※この作品はR-18です。

手持ちのメスポケモンとHしながら旅をする   作:青い灰

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お久しぶりでございます。

ZA買って進行中。男主で女装プレイが楽しすぎる。
あとアーボック序盤から使えるの好き。
毒々と三色牙で大体の敵噛み潰してくれるの強い好き。

ランクマ報酬メガ石と一部新規メガシンカの話はするな。
スターミーは一週回って好きだよ。おもしれーヒトデ……




10話 水色髪の女の子。

 

 

 

 

「………チッ」

 

 

崩れ落ちるボスゴドラをボールに戻すと、サングラスの男は強く舌を打つ。額に浮かぶ青筋と、見ただけで分かるほどの苛立ち。だがしかし、それはこちらには向けられていない。てっきり睨まれでもするとは思ったが………

 

 

「シュルルル……!!」

 

 

鋭い視線を向けたのは、アーボックだ。

その目線は、俺の方向……いや、俺の背後────!

 

 

「っ!?」

 

「っ……ひっ……!」

 

 

振り向けば、サングラスの男と共にいた男のうちの一人が、俺の背後でナイフを握っていた。だがそいつはアーボックの視線に、大きく怯む。そして。

 

 

「待て!!」

 

 

それを決定的に制したのは、サングラスの男の怒号。

男が驚いたように目を見開く。

 

 

「勝負は絶対。

 俺は敗北した。その勝負に、泥を塗るな……!」

 

「っ、で、ですが……!」

 

「やめろ。そのナイフで、家族の名を穢すつもりか」

 

「~~~!!」

 

 

他のソルジャーの言葉も受けて、ナイフの男は怨めしそうに

俺を睨みつける。だが。

 

 

「っ……クソッ」

 

 

すぐに、そのナイフを懐に仕舞った。

ほっと胸を撫で下ろすも、今度は、またも後ろから足音。

前を向き直れば、サングラスの男がこちらへと歩いてくる。苛立ちは少しでも収まったのか、眉間の皺は消えていた。

 

彼は俺の少し前で足を止める。

怒りは、やはり俺には向けられていない。

 

 

「相手は子供………そう見誤ったのは俺だったか。

 部下が余計なことをした。悪く思え」

 

「えっ、あっ……あぁ、うん」

 

 

ちょっとびっくりした。

まさか謝られるとは思ってなかった。割と誠実なのか?

キョドる俺に、彼はポケットからサングラスを掛け直す。

 

 

「俺はキンセイ。この名を覚えておけ」

 

 

キンセイ。そう名乗った男は、それだけ言い軽く手を上げ、俺の後ろにいたソルジャーたちを手招きするように振った。俺の横を抜けて、彼らが走っていく。彼らは軽く頭を下げてキンセイの後ろに並び立つ。怖い。

 

 

「最後に一つ聞かせろ」

 

「……なんだよ」

 

 

怖いんだっつーの。

警戒するように喉を鳴らしたアーボックにキンセイの後ろの二人が怯えるが、キンセイはそれを意にも介さないようで、コートの懐から一枚の紙を取り出し、俺に見せる。

 

描かれていたのは………ポケモン、か?

鉛筆で精巧に描かれている、が……見たことがない。

 

どうにも形容し難い……

それでも言い表すのなら、胎児のような姿。

長い尻尾に、丸みを帯びたフォルム。

 

 

「このポケモンを見たことがあるか」

 

「ない。ていうか……いるのか?こんなポケモン」

 

「さぁな。だが……ウチのボスは

 コイツを、ファミリー総出で探している」

 

 

見つけてもお前らに言うわけねーだろ。

こんな絡まれ方しておいて情報なんぞくれてやるか。

苦い顔になる俺に、キンセイはフン、と鼻を鳴らした。

 

 

「見ただけでもいい。

 情報があれば、今回の件も帳消しになる。

 いや、それどころかファミリーが報酬金も出すだろう」

 

