PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
「いや、まさかとは思ったけど、大阪にも怪盗団がいたなんて」
そうしながら、目の前にいる金髪の人物は俺の方へと目を向けていた。
その人物は、ここまで連れてきた怪盗団の一員。
「情報自体は結構前にあったし、色々と調べようと思ったけど、なかなかに見つからなかったからねぇ」
「そういう君がアリババっていう事で良いのかな?」
「まぁ、そういう事だよぉ」
それと共に、俺にアリババとしてメッセージを送ったと思われる人物に質問すると、悪戯に成功したように笑みを浮かべる。
「正直に言って、未だに信じられないわ、だって大阪にも私達のような活動をしていたなんて」
「ただ、可笑しな話じゃない。俺達がこの力を手に入れたのは偶然であり、それ以外にも手に入れる人物がいる可能性がある」
「何よりも、彼がその1人だったから」
「・・・その人物ってのは」
「明智吾郎、探偵王子として有名な人物ね」
そう、答えてくれた。
明智吾郎。
俺や、目の前にいる怪盗団と同じようにイセカイナビという力を持つ人物。
「けど、大丈夫なのかしら、その」
「天羽組や京極組の人達は、大丈夫だと思う。島荒しを行うような行動をしてなければ問題ないし、そのなんていうか別の人物が睨んでいるから」
「睨んでいるって」
「獅童の奴か?」
「いや、伊集院さんだって」
「えっ」
それと共に、ここまで同行していた冴さんは驚きの表情を出していた。
「お姉ちゃん知っているの」
「えぇ、警察内部でも知られている有名な人物よ」
「えっと具体的には?」
「表の法で裁けぬ悪人への制裁を専門とする裏社会の拷問処刑人よ。その中でも、おそらくは裏社会では最強の存在」
「ひぇぇ」
それを聞くと、思わず悲鳴を出した人物がいた。
「けど、そう考えると結構納得できるかも」
「えっ、どういう事?」
「いくらイセカイナビという力があっても、高校生。しかも、情報を探ろうと行動すれば目立つわ」
「なるほどな、裏の存在から命が狙われなかったのは、その伊集院という人物が密かにいたという事なのか、けどなんでだ?」
「・・・憶測だけど、その人は遺族の恨みを晴らす事を目的にしている。そして、それに相応しい報いを怪盗団が促した事で、彼は貴方達を守っていたと思うわ」
「そうなのか?」
それに対して、冴さんは。
「そう思うと、貴方達、もしかしたらこれまで改心させた相手は命を救われたかもしれないわ、だって、これまでの調査で分かっただけでも拷問ソムリエに依頼が来ても可笑しくない人物ばかりだから」
それに対して、心当たりがあったのか数名は黙った。
「あぁもぅ、この話は終わり!それよりも次はお前だ!大阪の怪盗団って言っているけど、なんでこっちの東京に来たんだ?」
「あぁ、そこら辺の話はまだだったな、それじゃ、ゆっくりと、あっ珈琲って貰えますか?」
「んっ良いぞ」
そうしながら、俺は彼らにこれまでの経緯をゆっくりと話し始める。