※この作品はR-18です。

PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves   作:ボルメテウスさん

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That hatred is deep-rooted

「……」

 

 大嶽さんからの提案。

 

 それを、俺は、どう答えたら良いのか分からない。

 

「大嶽さんは、嘘をついているとは思えないけど」

 

 大嶽さんが言う、東京の人が襲撃してくる可能性。

 

 それは決して無視する事は出来ない。

 

 けど。

 

「この力を、そんな事に使って良い訳ないだろ」

 

 人の心の中に入り、その認知を変える力を、戦争を起こすきっかけの為に使って良い訳ではない。

 

 だからと言って、大嶽さんの言うように、このまま放っておいた結果、東京からの刺客によって、大阪が滅ぼされるかもしれないというのなら。

 

「俺は」

 

 そう、悩んでいた時だ。

 

「こうして会ってみれば、どこにでもいる普通の男子高校生じゃないか?」

 

 その言葉と共に、話しかけたのは1人の女性。

 

 金髪に紫色の瞳を持ち、顔の左側には前述の通り自身でつけた縦横2本の大きな傷跡がある女性だった。

 

 その女性は、どこか見覚えがある。

 

「えっと、俺に何か用でしょうか?」

 

「ふむ、お前と会ったのは、曖昧だからな」

 

 そう、女性はそう言った。

 

 その言葉に、疑問に首を傾げる。

 

「私自身、不思議だがな。しかし、こうしてお前の正体も理解出来たのも、そのおかげかもしれない」

 

「何が言いたい」

 

 俺は、思わず問いかける。

 

「お前と出会ったのは、正確には、私の中にいた私と言った方が良いか」

 

「もしかして」

 

 先日の一件での、暗殺者。

 

 まさか、それが目の前にいる女性なのか。

 

「月詠、まぁ、とある組織に属していたただの女だ」

 

 そう月詠さんは言った。

 

「なんで、ここに」

 

「以前言っただろ、『やりたい事』をやる。その一歩が、それを教えてくれたお前達を助ける事だ」

 

 そう、月詠さんは、そのまま俺の横に座る。

 

「さて、お前が悩んでいる事は、どうせ大嶽という男が戦争を促すように言われたのだろう」

 

「なんで、それをっ」

 

 その事は、俺には驚きを隠せなかった。

 

「天王寺組の大嶽と言えば、そう予想する事は出来る。

 

 だからこそ、心を変える力を利用するとなれば、そんな考えをするのは、予想なんて容易いからな」

 

 それと共に、服から取り出した煙草を吸い始める。

 

「さて、結論から言うと、お前がこのまま東京の人間を改心しても、おそらくは戦争は起こるだろう」

 

「なんだって」

 

 それには、俺は思わず聞き返す。

 

「例え、お前が改心させなくても、大嶽は次の策を考え、行動する。それをすれば、東京と大阪は戦争になるだろう」

 

「それじゃ、戦争を止める事は出来ないのか」

 

 俺は思わず悔しさと共に、手を強く握り締める。

 

「大嶽の恨みは、それだけ深いという事だ」

 

 それは、この事態が未だに解決しない事に、俺は。

 

「ならば、改心する相手は決まっているだろ」

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