PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
「大嶽さん!」「頭!」
俺、戸狩さんはすぐに倒れた大嶽さんを抱える。
俺はすぐにペルソナを発動させ、その大嶽さんの治療を行う。
しかし。
「傷が塞がらないっ」
「くそっ、一体誰が」
それと同時に月詠さんが見つめた先。
そこに立っていたのは、黒い影。
おそらくは、それが大嶽さん殺した犯人。
「お前えぇぇ!!」
戸狩さんはすぐにその手にある銃を真っ直ぐとその黒い影に向かって、銃弾を放った。
しかし、それに対して、すぐにその犯人は、逃げ出した。
「待てっ!」
そう、戸狩さんは追いかけようとした。
だけど、パレスが全体で大きく揺れ始めた。
「これはっ」
「大嶽さんが死にかけた事で、このパレスも限界にっ」
「くそっ」
すぐにでも離れなければならない。
けど。
「待て、戸狩」
「頭っ」
それを、大嶽さんが呼び止める。
だけど、その命の灯火はあと僅か。
「瓜生君、戸狩。最後に俺の話を聞け」
そう、大嶽さんは俺達を見つめる。
「認知を操る術。それは、東京にもいる」
「それって、東京の怪盗団の」
「いいや、そいつらが活動するよりもずっと前にや」
大嶽さんは、そう確信するように言う。
「俺が君達に依頼しようと思ったのは、そいつが大阪で攻め込む可能性がある。それに対抗する為に」
「対抗って、まさか俺達以外にも、認知を」
そう、頷く。
「奴は他者を常に見下す、極めて傲慢な人物。
自身の野望のためなら他人の苦痛や死をも厭わず、なおかつ言葉巧みに他人をけしかけることで自らの手は直接汚さずに悪の限りを尽くすという、狡猾で残忍な外道」
「そいつは一体」
「それは、瓜生君、君がよく知っている奴だ」
「まさか」
その言葉と共に、俺は、その黒幕の名を予想出来た。
「獅童正義。奴は、既にこの国の舵を取ろうとしている」
「っ」
それは、まさしく俺にとって、因縁深い奴。
「戸狩」
「はい」
「お前は、瓜生君を守れ。この戦いは俺達大阪だけの問題じゃない。日本が、ヤバい事になる」
そう、大嶽さんは、戸狩さんに向けて言う。
「俺は、良い頭ではなかった。それでも、最後の命令だ」
「・・・分かりました。この戸狩。大嶽の頭からの最後の命令を守って見せます。瓜生君達を護り、日本を守って見せましょう」
「おおきにな、そして瓜生君。こんな事を頼んで、申し訳ないな」
「いいえ」
そうしながら、大嶽さんの身体はゆっくりと崩れていく。
それは、シャドウが消滅する時と同じだった。
「脱出するぞ」
「あぁ、分かっている」
月詠さんからの言葉を聞くと共に、俺も戸狩さんもすぐに出て行く。