PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
「…ここって」
「やぁ、待っていたよ」
俺を指定して呼び出した相手。
今回の一件を知っていると思われる人物が目の前にいる。
眼鏡をつけて、まさしくハッカーを思わせるその人物は、ファミレスの席に座りながら待っていた。
「お前か、俺を呼び出したのは」
「そうだ、まぁ、せっかくだから自己紹介をしようか」
「ハッカーがそんな事を言うのか?」
「さぁね、残念ながら、僕には君に信用させられる材料が少ないからね」
そう、皮肉を込めて、言ってきた。
それに対して、俺は睨みつけたままで、溜息を吐く。
「俺は瓜生達臣だ」
「おや、そちらからなのかい?というよりも、その名前は」
「悪いが、これが俺の名前だ」
「ふむ」
そう、奴は少し思考する。
「まぁ良いだろう、僕は犬牟田宝火だ、よろしく頼むよう、瓜生」
それと共に皮肉を込めて、笑みを浮かべる。
「僕の名前は犬牟田宝火。世界一のハッカーを自称する男だよ」
そう、呟く。
「それで、なんで俺達に話を持ち掛けた」
「まぁ、簡単に言うと、僕を狙う相手が厄介でねぇ」
「厄介だと?」
「まぁ、ここで話した所で、問題はないけどね」
そう、犬牟田は呟く。
「獅童正義」
「っ」
その名前が、俺は思わず反応する。
「こいつの事を調べていたら、命を狙われたんだ。
その際にね」
「…それは、怪盗団じゃなくて、俺に対してという訳か」
「そう受け取って貰えれば良いよ」
そのまま、話を続ける。
「そして、この獅童の奴が面白い動きをしていてね。それを調べたら、狙われた訳さ」
「なんで、わざわざ大阪に?」
そう、俺は見つめる。
「東京のヤクザもそうだけど、それ以上に大阪のヤクザ、特に力のある天王寺組がある街にはね」
「なんというか、凄い逃げ道だな」
「けど、そんな天王寺組の警備を潜り抜けて、僕の命を狙う奴がいてね。そいつが迫っていてね」
「そいつから、守れってか」
「条件も既に調べているからね」
そのまま、俺のスマホに情報が来た。
確かに、これがあれば、なんとか出来るかもしれない。
「何よりも、これから少し面倒な仕事を頼むからね」
「俺達が、なんでだよ」
「それは決まっているさ、血をなるべく流さない為に」
「どういう事だ?」
その言葉に対して、俺は疑問を口にする。
「おっと、ここからの情報は、僕の護衛を務めてくれたら」
「…ちっ」
それに対して、俺は舌打ちをする。
「確かにその情報は気になる。けど、その前に」
「あぁ、分かっているさ、メジエドに関しても安心したまえ。こちらで手をうつから」
ここまで言った以上は、仕方ない。
だけど。
「俺達はマリオネットになるつもりはない」
「ふふっ、分かっているとも」