PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
あの喫茶店が終わった後、俺達はすぐに情報を探る事にした。
というのも、あのアリババの情報だけでは、信頼出来なかった。
故に、その情報の多くを探る事にしたのだけど。
「ここって、路地裏?」
「ここに情報を扱っている奴がいる」
そう、小峠さんが答えてくれる。
「えっと、その」
「・・・どうかしたのか?」
「いえ、なんだか、その、やっぱり信頼出来ないのかなって、俺達の事を」
先程から、小峠さんに対して、思わず言ってしまった。
それに対して、小峠さんは一瞬だけ、驚くが。
「・・・すまないな、ここ最近、色々とあったからな」
「色々?」
その言葉に、俺は首を傾げる。
「君は、そうだな、怪盗団とはいえ、裏の世界の住人じゃないから知らないのも無理はない。先程の奴とは、天京戦争で殺し合ったんだ」
「殺し合ったって」
その言葉に、俺は思わず言葉が出なかった。
「そのきっかけに関しても、顛末も、まぁ話すつもりはない。だからこそ、こうして手を組む事自体、驚きを隠せなかったからな。それで少しピリピリしていた」
「・・・そうでしたか」
戦争。
日本では、無関係だと思われた出来事。
その出来事は、あくまでも表で生きている人間だけであり、裏の人間からしたら日常的だろう。
「小峠さんは、俺達の事をどう思いますか?」
「んっ、怪盗団の事か?」
そう、俺は問いかける。
同時に小峠さんが出た言葉は。
「腐ったしのぎを目的だったら、粛正する対象だ。
だけど、彼らが行っている改心は、人々の為に行っている。
実際に、それで救われた人間がいるからな」
「そうですか」
「何よりも」
すると、小峠さんは笑みを浮かべた。
「彼らに手を出せば、間違いなく、伊集院の旦那が出てくるからな」
「伊集院?」
聞いた事のない名前だ。
「拷問ソムリエと呼ばれている人物であり、その強さは、化け物が裸足で逃げる程の強さだ」
「そんなに、でもなんで」
「旦那は外道を狩っている、反社会的と理解しながら、遺族のために多くの救いようのない、司法による更正の余地がない悪人を葬る存在だ。
そういう意味では、怪盗団は、旦那にとっては、被害者へと謝罪させる為に活動している事もある」
「それはまぁ」
かなりヤバい人だと分かる。
「まぁ、だからこそ、怪盗団の力を悪用しようとした奴がいれば、旦那に悉くやられたからな」
「あはははぁ」
なるほど、それはつまり、俺達の所で言う所の天王寺組のような存在という訳か。
「とにかく、ついたぞ、伍代、いるか?」
そう、路地裏にいる人物に声をかけた。
「よぉ、小峠の旦那。まさかそっちから来るとはね」
「それで、悪いけど、情報は」
「あぁ、勿論だ。最近になって怪盗団のリーダーが逮捕された場所だろ。けど、面倒な奴が関わっているぜ」
「面倒な奴?」
それに対して、俺は首を傾げる。
「少し前に、例のアンデットマンと関わった事件の刑事がいたんだ。まぁ、その事件は結局はうやむやになってしまったけどな」
「アンデッドマン?小峠さん知っていますか?」
「聞いた事がある。というよりも小林の兄貴や工藤の兄貴からも、その名前を聞いた事があるけど、まさか」
「まぁ、そういう事。でっ、手柄を欲する奴が、尋問に参加する事になった」
「なるほど、外道らしいな」
それに対して、伍代さんは頷いた。
「とりあえずは分かった。ならば、これから作戦を考える必要があるな」