「失礼、入らせてもらうよ」
声と同時にマスカーは鞭打ちを止め、パッと敬礼する。
拷問部屋に入って来たのは、異様な姿をした男であった。
スキンヘッドに緑色の肌、不気味に光る眼、耳は三角形に尖り、とうてい人間には見えない。
秘密結社ゲルドラの首領、マブーであった。
「それが基地に潜入したという、WCPOの女工作員かね?」
「はっ、拷問にかけて情報を引き出している所です、救世主様」
マスカーの背後には、電気ショックに悶えるレイラの姿があった。
これ以上ないというほど大きく目と口を開き、涙と涎を流して身体を痙攣させている。
「キャァァァァァァッ! ヒィィィィィィィィッ!」
「おお……若い娘がいたぶられる姿は見るに耐えないな、そろそろ止めてあげなさい」
「えっ……は、はい!」
ほんの一瞬だけ躊躇したマスカーだが、すぐに機械のスイッチを切った。
レイラの頭が下がると同時に、ジャラリと鎖が音を立て、吊るされた両腕がまっすぐ伸びる。
額から流れる汗は止まらず、床に水たまりを作っている。
汗で濡れたタンクトップは肌に付き、双乳の先端にある突起を浮かび上がらせていた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
苦しそうにあえぐレイラに、マブーがゆっくりと近づく。
仇敵を目の前にするレイラだが、もはや頭を上げる余力すらない。
「女の身で君はよく頑張った、WCPOへの義理立てはもう十分だろう、そろそろ吐いたらどうだね、悪いようにはしないよ」
見た目とは裏腹に、柔らかい物腰で問いかけるマブー。
だがレイラはその言葉を無視し、ただ荒い息だけを繰り返す。
「もしWCPOの報復が恐ろしいなら、我々ゲルドラが君を保護しよう。そうすれば君は選ばれし民として、世界が滅亡した後でも生きることが保証される。どうだね、悪い話では無いだろう?」
その言葉を聞いた瞬間、レイラは奥歯をギュッと噛み締めた。
気力を振り絞った彼女は、のろのろと頭を上げてマブーに言い放つ。
「選ばれし民ですって……冗談じゃ無いわ……このペテン師!」
苦しそうに呻きながら、闘争心を込めた視線でマブーを睨みつけるレイラ。
緑色の肌をした奇相の男は、表情を変えず女工作員を見据えた。
「予言を実現させるため、世界中の要人を人造人間にすり替えて核戦争を引き起こそうとは、大した救世主もいたものね。貴方の野望は絶対にWCPOが打ち砕くわ、その時まで首を洗って待ってなさい」
そう言うとレイラは、マブーに向けてペッと唾を飛ばした。
血の混じった唾が緑の肌を汚すが、それでもマブーは身じろぎしない。
激怒したのは部下のマスカーの方であった。
「こ……このメス犬! 救世主様に向かって何をする」
感情に任せてマスカーが鞭を振り上げる。
加減の無い一撃が、レイラの乳房を撃った。
「ひっ、ひぃぃぃぃぃぃっ!!」
急所への一撃にレイラが悲鳴を上げる。
余りの苦痛に呼吸困難に陥り、全身が痙攣する。
怒りが収まらないマスカーは、さらに電気ショックのスイッチを入れようとした。
だがその手はマブーによって止められた。
「もうよい、私は彼女が苦しむのを見たく無いと言ったはずだ、許してあげなさい」
落ち着いた声で言われたマスカーは、反射的にサッと敬礼した。
その従順さは、犬というよりロボットと呼ぶ方がふさわしかった。
「彼女への拷問はここまでだ。これからは私が説得して自白させる。1対1で話したいから、君は外に出ているように」
「はっ! しかし護衛はいらないのですか、救世主様?」
「ほう、君は私に護衛が必要だと思っているのかね?」
マブーは口元を吊り上げて冷笑する。
それを見たマスカーは、慌てて敬礼した。
「し、失礼しました!」
マスカーは回れ右をすると、すぐに拷問部屋から出て行った。
静かになった拷問部屋に、レイラの荒い呼吸が響く。
吊るされた女工作員に近づいたマブーは、その両手を拘束から解き放った。
「あうっ!」
どさりと音を立てて、レイラの身体が床に落ちる。
うつ伏せに倒れまま身体を震わせ、苦しそうに息をしている。
「美しいお嬢さんに酷いことをして、すまなかったね」
