy guy VS Kyoto's crazy guy

「どうやら、既に戦う気があるようならば、ここで始末する」

 

 始めに動いたのは禪院扇からだった。その手に持つ刀は間違いなく人を殺す為の刃。そして、その動作にはまるで迷いはなかった。

 

 真っ直ぐと渋谷さんに向けて、放たれた突きが吸い込まれるように放たれる。

 

 だが。

 

「当たるかボケ」

 

 渋谷さんは、体を横にずらすだけでそれをかわした。

 

「ほう」

 

「そら、まだまだ来れるやろ」

 

 渋谷さんは、そのまま禪院扇に挑発する。

 

 それに対して、禪院扇もまた冷静であった。今度は横なぎの一閃を繰り出す。

 

 それは、渋谷さんの肩口を斬り裂いたかに見えた。しかし、そこにはもうすでに渋谷さんの姿はない。

 

 次の瞬間、背後に現れた渋谷さんが、ナイフを振り下ろしていた。

 

 ガキィン! 甲高い金属音が響く。

 

 いつの間にか振り向いていたのか、その攻撃も刀によって防がれてしまった。だが、それも想定内のように渋谷さんの蹴りが入る。

 

「がっ」

 

 禪院扇は、そのまま渋谷さんの蹴りを受けて、後ろに下がる。

 

「なんや、その程度か、がっかりやな」

 

 渋谷さんは、そのまま禪院扇に対して、見下すように見つめる。

 

 対して、禪院扇は怒りを隠せない様子で、睨み返す。

 

「舐めるなよ、小僧」

 

 そして、二人は同時に走り出す。

 

 禪院扇は、その刀で、再び渋谷さんへ斬りかかる。

 

 対する渋谷さんは、ナイフを構えてそれを待ち構えた。

 

 刀とナイフがぶつかり合う。

 

 刀の刃先が、渋谷さんの喉元へと迫る。しかし、渋谷さんはそれを余裕で躱す。

 

「本当に、雑魚相手に戦うのは楽でえぇわ」

 

「なっ」

 

 それと同時に渋谷さんの一閃。

 

 それを、禪院扇は避ける事は出来なかった。

 

 そして。

 

「がぁぁ!」

 

 それは、禪院扇の指を斬っていた。

 

 刀を持つ為に特に必要な親指と人差し指。

 

 それを一瞬で両手を斬り裂いた。

 

 まさしく神業と言えるような所業。

 

「ほんまは、殺しても良いけど、さすがにカタギの前で殺人をする訳にはいかないからな。良かったな、龍臣君達に助けられて」

 

 渋谷さんは、そのまま背中を向ける。

 

「さぁって、さっさと逃げるで、龍臣君!」

 

「えっはい!」

 

 渋谷さんは、そのまま気絶している女性を一緒に抱えながら、その場から逃げる事にした。

 

 後ろからは、禪院扇の痛みに悶えている声が聞こえるが。

 

「渋谷さん、これは一体」

 

「まぁ、簡単に言えば、お家騒動や。それも、かなり胸糞悪い話や」

 

 そうしながらも、渋谷さんは、今、抱えている人を見ながら呟く。

 

「身内に恵まれないというのは、本当に不幸しかないからな」

 

「巻き込まれた以上は」

 

「あぁ、分かっている。事情はちゃんと話すからな」

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