PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
「ほぅほぅ、なるほどねぇ、それで今回は同行する訳になったのかぁ」
後日、俺は千束達に少し前の事情を話した。
それに対して、千束達の反応は様々だった。
だが、その中では。
「悪いが、その提案を受け入れる訳にはいかないだろ」
杉元さんが、それを拒否した。
「それは一体」
「そいつは怪我をしているんだろ。そんな奴をそのまま連れて行って、怪我が悪化したらどうするんだよ」
「それは」
正直に言うと杉元さんの言葉は間違っていない。
むしろ、今でも病院を抜け出すのも危険な状態だ。
しかし。
「そうも言っていられないぞ」
「なっ」
すると、俺達の話を聞いていたのか、真希さんが来ていた。
「真希さん、そのまま動いていたら」
「うっせぇ、もう十分なぐらいに動けるよ、それよりもおっさん」
「おっさんっ」
すると、杉元さんに対して、真希さんは詰め寄る。
「そんな事を言っている場合かよ、このままじゃ、やべぇのが分かっていないようだな」
「やべぇだと?」
「それって、どういう事なんだ?」
それは俺も気になる所だ。
「あの糞親父をこのまま放っておいたら、この辺は戦場になるぞ」
「なっ」
「えっ、どういう事ですか!?」
さすがに、そこまでの事態になっているとは、予想外だった。
「お前も知っているだろ、うちの糞親父と大智の奴が喧嘩したのを」
「まぁ、知っているけど、それが一体」
すると、今度は杉元さんが目を見開いた。
「親父って、一体誰なんだ?」
「禪院扇だ」
「なっ」
その言葉を聞いて、杉元さんは驚きを隠せなかった。
「やっぱり、ヤバい奴らなんですか」
「あぁ、京都を裏で仕切っている家の一つだ」
「もしかして、かなりヤバい?」
それに対して、俺は疑問に思い、首を傾げた。
「天王寺組の人間が、禪院の家の奴に手を出した。そう考えて、侵略する可能性は大きくある」
「もしも、戦争になったら、どうなるんだ」
「・・・この辺は、死の街になる可能性があるな。禪院の大半は、他人の命なんて、どうでも良いと考えているからな」
それを聞いた俺達は、これからの方針が決まった。
「だけど、それがお前を連れて行くのに、なんのメリットが」
「あの野郎がいそうな場所を知っていると言ったら」
それは、俺達怪盗団にとっては大きな情報だ。
戦争を回避する為には、ターゲットの情報がすぐにでも必要だ。
それを考えれば。
「分かるだろ、これは取引という訳だ」
「脅迫に近いだろ、ちっ」
そうすると、杉元さんはため息を吐く。
「・・・無茶だけはするな、それが条件だ」
「杉元さん!」
これによって、満場一致となった。
「とりあえず、そいつの所へ向かうか」