※この作品はR-18です。

キャッツ・ハンター   作:muzineki

7 / 14
7:取引

悪夢のような調教が終わり、一夜が明けた。

鉄格子と鉄板で覆われた部屋の中、瞳は後ろ手に拘束され、首枷と鎖で壁に繋がれている。

浣腸で汚れたレオタードは脱がされたため、全裸であった。

身体じゅうにつけられた鞭の痕が、実に痛々しい。

 

「ううっ……」

 

マットに横たわったまま、瞳は呻いた。

仰向けになり首輪と鎖を見る度に、自分がとてつもなく惨めに思えて来る。

キャッツハンターに敗北して捕まったこと、瀬口にフェラチオを強要されたこと、浣腸され二人の前で排泄したこと、全てが悪夢のようだった。

思い出す度に、涙が溢れそうになる。

 

ギィィィ

 

拷問部屋の扉が軋むように開く音を聞いた瞳は、必死の思いで涙を止めた。

こんなところを見られたら、相手の思う壺だ。

 

「おはよう、キャッツ」

 

入ってきたのは、キャッツハンターだった。

仕事着の挑発的なボンテージではなく、今日は赤いスーツに身を包んでいる。

右手には大きな紙袋を持っていた。

 

「気分はどう?」

 

「良いわけ無いでしょう、あんなことをして」

 

「それは悪かったわね。お詫びとして、あなたを少しだけ自由にしてあげるわ」

 

そう言うとキャッツハンターは、内ポケットからカギを出した。

そして瞳の首枷と、後ろ手に拘束する手枷を外した。

 

「ほぅら、これで自由よ。憎い私に得意の回し蹴りでも入れてみる?」

 

キャッツハンターは瞳の胸を掴むと、挑発するように揉んだ。

さらに指で輪を作り、乳首をピンピンと弾く。

身体をワナワナと震わせた瞳は、両手に拳を作り怒りの視線を向ける。

だが奥歯を噛んで、じっと屈辱に耐えていた。

この女と調教で弱った身体で戦っても勝ち目は無いし、逃げるのも無理だ。

何より機嫌を損ねて正体をバラされるわけにはいかなかった。

 

「ウフフ、少しは賢くなったようね。貸しを作った甲斐があったというものだわ」

 

言いながらキャッツハンターは、左手で乳房を揉みながら、右手を瞳の脚の付け根に差し入れた。

そして長い指で瞳の秘部を掻き回し始める。

 

「い、いやっ……やめて……」

 

「いいじゃない、ここを瀬口から守れたのは、私のおかげでしょう。少しは私と仲良くしましょうよ」

 

キャッツハンターは手を止めることはなく、瞳を愛撫した。

生理的な反応で乳首は硬くなり、意志とは関係なく体が反応してしまう。

乳首と陰部を弄ばれる屈辱に瞳は泣きたくなったが、逆らうことは出来ない。

二人の間には主従関係が築かれつつあった。

 

 

 

ひとしきり瞳の乳房と秘部の感触を楽しんだ後、キャッツハンターは瞳を牢屋の外へと連れ出した。

そして快楽で上気した瞳に、紙袋の中身を渡す。

それは瞳がかつてキャッツアイの仕事着として使っていた、長袖のレオタードだった。

 

「今日の調教で使う服よ、瀬口の要望で少し手を加えてあるわ。気に入ってもらえるといいのだけれど……」

 

楽しそうに笑うキャッツハンターの前で、レオタードを手にした瞳は硬直していた。

そのレオタードには、乳首とクロッチの部分にローターが埋め込まれていたからだ。

 

「ほらどうしたの、早く着なさい。まさか命令に逆らうつもり?」

 

「くっ……」

 

瞳は諦めの表情で、素肌の上から長袖のレオタードを身に付けた。

ローターは乳首とクリトリスにピタリと当たり、屈辱的な冷たさを瞳に与える。

 

「いい格好よ、キャッツアイ。こんな事を考えるなんて、あの男もとんだ変態ね。」

 

「雇い主の悪口を言っていいのかしら、監視カメラがあるわよ」

 

両手に手錠を嵌められながら、瞳は精一杯の皮肉を言った。

 

「大丈夫よ、カメラを見ているのは私の部下だもの。あの男、小心なくせに肝心な所が抜けているのよね」

 

クスクスと雇い主を嘲笑しながら、キャッツハンターは瞳に足枷と、リードの付いた首輪を嵌めた。

そしてリードを右手で握りつつ、瞳に後ろから抱き付いた。

 

「キャッツアイ……いえ、来生瞳さん、取引しない? もし条件を呑んでくれれば、私は貴女たちに寝返ってもいいのよ」

 

突然の申し出に、ビクッと瞳は身体を震わせる。

薄く笑って、キャッツハンターは言葉を続けた。

 

「調べたのだけれど、キャッツアイが今まで盗んだ絵って、全部合わせると百億近くになるそうじゃない。それを全部、私に譲りなさい。そうすれば貴女をここから脱出させて、正体のことも黙ってあげるわ」

 

キャッツハンターの言葉に、瞳は小さくため息をついた。

 

「残念だけど、その取引には応じられないわ。あれは私達にとって、そんなお金以上に価値があるものなの」

 

「それなら美術品の半分でどう? それだけでもかなりの資産よ。あなた達も満足でしょう」

 

「見くびらないで。私達はお金の為に泥棒をやっている訳じゃないの。あなたみたいな人には、絵1枚だって渡さない。そんな取引に乗るくらいなら、警察に正体をバラされて破滅するか、瀬口のペットになる方がまだましね」

 

「ふぅん、あ、そう。ご立派な信念をお持ちなの……ね!」

 

キャッツハンターは、瞳の肩を掴んで正面を向かせた。

そして瞳の鳩尾に、強烈な膝蹴りを叩きこむ。

 

「がはっ!」

 

瞳の身体がくの字に折れ、床に崩れた。

手錠を嵌められた手で腹を抱え、苦しそうに悶えている。

 

「げほっ! うぇぇ……おうぅ……」

 

「フン、どうやらまだ調教が足りなかったようね。まあいいわ、そこまで言うならお望み通りにしてあげる。さあ来なさい、キャッツアイ」

 

瞳を冷ややかな視線で見下ろしながら、キャッツハンターは首輪のリードを引っ張った。

首を引かれた瞳は立ち上がることが出来ず、引きずられるように後を付いて行った。

 

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