「………」

 

 

嘘を言うか……とも思ったが、後が怖い。

正直に言おう。

 

 

「本当に知らないポケモンだ」

 

「………そうか」

 

 

キンセイはやはりな、と小さく言葉を漏らし、こちらに背を向けた。強い風に、宵闇に溶ける黒いコートがバサバサと揺れて、なびく。

 

 

─────サングラス越しの眼光が、こちらを捉えた。

 

 

 

「その顔、覚えたぞ」

 

 

 

その言葉と同時に、キンセイは部下と共に歩き出す。

彼らが路地の闇に消えるより先に、俺も口を開く。

 

このままでは終われない。

どうせ追われるのなら、喧嘩でもなんでも売ってやる。

 

 

それに……また戦いたい。

今度は、クロやイーブイと共に。

 

 

 

「俺は……俺の名前は、イカリだ!

 次も、俺が勝つからな!」

 

 

 

名乗る。

 

キンセイは歩みを止め、もう一度こちらを横目に捉えた。

だがすぐに視線を戻して、再び歩き出す。

 

 

 

「──────いいや、今度勝つのは俺だ」

 

 

 

その頬には、笑みが浮かんでいたように見えた。

 

 

闇に消えていく彼らを見送る。

 

因縁は始まってしまった。だが、望むところ。

来るなら来ればいい。

全部、俺たちの強さの糧にするまでだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

────

 

───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぃいぃぃ………」

 

 

腰が抜けそうになる。

なんとか、なんとか勝った。啖呵も切った。ちょっと情報量多すぎる。ファミリーに喧嘩を売られ喧嘩を売って、それでどうにか追い払えた。ふらつきながら近くのブロック塀へと背中を預け、そこにアーボックが近寄ってくる。

 

 

「シルルル……」

 

「お前のお陰だよ……助かった。ほんと強いな」

 

 

手を持ち上げ、アーボックの腹を撫でる。

目を細めてそれを受け入れてくれるのが、ちょっと嬉しい。一緒に戦って、言うこともちゃんと聞いてくれた。ていうかあの夜のこともだし、なんか割と素直でいい子じゃないか。なんであんな暴れてたんだろなぁ……

 

 

「……!」

 

「えっちょっ、え!?」

 

 

そんなこと考えていると、突然身体を震わせたアーボックが腰のホルスターに収まっているボールを尻尾でつつき、そのボールの中に入ってしまう。えっなんで!?お腹嫌なの!?

 

突然のことに驚いている、と。

 

 

 

 

 

「ばぁ!!!」

 

「うぉおぉぉっ!!?」

 

 

いきなり目の前に顔が出てくる。

びっくりして後ろに逃げようとするも、当然塀は動かない。じたばたして目を白黒させていると、その顔がぴょんっ、と目の前にジャンプ、着地する。

 

 

「にしし、びっくりした?

 スッゴイ勝負、見てたよ!」

 

「な、なんだよお前!?

 マジでびっくりしたんだけど!?」

 

 

現れたのは、ポケモン……ではなく。

水色のショートヘアに、深い青の眼の女の子だった。

 

口元に手を当てて笑う姿は可愛らしい。

彼女は俺の言葉にまたもや、にしし、と笑う。

 

 

「ねえねえ!

 キミ、あの子ととっても仲良しなんだね!

 こわーい人も、あのおっきな子と仲良しだし!

 見かけによらないんだね、きずな、って!」

 

「……ま、まぁ、そうかもだけど……」

 

 

子供か?いや、子供なんだろうけど。

舌足らずな喋り方も含め完全に幼稚園児にしか聞こえない。歳は、パッと見た感じでも俺より少し下くらいだ。

つーかやはり絆呼びは罪悪感が凄い。

絆……絆でいいのかなぁこれ。

 

 

「ねっねっ、キミの名前、イカリって言うの?」

 

「うおっ、あ、あぁ……」

 

 

ぐいっ、と一気に距離を詰められる。

消毒液みたいな臭いがする。顔が近い!距離が近い!

