PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
眼前にいる明智に対して、俺とジョーカーは、その手にあるナイフを構える。
周囲には、明智の能力によって、暴走しているシャドウが暴れている。
そのシャドウに関しては、他のメンバー達に任せて、明智との戦いに集中出来る。
「はははぁ!」
明智は、その手にあるレーザー銃で、真っ直ぐとこちらに向けて撃ってくる。
現実ではあり得ないレーザー。
だが、それは認知によって、本当に存在するように感じる。
「だけど、逃げる訳にはいかないんだよなぁ!」
そんなレーザーの嵐に対して、俺は掻い潜る。
手にはナイフを持ち、それを逆手に持って、襲い掛かるシャドウの攻撃を回避しながら明智へと向かう。
明智も、そのレーザーを撃つ手を止めずに、そのまま俺へと向けてくる。
そのレーザーが、俺を貫こうとする寸前、俺は体を捻ってそれを回避する。
そして、そのまま一気に明智へと接近する。
そのままナイフを振り下ろす。
その一撃は、明智のレーザー銃に防がれる。
明智がレーザーを撃ってくるよりも早く、俺はナイフを手放す。
「なに?」
それに疑問に思っただろう。
だが、それは。
「なぁ!?」
後ろにいるジョーカーの弾丸が、明智に命中する。
俺のナイフを防いだ瞬間の隙を狙ったのだ。
いくら明智でも、背後から来る攻撃を予測することは出来なかったようだ。
そのまま、俺は明智に体当たりをする。
ジョーカーの弾丸でダメージを負っていた明智。
「本当にお前達はぁ!」
そう、明智の身体は漆黒に染まる。
同時に明智のペルソナも変化する。
それはスーパーマンに代表されるアメコミヒーローのような筋骨隆々の姿から禍々しい姿をしたペルソナに変わる。
「ペルソナが変わった」
「……」
嘘と恨み。
その二つだけが、明智の中に残っていた。
それ故に、明智は、明智のままだ。
それが何よりの証拠。
だけど、そんなことは関係ない。
「本当に、俺も、そうなるかもしれないんだな」
「それは、俺もか」
この場にいる中で、俺とジョーカーは、明智と同じようになった可能性がある。
だからこそ。
「今、ここで明智を止めなきゃいけない」
目の前にいるのは、もしかしたらの俺だ。
だからこそ、俺もまた構える。
すると、俺のペルソナもゆっくりと変わっていく。
元々、鬼のような姿をしていたナマハゲ。
だが、そのナマハゲに、龍を思わせる刀が現れる。
「ペルソナが、変わっている」
「ここで、お前を止めるさ。それが、俺のやりたい事だからな」
同時に、俺の覚悟を示すように、ナマハゲが新たなペルソナに変わる。
「さぁ、全てを喰らえ、イブキドウジ!」