足元にいるレイラを見下ろしながら、マブーが穏やかに語る。
気力を振り絞って立ち上がろうとするレイラだが、身体が言う事をきかない。
両手を床に付いて頭を上げるが、すぐに力尽きて倒れてしまった。
「うぅ……はぁ……はぁ……はぁ……」
「ふむ、このままでは話すこともできんな」
マブーはレイラを抱き起そうと、後ろから羽交い絞めにするように身体を掴んだ。
緑の手に嫌悪を感じるレイラだが、振りほどくことが出来ない。
上体を起こしたところで、マブーは医師が触診するようにレイラの身体を触り始めた。
その手は胸元にも近づき、やがて豊かな乳房を下から持ち上げるように揉み始めた。
「い、いやぁっ!」
突然の行為にレイラが悲鳴を上げる。
マブーは無言でたぷたぷと揉み解していく。
「うっ……あっ……あんっ!」
行為が進むたびにレイラの美貌は上気した。
嫌悪を感じていたのは最初だけで、今は胸を揉まれることに甘い声を漏らしてしまう。
その事実にレイラは冷静さを失い、はじめて取り乱した。
「や、やめてっ! 離してっ!」
長い髪を揺らしてレイラが悶え暴れる。
とっさに両脚に力を入れたレイラは、身体を捻ってマブーの手を振り払った。
「何をするのっ、この変態!」
マブーから距離を取ったレイラは、すぐに構えを取った。
その姿にマブーは驚くことも無く、不気味な笑みを浮かべる。
「変態とは酷いな、身体を癒して傷も治したのだから、むしろ感謝して欲しいのだがね」
「えっ?」
反応したレイラは、思わず自分の身体を見た。
全身を鞭で打たれ傷だらけだった肌は、すっかり元に戻っている。
拷問により立ち上がる事すらできなかった身体も、今は力がみなぎっていた。
「ど、どういうこと……」
「クックック……」
困惑するレイラに、マブーはゆっくりと近づく。
それを見たレイラは後ずさり、やがて壁へと追い詰められた。
厳しい拷問にも屈しなかった女工作員は、初めて恐怖を感じていた。
「君の言う通り、私は救世主を騙るペテン師だ。だが奇跡を起こすこの力は、本物なのだよ」
言いながらマブーは、その不気味に光る眼でレイラの顔を覗き込んだ。
眼と眼があった瞬間、ビクッとレイラの背筋が震える。
両肩を掴まれると、なぜか心が安らいだ。
それは恋人に抱きしめられているような感覚であった。
(い、いけない!)
レイラはマブーの両手を振り払うと、緑の顔面に拳を叩き込んだ。
さらに回し蹴りとエルボーを入れて距離を取る。
格闘センスに優れたレイラの攻撃は、急所へ的確にクリーンヒットした。
だがマブーには全く効いておらず、口元を吊り上げたまま平然と立っている。
「ほう、さすがはWCPOの工作員、まだ私に逆らえるとは、大した精神力だ」
「くっ……い、いったい、私に何をしたの」
ぶんぶんと顔を振りながらレイラは言った。
先ほどから身体が疼いて仕方がない。
マブーの声を聴くだけで、子宮の奥がマグマのように熱くなり、下着の奥が蜜で溢れてしまう。
頬は桜色に染まり、白いタンクトップには勃起した乳首が浮き出ていた。
「私の起こす癒しの奇跡には、ちょっとした副作用があってね、一度でも味わうと、私の声や臭いが心地よい快楽になるんだ。もう君は私に逆らえんよ」
「ざ、戯言を!」
掛け声とともに、マブーに攻撃を仕掛けるレイラ。
それを見たマブーは両手を前に突き出した。
次の瞬間、レイラの身体は吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。
「あうっ!」
ズルズルとレイラの身体が床へ崩れる。
勝てないと思ったレイラは、拷問部屋から逃げようと試みた。
だが扉には鍵がかかっていて、開けることができない。
「無駄だ、君はもう私の奴隷のようなものだ、大人しくしなさい」
背中を触られたレイラが、ビクッと震える。
それだけで頭の頂から足の指の先まで、まるで酔ったときのように熱く火照った。
身体の内部いたるところから甘美で怪しい感覚が湧き上がり、さざなみのように押し寄せてくる。
「くぅっ……わ、私は誇りあるWCPOの隊員よ! 貴方みたいな化け物なんかに……」
