PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
俺達は、パレスの奥に進む。
進んだ先、そこには既に俺達の侵入を確信していたように、扇がそこにいた。
「来たか」
「こっちが来る事を知っているようだな」
「お前のような奴が騒がしくしていれば、来る事は既に分かりきっている」
そう、扇の奴は、その手に持つ刀を構える。
「もうすぐ起こす天王寺組との戦いの前に、お前を始末するとしようか」
「なんで、戦争なんて、起こそうとするんだ。それに娘も」
「そこにいるのは、誰か知らぬが、簡単な事だ」
それと共に扇の奴は笑みを浮かべる。
「力を示す為だ」
「何?」
俺はその一言に驚きを隠せなかった。
「天王寺組との戦いで、力を示す。そうすれば本家の奴らも、この俺の力の証明となる。まさか出来損ないを始末するのにこんなチャンスがあるとはな」
そう狂気に満ちた笑みを浮かべた。
「あぁ、なるほど、これは」
「分かっただろ、龍臣」
俺は頷く。
それに合わせるように真希さんもまたカマイタチを構えていた。
「こいつをなんとかしないと、大阪もヤバいからな」
「あぁ、そうですね」
こいつをなんとかしなければ、この大阪もヤバい。
「ふんっ、同時に貴様らを始末する!」
それと同時だった。
扇は刃全体に炎を纏わせて、こちらに向けて、放った。
その炎は周辺に放たれたが。
「スザク」
それと共に、俺はペルソナを発動した。
すると、奴の放った炎は、全てスザクによって、吸い取られる。
「っ」
「ふんっ」
それと共に真希さんは、そのカマイタチで扇に攻撃を加えていく。
扇は、その攻撃を避ける事は出来なかった。
カマイタチによる攻撃は、全て扇の身体に当たる。
「がはぁ、これは致命傷にはっ」
「する訳ないだろ」
「っ」
そうして、扇は後ろに下がる。
真希さんは、そのまま構えた。
「てめぇを痛めつける為に徹底的にやる。だから、覚悟しろよ」
「っ」
それと共に、扇の顔は恐怖に歪む。
「いやだ、死にたくないぃ」
「おい待てや、こらぁ!」
すると、あれまで偉そうにしていた扇は、そのまま逃げ出した。
「うわぁ、これは改心で良いのかなぁ」
すぐに扇はそこから消えた。
だけど、真希さんはまるで怒りが収まっていない様子。
「そう言えば、さっきから動いているけど、大丈夫なんですか」
「……あぁ、そう言えば、そうだった」
するとまるで、糸が切れたように倒れた。
「えぇぇ?!」
「気合いではここまでか」
そうして、俺はなんとか真希を抱える。
それと同時にパレスの崩壊が始まる。
「本当にぃ!」
俺はすぐさま、彼女を抱えて、その場からパレスを脱出する事にした。