※この作品はR-18です。

PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves   作:ボルメテウスさん

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俺は事情が分からないまま、渋谷さんと共に、その場を脱した。

奴らの正体が分からないが、それでも信頼出来る医者であるしのぶさんの所に彼女を運んだ。

 

「それで、渋谷さん、一体なんなんですか、あいつらは。それにこの人は」

「そうやな、ここまで巻き込んでしまった以上はな」

 

それと共に渋谷さんはゆっくりと語り出す。

 

「この子の家は禪院家って言う、京都でかなり大きな家でな、裏社会でもかなり大きな権力を持った家なんや」

「だったら、もしかして襲われたのは、その禪院家と、いや、だけど」

 

あの時、襲っていた奴は禪院扇。

だとしたら、当主争いで。

 

「たぶん、考えている事は間違っている。あいつはこの子、真希ちゃんの父親だ」

「・・・はぁ」

 

その巫山戯た話を聞いた瞬間、怒りを隠せなかった。

 

「巫山戯ているんですか」

「ほんま、胸糞悪い話やけど、本当の話や」

 

同時に、渋谷さんの顔はかなり強烈だった。

怒りで、顔がかなり歪んでいる。

 

「奴は、自分が当主になれなかったのを、この子のせいにしたんや」

「なんで?」

 

すると、渋谷さんは息を吐く。

 

「女だからや」

「女って」

「次期当主は男であるべき。そんな考えが禪院家の中にはあったんや。だからこそ、この子の姉妹は奴にとっては汚点と言ったんや」

「っ」

 

信じられない言葉に対して、俺は手を強く握る。

 

「しかも、証拠隠滅のためにこの子、真希ちゃんとその妹を真依を火事によって始末しようとした。

真希ちゃんは大火傷を負い真依ちゃんは、今も入院してるんや」

 

俺は怒りを隠せなかった。

特に。

 

「表だろうとっ裏だろうとっ、自分の事しか考えないのかよっ親はっ」

「瓜生君?」

 

同時に思い出すのは、幼い頃の記憶。

独りぼっちの記憶。

そして。

 

『だったら、一緒に住まない?』

「・・・」

 

俺は、その怒りを抑え込む事が出来た。

 

「渋谷さんは、これからどうするんですか?」

「・・・正直、今は京都の禪院家と戦争するつもりはない。この子を守っているのも禪院家の現当主から頼まれた事やからな」

 

それだけ言うと、渋谷さんは立ち上がる。

 

「とにかく、今は俺らの方でなんとかしておく。その間に、この子の世話、お願いできるか?」

 

渋谷さんは、そのまま病室から出て行った。

 

「・・・まったく、大智め、余計な事を言いやがって」

「えっ」

 

すると、そこに立ち上がったのは、真希さんだった。

 

「何をしているんだ」

「あのクソ親父をぶっ殺しに行くんだよ」

 

そうしながら、無理矢理立ち上がる。

その目には、怒りで燃えていた。

 

「無茶だ、そんな身体でどうするつもりだ?」

「てめぇには関係ない事だ」

 

あの時、見た限りでもかなりの怪我を負っていたはずだ。

それでも、まるで関係ないと言わんばかりに。

しかも、その力はかなり強い。

 

「関係はないな、けど」

 

俺はそのまま彼女を見る。

 

「クソ親父をぶん殴りたい気持ちが痛い程分かるからな」

「・・・はぁ?」

 

そう、俺の方を見る。

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