「キャアアアアアアアアアアアッ」
甲高い悲鳴が、室内の空気を震わせる。
ゲルドラに囚われたレイラは、電気ショックによる拷問を受けていた。
「WCPOのメス犬め、いい加減に吐いたらどうだ?」
機械のスイッチを止めたマスカーが、天井からY字型で吊るされたレイラに顔を近づける。
レイラが苦しそうに息をつく度に、腕を吊るす鎖がジャラリと音を立て、床から浮いたつま先が前後に揺れた。
それでもレイラは頭を上げ、果敢にもマスカーの顔を見据える。
「残念だったわね……この程度の拷問で口を割る工作員は……WCPOにはいないのよ」
「ふん、そうか」
マスカーは鼻を鳴らすと、再び機械のスイッチを入れた。
「キャァァァァァァァァァァッ!!」
再び電撃がレイラの身体を貫く。
身体を捻って暴れるレイラだが、両腕を戒める枷はびくともしない。
鎖から電流が伝わるたびに、大きく広げられた両腕が痙攣し、白いタンクトップから露出する脇や胸元に汗が浮かぶ。
それでもレイラは決して口を割らなかった。
「まったく、強情な女だ」
吐き捨てるように言うと、マスカーはスイッチを切った。
電流が止まると同時に、がくりとレイラが項垂れる。
つま先が床から離れているため、身体が前後に動く。
その度にボリュームのある胸がユサユサと揺れた。
「吐かなければもっと辛い目に合うぞ、二度と人前に出られない姿になるかもしれん。その美貌を失いたくは無いだろう、いい加減素直になれ」
マスカーが鞭の柄で、レイラの顎をクイッと持ち上げる。
するとレイラは苦しそうに呻きながら、ゆっくりと口を開いた。
「わかったわ……降参……もう拷問はやめて」
口元を歪めたマスカーは、レコーダーのスイッチを入れた。
そしてマイクをレイラの口元へと近づける。
「実はね……WCPOの食堂のランチは……すごく美味しいのよ」
その自白にマスカーは思考を停止させた。
冷笑するレイラを見て、ようやく馬鹿にされたことに気が付く。
逆上したマスカーは、革製の一本鞭でレイラの身体を打ち据えた。
「くうっ! うぐっ! ああっ! きゃあああっ!」
ビシッ、バシッっという打撃音と、レイラの上げる悲鳴が交互に響く。
一鞭ごとに白い肌が切り裂かれ、赤い跡が身体に刻まれる。
その度にレイラは、踊っているかのように体をくねらせた。
「自分の立場がまだわからないのか? このまま嬲り殺しにしてもかまわんのだぞ」
「ヒイイイイイイイイイィィッ!」
再びレイラの全身を電流が走り抜ける。
吊るされた両腕を真っすぐに伸ばし、身体を弓なりにのけぞらせ、甲高い絶叫を上げた。
豊かな乳房がブルンと上下に揺れ、胸元から汗が飛び散る。
全身がバラバラになってしまいそうな衝撃と激痛に、脳裏が真っ白に染まった。
「メス犬にふさわしい無様な姿だな。どうだ、これでもまだ強情を張るのか?」
「かっ……はっ……はぁ……はぁ……」
電気ショックが終わると同時に、レイラの頭がガクリと下がる。
タンクトップやジーンズはボロボロで、全身に鞭の跡を走らせた無残な姿だ。
荒い息には苦悶の声が混じっている。
それでも彼女の心は決して折れなかった。
(吐くわけにはいかない……私はWCPOの精鋭部隊……ローリングサンダーの一員よ……希望は必ずある……何をされたとしても……その時まで耐えなくては……)
苦しそうに息をしながら、レイラは覚悟を決める。
仲間を裏切らない、そして仲間を決して見捨てない、それがWCPOの掟だ。
どれだけ時がかかろうとも、必ず仲間は助けに来てくれる。
そのことがレイラの意志を支えていた。
「仕方ないな、ならば望み通り嬲り殺してやろう」
マスカーの言葉と同時に、手枷から電流が流される。
再び弓なりに仰け反ったレイラは、凄絶な絶叫を上げた。
「ギャッ、ギャアアアアアアアアアアアアーーーーッ!!」
ジャラジャラと手枷の鎖を鳴らし、暴れ悶えるレイラ。
同時に鞭でも打ち据えられ、ぶるぶると全身を痙攣させる。
女の絶叫と、身体を打ち据える鞭の音が、交互に拷問部屋に響く。
そんな中、鈍い音を立てて扉が開いた。