触手凌辱ファンタジー 作:山鯨
気が付くと、俺はどことも知れない森の中にいた。
天井を無数の枝葉が覆い、辺り一面に鬱蒼とした自然が広がり、乱立するの巨木がどこまでも続いて視線を遮る、深い森の奥地らしき場所。
そんなところで俺は、チ○コになっていた。
(は?)
自分で言っておいてなんだが、意味がわからない。
だってチン○、○ンコだ。男の股間にあるアレ、性器だったり、男性器だったりとも呼ばれるアレだ。
長さは十センチくらいで、薄橙色をしていて、先端に皮を被っている見た目のチ○コ。
なぜか、そんなモノになっているのだ。
今の今まで自宅でゴロゴロしながらスマホを弄っていたはずなのに、気が付いたら見覚えのない森の中にいた。という状況ですら意味がわからないのに、それに輪を掛けて自分の身体がチ○コになっているとか、ほんと、頭が理解を拒絶する。
(いや、え?)
一瞬、悪夢でも見てるのか、なんて思った。
でも、やけに思考は明瞭で、五感は――チ○コの身体だというのに――ハッキリとしている。身体を動かそうと思えば――見た目はチ○コなのに――ミミズのように這って動いたり、蛇のように波打って動いたりなど、思うがままに行動することができた。
感覚的には全部が全部この状況がリアルだと訴えてきていて、とても夢だとは思えなくなっている。
(え? マジ?)
この状況が夢ではないかもしれない。ということは、ガチのマジで俺の身体はチ○コになっている可能性があるわけで、でもそんなことは認められるわけもなく。
(いやいやいや、夢だろ、夢、はい決定)
そう何度も思いつつ、俺はゲームの三人称視点のようにチ○コとなった自分の身体を見下ろして、しばらくの間、その場に留まっていたのだった。
・・・・・・・・
(あー、何やってんだろな、俺)
深い森の中にチ○コとなって放置されていた俺は、あれから少し経って現在。
雌イノシシらしき生物の穴の中に全身を挿入して震えていた。
つまり、イノシシ相手に童貞を卒業していた。
(うう、まじで悲しくなってきた)
わりと本気で泣きそうになる。そして、それにチ○コの身体が反応したのかは知らないが、皮に包まれた先端から潤滑液らしき液体がこぼれて雌イノシシの穴の中がスムーズに動けるようになり、俺は更に泣きそうになった。
(でも、身体が止まんねぇんだよぉ……)
コレはもう身体に刻まれた本能なんじゃないか。そう思うほど、俺は穴の中で無意識的に動いてしまう。
それはもう、腹が減ったら飯を食べるように、眠くなったら寝るように、好みのエロ本を読んだら股間が起立するように、俺は雌イノシシを見つけたら抗えない欲求の荒波に呑み込まれて、その穴の中へ全身を潜り込ませてしまっていた。
(しかも、悲しいことにこうしていると全身に活力が湧いてくるし)
「ピギィ❤」
俺が穴の中で動けば動くほど、雌イノシシは声を荒げて身体を大きく跳ねさせていく。潤滑液をこぼしてからはその傾向は更に顕著になってしまった。
そして、そうなる度に俺は、というかチ○コの身体は活力を増していき、元気になっていく。最初は十センチ程だった長さが現在では二十センチを超えてそうなくらいに膨張し、太さも二回り程大きくなっていた。
膨張したことで先端の皮も引っ張られて、隠されていたチ○コの敏感な所も露わになり――、
(ん? んんん?)
皮の中から、窄まった口のようななにかが、姿を現した。
その姿は見慣れた息子のモノとは大きく違い、どこか単体の生物的で、エロ3DCGやエロマンガ、エロアニメで見たことがあるような見た目をしていた。
(あ、これ、チ○コじゃなくて、触手、んおおおおお!?)
自分の身体が実はチ○コじゃなかった、ということにちょっとした嬉しさを感じた瞬間、全身に漲っていた活力が何処かに吸い取られていくかのような感覚と共に消失した。
そして、それとタイミングを同じくして身体の後部、チ○コで例えるならば付け根の方が急にムズムズという感覚を覚えたのち、生物らしからぬ速度で膨張を始め、ついにはもう一本のチ○コを形作った。
(は、生えた!? チ○コがもう一本生えて双頭チ○コになった!?)
それは二本のチ○コが背中合わせに繋がっているような見た目で、元々の長さの二倍となり、端から見ると雌イノシシの穴からチ○コが飛び出しているようになっている。
(え、えぇ? なんすか、これ)
突然の変化に頭が理解を拒む。というより、理解したくない。
なに、俺、いつの間にか森の中にいたと思ったら、身体がチ○コになっていて、実はそれは触手で、その触手は穴の中に身体を突っ込むと増える特性があった。ってこと?
(お願い、夢ならさめて)
そう願いながら、雌イノシシの穴の中で無意識的に身体をくねらせて、しばらく夢から覚めるのを待つも、やっぱり夢が覚めることはなく、そのうちに「ピギィ❤」と言う声と共に穴が震えていくのを感じ、俺は涙の代わりに潤滑液をこぼしたのだった。