PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
その日、俺達は大嶽さんの葬式に参加した。
あの時、パレスの中にいた大嶽さんが死んだ。
そして、現実での大嶽さんは、壮絶な死に方らしい。
「…俺は、頭を守る事が出来なかった」
それと同時に、戸狩さんの落ち込み方はかなり印象が強かった。
「戸狩の兄貴」
その様子を見て、周囲の人々はどう声をかけたら良いのか分からなかった。
しかし、俺は、既に頬を叩いた。
「やりたい事、最優先」
「龍臣」
俺の言葉を聞いて、千束はどこか悲しそうだった。
しかし、俺は。
「別に復讐するつもりはない。だけど、俺はこのまま何もせずにいるのは嫌なだけだ」
「嫌だと言って、お前に何が出来る」
そう、戸狩さんはこちらに目を向ける。
「確かに龍臣君。君には心を改心する力があるかもしれない。けどな、その相手は知っているはずだ」
「戸狩の兄貴、どう言う事なんですか?」
それと同時に、渋谷さんも話に入ってくる。
「大嶽の頭を殺したヒットマンは、おそらくは獅童正義だ。何も対策もせずに東京に行くのは自殺と同じや」
「分かっています」
「だとしたら、今は何か手を考えなければならない、だが」
「大阪と東京の仲はかなり悪い。そんな中で協力者なんて」
その言葉に、その場にいた大半が同じだろう。
だが。
「もしかしたら、東京での協力者が出来るかもしれない」
「何?」
それを提案したのは、城戸さんだった。
「それはどういう事や?」
「俺が一度、東京の侵略に失敗したのは知っているだろ。その時に知り合った一条とは、何度か酒を飲むようになったんや」
「一条?」
聞いた事のない名前だ。
「あの一条か」
「えっと、誰?」
「東京で有名な極道だ」
「「俳句の一条」の異名を持つ京極組の最高戦力であり、「死の五七五」と共に現れる。最近では、京羅戦争にて敵組織 半グレ組織 羅威刃の大将城ヶ崎賢志のタマを取った事で有名だな」
「まぁ、確かに一条が味方になれば、動きやすいが、信用できるのか?獅童が」
「分からないが、何もないよりはマシだろ、どうする」
その答えは既に決まっている。
「勿論、行きます。けど、協力して貰う候補は他にもいます」
「他にって、一体」
「東京にいる怪盗団」
「そんなの、簡単に見つけられるのか?」
そう、尋ねてくる。
だけど。
「これから戦う相手が、簡単じゃないぐらいは分かっていた。だからと言って諦めない。なんだって、それが」
「やりたい事やったな」
そう、戸狩さんも頷く。
「俺もそうだな。俺が今、やりたい事は、大嶽の頭の命令を遂行する事だからな」
それと共に戸狩さんもまた、目に炎が灯る。
「目指すは東京、標的は」
「獅童正義!」