振り向いたレイラは、そのまま回し蹴りを放った。
だが鋭さを失った蹴りは簡単に止められ、足首を掴まれてしまう。
「……ひっ、ひいっ!」
レイラの口から情けない声が漏れる。
工作員としての仮面が剥がれ、一人の女となった瞬間であった。
足を持ち上げられたレイラは、バランスを崩して床に倒れる。
マブーはそのままレイラを抑え込んだ。
「いやっ、いやぁっ!」
マウントポジションを取られたレイラが暴れる。
ハイスクール時代には柔道で全米優勝を経験したレイラだが、常人を超える膂力を持つ怪物の前では無力であった。
両腕も簡単に抑え込まれ、身動きを封じられる。
さらにマブーは蛇のような舌を出して、レイラの唇を奪った。
「むうっ……うぅん……んっ……んぅ……」
マブーの長い舌がレイラの口内へと侵入する。
嫌悪を感じたのは、最初の一瞬だけであった。
すぐにキスが心地よくなり、抵抗できなくなってしまう
「はふっ……はふっ……ちゅっ……れろ……れろ……」
異形の怪物とレイラは激しいディープキスを繰り返す。
次々と送り込まれてくる唾液を嚥下し、甘い鼻息を漏らした。
(ど、どうしてしまったの……私……)
レイラはすぐに体の奥が強烈に火照ってくるのを感じた。
マブーの体液を直接飲み込んだ身体は、レイラの精神力をもってしても制御不能となっていた。
狂い立った肉体が反旗を翻し、理性を砕いてく。
それらの猛攻に抵抗する手段の無いレイラは、遂にマブーに屈した。
「あっ、あぁぁぁっ!」
ビクッとレイラの全身が痙攣する。
マブーがジーンズを脱がし、下着の上から女の部分を愛撫したからだ。
レイラの頭が真っ白になり、理性が完全に砕かれる。
気が付くとレイラは、自分からマブーを求めていた。
「ちゅっ……れろ……れろ……ちゅっ……」
吐息をもらし、自ら舌を絡めていくレイラ。
タンクトップの上から乳房を愛撫されると、より積極的にマブーの舌を求めていく。
「ふふふ……ようやく素直になったようだな」
完全に堕ちたことを確信したマブーは、レイラから唇を離した。
レイラはハアハアと荒い呼吸を繰り返しつつ、切なそうな顔をマブーに向ける。
「も……もっと……お願い……このままだと……気が狂いそう……」
身悶えと愛撫によって、レイラの美肌は桜色に上気していた。
大粒の汗が浮き出ては滴り落ちている。
半開きになった口からは涎が流れ、甘い息が漏れていた。
「だったら知っている事を全て吐きなさい、そうすればご褒美をあげよう」
「あんっ!」
下着越しに秘部をタッチされたレイラが嬌声をあげる。
薄い布切れは恥ずかしい液で濡れ光り、肉体が屈服したことを曝け出している。
「わ、わかったわ……は、話します……」
マブーに屈したレイラの口から、WCPOの組織の実態や今後の作戦行動、ゲルドラを探る工作員の名前までが止めど無く漏れ出した。
何かに取り付かれたよう、ひとしきり喋り終わると、レイラの中で何か壊れた。
マブーの足にすがりついたレイラは、玩具をねだる子供のように哀願した。
「知っていることは全部話したわ……だから……お願い……あなたの奇跡でこの疼きを止めて……」
涙するレイラを見下ろしながら、マブーはローブを脱いだ。
その股間には、常人を超えたサイズの緑の巨根が生えている。
発される異臭を嗅いだレイラは、口元から涎を垂らした。
そして巨根を捧げるように持ち、大きく舌を出して舐め始める。
「れろ……ぺちゅっ……れろ……れろ……」
マブーの巨根を貪るように舐めるレイラ。
常人には耐えがたいはずの異臭も、今のレイラにとっては心地の良い匂いとなる。
先端から漏れた先走りを丁寧に舐めると、その苦みに歓喜の表情を浮かべた。
「美味しいかい? 私も君を救うことができて嬉しいよ、クックック……」
己の肉棒にしゃぶりつくレイラの頭を、マブーは愛おしそうに撫でる。
その眼はペテン師にふさわしい、人を見下し嘲る眼であった
しかしそんな事は、もうレイラには関係ない。
彼女の頭には、もはやマブーのことしか無いのだから。
その日のうちに彼女はゲルドラに忠誠を誓い、自ら望んでマブーの奴隷となった。