ドキドキするんだけど!?

 

 

「スゴいね!トレーナーなの!?」

 

「お、おう……成り立てだけど……」

 

「スゴいスゴいっ!

 じゃあっ、旅もしてるの!?」

 

「こ、この前に始めたばっかりだけど……」

 

「わぁあ!いいないいな、楽しそう!」

 

 

テンションたっか!

なんなのこの子!?感性が幼女すぎるだろ!

身体が近いっ!やめろやめろやめろ!不味いって!勃つ!

 

 

「キミなら……ねえっ!!」

 

「は、はひ……」

 

「ボクねっ、記憶がないの!!」

 

「はいっ!?」

 

 

どういうカミングアウトなんですかそれ!?

それ言われて俺にどうしろと!?

つか記憶喪失!?大変なことではないですか!?

 

 

「だからっ、ボクを旅に連れてって!!」

 

「なんでそうなる!?」

 

「記憶がないから!」

 

 

滅茶苦茶だ!こいつ人の話聞いてねぇ!

クソッ距離感バグってるだろ!完全にいきり勃ってるわ!

初めてだよ人間相手にこんなになったの!

と、とにかくコイツを引き剥がさねば………!!

 

押し退けようと手を伸ばして…………正面から指を絡まれる。

ぱあぁぁあ!!?

 

 

「いいのっ!?」

 

「いやなんも言ってないんですけど!?

 とっ、とにかく、ポケモンセンターだ!

 そこに行けばお前のこと知ってるやつもいるだろ!」

 

「やったあ!それじゃ行こっ!!」

 

「なんっうごごごごごっ!!?」

 

 

そのまま腕を掴まれて顔面を引きずり出された。

 

ポケモンセンターへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいま──あら?」

 

「おん?」

 

「ただいま!!」

 

「か、かおが…………」

 

 

出迎えの言葉もない。

逆になんでお前はただいまなんだよ。ようやく腕が離され、びたんと冷たい床の上に痺れた腕が落ちた。優しくしろ。

 

 

「おかえりなさい、ユナちゃん。

 ……あら、あなた、大丈夫だったの!?」

 

「あいつらに連れてかれた兄ちゃんか!

 ひでぇ傷だな、大丈夫か!?」

 

「うん!ボク、この人と旅に出る!」

 

「はなしが、かみあって、ねぇ………」

 

 

名前あるし、ただいまおかえり通じてるし、なんなんだ。

どうにか顔を上げ、傷と泥を腕で拭う。

ジョーイさんとマスターがこちらに駆け寄ってきて、やっと立ち上がる。

 

 

「どうしたの、ユナちゃん。

 自分探しはどうするの?」

 

「旅しながら見つけるよ。

 この人、とっても強いトレーナーなんだ。

 あのこわーい人たちを一瞬で倒しちゃった!」

 

「……兄ちゃん、そんなに強かったのか?」

 

「たまたま勝てただけです……

 それより……お宅の教育ですか、この子」

 

「元々だよ」

 

「元々ですかあ……」

 

 

服についた土を払いつつ、渋い顔になる。

横目でジョーイさんにわちゃわちゃしてる件の女の子、名はユナと言っていたが、本当になんなんだ。先に記憶喪失とは言ってたが、ただ事じゃなさすぎるだろ。

 

 

「ジョーイさん、ユナちゃんを頼むよ。

 兄ちゃん、ちょっと話させてくれ」

 

「分かりました」

 

 

背中をバシバシ叩かれながら、マスターとカウンターへ。

丸椅子に座ると、マスターが冷蔵庫から瓶を取り、俺の前に差し出した。白い瓶のラベルに描かれたミルタンクの絵。

モーモーミルクだ。

 

 

「期限がギリギリなんだ。

 飲んでくれ、タダにしておくからよ」

 

