PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
俺達は、その日、とある場所に連れてこられた。
その場所は、俺がこれまで訪れた事のないような高級な場所。
「いやぁ、こうやって、瓜生君と話が出来るのは結構嬉しいねぇ」
「大嶽さん、これは一体」
そうしながら、俺は疑問に思いながらも、この場所に招待した大嶽さんに問いかける。
この場にいるのは、俺と大嶽さんに戸狩さんだけ。
学校の帰り道の時、戸狩さんに誘われて向かった場所で大嶽さんが待っていた。
「なに、瓜生君が今、熱心に頑張っている事について、話をしたくてな」
「それって、リコリコの事でしょうか?」
「あぁ、それもとても頑張っているな、家の組でも、話題になっているけど」
そう、ほくそ笑むと同時に。
「君が行っている怪盗団についてや」
「っ」
それを聞いた瞬間、俺は悪寒が走る。
これまで、なんとかやり過ごしたはずだった。
しかし、それは、大嶽さんには既にバレていた。
いや、おそらくは。
「何時からなんですか」
「はったりだとは思わないのか?」
「大嶽さんが、そんなはったり言うはずはないでしょ」
「それは、嬉しいな、さすがは瓜生君と言った所やな」
大嶽さんは、そう頷くと共に、また話を再開させる。
「君達の活動を知ったのは、あの糞政治家の1件からや。あの時、馬渕からの知らせを聞いて、そこから情報を整理して、推理した訳や」
「・・・つまり、俺を消すという事ですか」
そう、俺が問いかけると共に、大嶽さんは首を横に振る。
「商売を邪魔されたり、シマ荒らしだったらそうだけど、瓜生君の行動はむしろ俺達からしたら、得しかない。むしろ、君のおかげで助かった事が多いぐらいや」
「実際に京都との戦争が起こりそうになった時、君達の活躍のおかげで、助かったんや。感謝しかないぐらいや」
「それだったら、どうして」
「なに、少し君に頼みたい事があるんや」
それと共に大嶽さんは。
「ちょっと、東京の極道を改心させて欲しいんや、奴らの心を変えて、戦争を起こすきっかけにな」
「っ!?」
その言葉に対して、俺は驚きを隠せなかった。
「戦争って」
「瓜生君が戸惑う気持ちもよく分かる。確かに普通戦争なんてしたくないのもな。
けど、これは必要な行為なんだ」
大嶽さんの、その表情はどこか暗かった。
「東京の奴らは大阪を下に見ている。いずれ、この大阪も侵略しに来る」
「そんな事は」
「過去にも、その戦争があった。それは事実であり、嘘じゃない。おそらくは杉元の奴が知っているはずだ」
その言葉の大嶽さんの言葉には嘘はなかった。
「瓜生君、君が怖がる気持ちも分かる。けどな、このまま戦争が起きれば、千束ちゃんもまた危ないかもしれない」
「っ」
それには、俺は、一瞬だけ思い浮かんだ。
「それは」
「そして、奴らにとって、それを引きつける要因はある。それは君自身がよく分かっているはずや」
「・・・」
それに、俺は否定出来なかった。
「俺は、あんな奴の息子のつもりはありません」
「あぁ、血筋は確かに奴の息子かもしれないが、あんな奴が君の父親なんて、思わない。だけど東京の極道はどう考える」
それと共に言い続ける。
「奴らからしたら、瓜生君、君の、獅童正義の隠し子というのは、奴らにとっては、それぐらいの価値はあるんや」
同時に、俺に突きつけられた事実は、俺の心に突き刺さる。