PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
俺の名前は瓜生龍臣。
「さて、僕の取引に応じてくれるかい?」
「ぐっ」
現在、かなり大きなピンチに陥っている最中、電話先にいる人物と取引をしている男だ。
真希さんが、順調に回復している最中でも、俺達の活動は未だに続いている。
だが、その最中で、とある大きな事件が起きている。
「これって、どうする?」
「そう言われてもな」
それは、国際的ハッカー集団「メジエド」が名指しで宣戦布告をしてきた事。
それは、おそらくは、俺達の方ではなく東京で活動しているだろう怪盗団に向けての宣戦布告だと考えても良いだろう。
「放っておく訳にはいかないよね」
「当たり前だ」
向こうの怪盗団が、どのような人物か分からない。
それでも、俺達と似た力を持って、改心を行っている。
少し前の犯罪組織のボス・金城潤矢の改心の一件も考えれば、彼らが悪党ではない事は分かっている。
「だけど、どうするつもりなの?」
「どうするって、言われても、どうしよう」
俺の言葉に対して、千束は相談するが、実際の所、俺達にどうにか出来るのかは、疑問にあった。
アプリに3つのキーワードを入力すると認知世界へのナビが始まる。
必要なワードは「人物の名前」「執着している場所」「そこを何と認識しているか」。
だけど、今回の相手には、それがない。
「どうすれば良いんだよぉ」
そう、俺達が嘆いていた時だった。
店の電話が突然、鳴る。
「こんな時に出前か?」
その疑問と共に、俺は電話に出る。
「もしもし、喫茶リコリコです」
『あぁ、この番号で合っていたようだな』
俺が電話に出ると、向こう側から声が聞こえた。
「えっと、お客さんですね、出前でしょうか?」
『悪いが、出前という訳ではない。僕は君達に取引があって、電話をさせて貰った』
「取引?」
それに対して、俺は思わず聞いてしまう。
『君達、怪盗団に僕の身柄の安全の為に動いてほしい』
「…どういう事だ」
こちらの怪盗団という情報が既に筒抜けになっている。
俺は思わず、聞き返す。
『少し前に、厄介な奴らに狙われてしまってね。自分の身の安全の為にも、君達に協力して欲しくてね』
「それで、はい、協力しますと言うと思うか?」
『言うさ、なんたって、僕は君達が、今、目の前の危機としているメジエド。それに関係する危機に瀕しているからね』
「なに?」
俺は、思わず聞き返してしまう。
『とある政治家のデータバンクをハッキングして居るのがバレてその政治家の雇った殺し屋に追われているんだよ』
「それとメジエドと何の関係があるんだ」
『その政治家にメジエドが関係しているという訳さ』
それに対して、俺は深く聞く。
『何よりも、これは君に大きく関係しているよ、瓜生達臣君』
「…殺し屋と言われても、俺達にどうしろと言うんだ」
『殺し屋のパレスは既に分かっているからね、その詳しい情報に関して、話をしようか』
そう言い、俺のスマホを見ると、データが送られていた。
「このファミレスって」
『本当だったら、姿を見せたくないが、仕方ない。身の安全が完全に保証されるのは君達と一緒に行動する事だからね、この時間に、ここで待っているよ』
そう、一方的に電話を切られてしまった。
「…厄介な事になってしまったな」