PERSONA5 Osaka's Phantom Thieves 作:ボルメテウスさん
戦いが終わった後、明智は、そのまま地面に膝をついた。
戦いは確かに終わった。
自分を憎み殺しに来ると思っていた。
「本当に、お前って、頭が良いのに馬鹿だよなぁ」
「なんだと?」
そう、明智は、俺の言葉に、そう言い返す。
「俺とお前は、生まれもかなり似ている。
だけど、それが大きく違うのは、やっぱり大切な奴がいたかどうかかもしれない」
俺が、俺らしく生きられたのは、本当に千束のおかげだ。
「ははぁ自慢かよ」
「馬鹿、それぐらいしか違いがないって事だよ」
自虐になっている明智に対して、俺はため息を吐きながら言う。
「お前にも大切な奴が出来たら、俺のようになれるよ」
「ははぁ、笑えるな」
「あぁ」
「けど、それも」
そう行った時だった。
突然現れたのは、もう1人の明智。
「なっ」
「あいつは」
「認知上の明智か」
獅童の認知上の明智が乱入し、本物の明智に銃口を向ける。
認知上の明智は、獅童が明智を実子かもしれないと気づきながらもただの殺人人形兼使い捨ての駒としか見ておらず、仮に明智が獅童のパレスに干渉しようとしたら認知上の明智を使って消すつもりだったことを明かしつつ、明智が今まで父親に従い殺人をしてきた本当の動機は「父親から愛されたい、認められたい」という欲求からなのではと指摘する。
それは、まさしく、先程まで、俺が言っていた言葉に他ならない。
「さぁ、どうする、それと「とりあえず、お前が消えろっと」っ」
だが、俺に、認知上の明智の言葉を最後まで聞く理由はない。
「えっ?」
「いや、だって、正直に言って、関係ないだろ。どっちにしろ」
俺はそのまま、明智に言う。
「お前だって、あの父親をぶっ飛ばすつもりだろ。だったら、さっさと行くぞ」
「お前、何を」
そうしながらも、先程、認知上の明智が増援として呼んだシャドウについてだが。
「お前達の方のリーダーは大胆過ぎないか?」
「いやぁ、俺達って、意外とこういうの多いからな」
「そうか?俺はシンプルで良いと思うぜ!」
「あぁ、まったく怪盗とは思えないけどな」
既に、獅童のオタカラを見つける為に必要な物を揃った。
ここから逃げるんだったら。
「どうせだったら、ド派手な煙幕を出せば良いだろう」
「一斉攻撃という訳か、面白い!」
俺の言葉に合わせて、その場にいる全員が、既にペルソナを召喚する。
「お前もさっさと手伝え」
俺は明智に向かって、言う。
「ちっ、本当に面倒な事になったなぁ」
それと同時だった。
眼前にいるシャドウ達に向かって、一斉に攻撃を放った。
その攻撃によって、起きた土煙の中に、俺達は隠れる。