「ありがたく頂きます」

 

「悪いね。

 それで話ってのは……まぁ、ユナちゃんのことだ」

 

「………記憶喪失とか言ってましたけど」

 

 

牛乳と一緒に押しつけられそうになってる彼女か。

本当なら女の子と一緒に旅とか喜ぶ場面なのだろうが、さて俺の旅の目的といえばポケモンと情事を楽しむことである。我ながら最低過ぎるが、それに女の子同伴は駄目だろ。俺の楽しむ時間がなくなってしまう。そもそも自分で慰めるのも出来そうにない。

 

 

「まぁ、そうなんだよ。

 ジョーイさんがひと月くらい前に拾って来てな。

 どうも記憶がないらしくて、自分の名前もねぇときた。

 放っておくわけにもいかないから、

 ポケセンの部屋を一つ貸してるんだが……」

 

「その感じだと、シエンには」

 

「あぁ、伝手に聞いて回って貰ったんだが、

 シエンどころか周りの町にも情報が全くないんだ」

 

「引っ越しか観光客では?」

 

「女の子一人で、ってのはありえねぇだろ。

 カランの船着き場でも聞き込んだんだがな……

 あの子を見たやつは一人もいやしないんだよ」

 

「…………待って下さい、一人も?

 誰も見たことないってのはそれこそ……」

 

「有り得ない、よなぁ。

 だがこりゃ本当のことなんだよ」

 

 

………そうだ。

せめて見たことある人くらいはいるはず。それすらないのはあり得ない。家族の一人もいないというのか?

 

 

「だが、一つ小耳に挟んだ話があってな。

 それこそ与太話の類いではあるんだが……」

 

「……どういう話なんです?」

 

「空に開く穴、ってのは知ってるか?」

 

 

空に、穴が?

ポケモンの見間違いか何かではなく?

 

 

「アローラ地方で確認された現象らしくてな。

 そこの博士が研究してるらしい。

 まぁおれも詳しくは知らないんだが……

 確か……〝ウルトラホール〟とか言ってたか」

 

「ウルトラホール……」

 

「なんでも、誰も知らねぇ人やらポケモンやらが

 そこを通って来ることがあるらしい。

 アローラじゃ〝ビースト〟っつうのが

 各地に出てきて大惨事になりかけたみたいだ」

 

 

成程、つまりそのウルトラホールを通ってきたかも、か。

しかし、ウルトラホールやらビースト云々は初めて聞いた。だがそうか、そんなことがあるなら、そのショックで記憶を飛ばすこともあるかもしれない。

 

 

「ま、本題はここからだ。

 兄ちゃん、あの子を連れてってくれないか」

 

「……ここに置いておくのが安牌では?」

 

「兄ちゃんなら信頼できる。

 自分のポケモンのために戦って、

 それにファミリーの連中まで気にかけてやれる人柄だ。

 何より、あのユナちゃん本人が選んだんだ。

 きっと間違いないとおれは思う」

 

「………」

 

「一つ、頼まれちゃくれないかい。

 兄ちゃんとの旅での刺激もありゃあ、

 もしかしたら何か思い出せるかもしれん」

 

 

そこまで頼まれては、断れない。

 

あの無知さなら情事は隠れてやればバレんだろう。それに、もし断って黙って出て行っても勝手についてきそうだ。まぁ仕方ない、仲間が増えるのも、旅の醍醐味かもしれない。

クロやイーブイ、アーボックも頼りになる。その辺はまぁ、うまく察してくれるだろう。

 

 

「……分かりました」

 

「頼んだぜ、兄ちゃん」

 

 

 

不本意ながら、こうして仲間が増えたのだった。

 

 

 

 






ユナ
……年齢不詳、経歴不明。一応ヒロイン。
  ポケモンメインなのに人間出すな?
  確かにそうだね……(目を逸らす)
  プロットの都合だから許してクレメンス……

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