PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
真希さんを連れて、あの後、無事に脱出する事が出来た。
そして、今回の1件に関しても、扇自身が自害した事によって、事は収まった。
「なんというか、色々と分からない事が多い事件ですね」
「まぁ、そう言っても、そのおかげで大阪と京都が戦争する事は無くなったからな」
渋谷さんが、喫茶リコリコでの珈琲を飲みながら、呟いた。
本来だったら、俺達に話さなくても良い事だが、真希さんを保護した関係者という事で渋谷さんがわざわざ話してくれた。
「真希さんと、妹さんは」
「それやったら問題ない。入院中の費用は向こうの家が出してくれる。その後の暮らしに関しては資金は援助してくれるらしい」
「援助という事は」
「実質厄介払いやな、どちらの方にとって都合が良いのか、まるで分からないがな」
苦い顔をしながら、渋谷さんはため息を吐く。
「この世の中、本当に嫌になる事が多すぎるな」
「・・・確かにそうですね」
この大阪という街の中だけでも、見逃す事が出来ない事案が多くある。
俺達が実際に対峙した事なんて、それ程多くない。
それでも、はっきり言えば、吐き気のする出来事ばかりなのは、言える。
「だけど、俺はそれでもこの大阪に生まれて良かったです。千束と一緒にこうして皆さんに珈琲を提供出来るのが」
「・・・そう言って貰えると、嬉しいわ」
渋谷さんは、そうしながら渋谷さんは珈琲を飲んでいた。
その時だった。
「瓜生君、あれ出来ているか?」
「んっ?」
そんな話をしている時だった。
渋谷さんは、その声の主を見ると、少しだけ眉間に皺を寄せていた。
「城戸」
「おぉ、まさか渋谷もここに来ていたのか」
そこに立っていたのは黒髪に金髪メッシュの髪型にチェーン付の丸メガネが特徴の人物。
その人物の名は城戸丈一郎さん。
「何しに来たんや?」
「いや、何、少し前から瓜生君にお願いしていた物があるんや。ここから見える景色を眺めながら食べたい物だからね」
そう、少しだけ喧嘩腰である2人。
同じ組ではあるらしいが、どうやら派閥というのが違う為に、少しだけ仲が悪いらしい。
「一応は出来ますけど、少しサイズは小さめですよ」
「いやぁ、それでも良いねん」
「分かりました、それじゃ、少々お待ちを」
そうしながら、俺は城戸さんに以前から頼まれていた物を持ってくる。
「お待ちしました、リコリコ特性いちごパフェです」
「おぉ、来た来た!」
「まさかのパフェ!?」
「喫茶店ですからねぇ」
そうしながら、城戸さんは、そのままいちごパフェを食べ始める。
「うぅ、美味い!やっぱり瓜生君に頼んで正解だったわ!」
「しかし、なんでいちごパフェなんだ?」
「俺が通っていたファミレスでのメニューにいちごパフェが無くなったんや。何でも店の経営という理由でな」
店としても、売り上げのある物を選ぶのは、自然の摂理だ。
それは確かに理解は出来るが、城戸さんにとっては忘れられない想い出の味だったらしい。
「それを千束ちゃんが聞いて、わざわざ再現してくれたんや。こんなお客さん思いな店があって、本当に幸せやなぁ」
「それは千束ちゃんに感謝しないといけないね」
そう、和やかな雰囲気を出していた。
だが、この時、俺達は知らなかった
この小さな出来事が、後の事件に大きく繋がる事なんて。