※この作品はR-18です。

触手凌辱ファンタジー   作:山鯨

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第10話

 

 

 

 あれから、俺は一晩中二人のことを犯していた。

 

 止めどなく湧き出る性衝動が触手の身体を支配して、幼さの残る少女と成熟して豊かに育った女性を、彼女たちが意識を失うまで、いや、意識を失っても終わることなく犯し続けてしまった。

 

 床に横たわる二人の周囲を無数の触手でドーム状に覆い、外側の触手を何層も洞窟の岩壁と同じ姿に変化させることで、触手の蠢く音や彼女たちの嬌声が外に漏れないように小さな苗床を作って閉じ込めていた。

 

 苗床の中にいる二人は横向きに抱き合って、身体の至る所を触手に凌辱され絶頂てを繰り返しながらも、ときに唇を重ねて舌を絡め合い、ときに勃起する乳首に吸い付いて、快感で意識を曖昧にしつつもお互いの身体を求め合う。

 

 俺はその姿に更なる興奮を覚えてしまい、触手の動きをいつまでも止めることができずに、気が付けば朝を迎えてしまっていたのだった。

 

(朝だ)

 

 少女の膣内で蠢き彼女の性感帯となった子宮口を刺激しながら、俺は木窓の隙間から差し込む光を見た。

 

(朝じゃん)

 

 三人称視点の視界で家の外の様子を窺ってみると、村の迷路状に入り混じった狭い道の中に、時折曲がり角の向こうから歩いてくる人の姿を確認する。

 

(やっべー)

 

 明らかに逃げどきを失っていた。

 

 日の出前に逃げていれば安全に逃げられていた筈なのに、少女と女性に夢中になりすぎた。

 

(いや、どうだ?)

 

 日が出たばかりなのか、見た感じ村の中にある家の数と比較して、外を歩く住人の数はかなり少なかった。今ならまだ間に合うかもしれない、と思う。

 

 さいわいなことに、ドーム状の苗床の中にいる二人は抱きしめ合いながらちょうど良く意識を失っている。

 

 焦りの感情が理性を力添えして欲求に抗えている今なら、逃げ出すチャンスかもしれなかった。

 

(よし、行くか)

 

 俺はリスクの分散を考えて苗床を構成している触手たちの半分ほどを動かしていく。粘液が移動した形跡として残るのはまずいので、動かしていく触手たちが纏う粘液は岩肌に擬態している触手に擦りつけたり、申し訳なく思いつつ家の床になすりつけたりしてから動き始める。

 

 そうして、三人称視点の視界で家の周囲に人がいないことを確認してから五十体ほどの触手たちが外へ出た。

 

 無数の家々に囲まれる地面がむき出しの狭い道を、俺は村の外に向かって進んでいく。方向は家の屋根に触手の身体を登らせて、高所からの視界を確保することで確かめた。

 

 村の住人に見つからないように物陰や曲がり角に隠れて、三人称視点によって視線が通らない場所から様子をうかがって移動をする。加えて分裂した触手から伝わってくる音や臭いにも気を配りつつ村の道を進んでいった。

 

 村の中は敷き詰められたかのように存在する家々によって密度こそ高かったが、広さは案外そうでもなく、元々いた家が村の外側に位置していたこともあり、そう時間がかかることなく丸太によって造られた村の防壁まで辿り着くことができた。

 

 ただし――、

 

(やべー)

 

 やっとの思いで防壁までこれたと思ったら、村の住民が本格的に活動を始める時間になっていたようで、次々に家から出てきて行動するようになってしまった。見る限り彼らの殆どは子供や女性で、小さく開けた場所にある井戸から水を汲んでいたり、同じ広場にある倉庫と思わしき所から薪に使うのだろう木材を運んでいたりしている。

 

 こうなってしまっては見付からないように動いていくのは難しく、触手の身体は数体毎に列となって動いていたため、先頭の数体がどうにか村を抜け出すのが精一杯となってしまった。

 

 仕方ないので、その他の触手たちは人が近づいた痕跡の少ない物陰の地面に擬態したり、家の屋根に擬態したりして身を隠すことにした。

 

 少女たちの家に残るもう半数の触手と、未だに彼女たちを犯している触手の身体は言うまでもなく逃げることができず、取り残されてしまっている。

 

(どーしよっか)

 

 とりあえず村を抜け出せた数体の触手たちは外の森まで逃げていって姿を隠したけれど、他はやはりその場に隠れるしかないように思う。

 

(……あー)

 

 そして、家の中に残る触手の身体についてだが。

 

 流石にこのまま少女と女性を犯し続けてしまうというのは、自ら見つかりに行くようなもので、その先には死が待ち受けているのは明白だ。死を目の前にすると本能的興奮もある程度抑えられるのか、二人を犯している現在でも触手の身体は言うことを聞いてくれるのだけど。

 

(止めたくなー)

 

 触手の身体を動かす俺自身がこの状態を終わらせたくなくなっていた。思えばもう何日もずっと少女の膣に身体を潜らせっぱなしだし、今は少女だけでなく女性のあらゆる穴の中にも侵入できている。容姿端麗な二人を思う存分に犯し尽くして、好きなだけよがり狂う姿を堪能できるという状況は、手放すに手放せない状況に思えてしまっている。

 

(うあー)

 

 けれどもやはり、二人が意識を失っている今が逃げ出す最期のチャンスというのは間違いがないので、俺はとても大きな名残惜しさを感じつつ、二人を苗床から解放した。

 

 そうして家の中に残っていた触手たちも粘液を落としてから人目のないタイミングで外に出て、屋根や物陰の地面に擬態させていったのだった。

 

 

 

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