触手凌辱ファンタジー 作:山鯨
家から逃げ出してしばらくすると、床に横たわり意識を失っていた少女が目を覚ました。彼女は身体を起こしてからその場に足を横にして座ると、粘液にまみれた服装のまま自らの身体をまさぐっていき、小さな声で何かを言う。
『魔物さん? どこ?』
少女はなにやら戸惑いと焦りを感じさせる様子で言葉を続けた。
『魔物さん、どこにいるの?』
その小さな声は次第にもっとか細くなっていき、やがて嗚咽が混じってく。
『魔物、さん、私、わたし、うう』
『んん、あれ、ミリア? どうしたの、ミリア?』
『お姉、ちゃん、魔物さんが、うう、魔物さんが』
泣き出してしまった少女に対して、隣で意識を失っていた女性が目を覚まし、何か声を掛けると起き上がって身体を支えていった。
『魔物さんがいなくなっちゃったの、私、魔物さんがいないと、うう』
『ミリア、大丈夫だから、落ち着いて、泣かないで』
そんな二人の様子を、俺は家の外で擬態しながら三人称視点の視界で盗み見ていた。
(うーむ、少女は危険薬物の禁断症状的なものが起きてそう)
目撃している光景にちくりと罪悪感が刺激される。
言葉がわからないから二人の会話の内容は想像することしかできないけれど、見た感じ少女の様子がおかしくなっている。そして、その原因は明らかに俺にあるのだと推測できてしまうわけで。
少女は何日間も苗床に拘束されて、粘液の危険薬物的な成分で、昼夜問わず無理やりに絶頂を繰り返させられていた。そんな状況にずっと置かれていたのだから精神的に不安定になるのも当然のことだろう。
(これからは人に近付かない様にして生きていこう)
少女の様子を見て申し訳なく思う気持ちはあるけれど、見付かったら殺される俺が彼女に対してできることは、もう関わらないことくらいだと思った。
そうして、家の外から二人の様子をしばらく盗み見ていると、女性の言葉により少女は落ち着きを取り戻していったようだ。
それから彼女たちはタオルで粘液を拭っていき、新しい服に着替えると家を出て村の何処かへと向かっていった。そっちの方向には擬態して隠れる触手がいなかったので、これ以上彼女たちの様子をうかがうことはできなかった。
(俺が生き残ってるの、バレてるわけだしなぁ)
昨日は俺が二人を犯してしまったのでなんだか有耶無耶になった感があるが、冷静に考えてみると、俺の存在が女性にバレてしまっている。ということは、やはりあの老人にも生きていることが伝わってしまうことになり、
(見つかったら殺されるなぁ)
既に数体が村を脱出しているとはいえ、今度こそは擬態能力が仕事をしてくれることを祈るばかりだった。
・・・・・・・・
俺が村の各地に擬態で隠れてから結構な時間が経った。
上を見上げれば、空は夕焼け色に染まっていて、あと数時間で夜になのがわかる。
この時間まで、俺は見つかることなく隠れ続けていた。
どうやら魔法的なもので俺の存在を感知できないのは、昨日の移動中に存在がバレなかったことから推測できていたから、擬態が仕事をしてくれるならいけるかもしれない、という勝算はあった。
だから、推測が当たっていたと思われるこの状況は喜ばしいことなんだけれど。
(……な、長い)
この時間になるまでが長かった。非常に長かった。
身じろぎ一つ許されずその場に留まり続けるという苦行が課されていたということもあるが、それよりももっと耐えがたいことがあって、時間の経過がとても長く感じていた。
(うぎぎぎ!)
耐えがたいこと。
それは身体の奥底から湧いてくる非常に強い性的欲求だ。
この触手の身体になってから常に付きまとってくるこの強い衝動は、なにもしていなくとも自然と湧き上がってきてしまう。しかも、人間の女性を見てしまえばその欲求は更に高まってしまう傾向にあった。
困ったことに、この村で目にする人間の殆どが、なぜか女性ばかりなせいで、隠れているだけでどんどんと性的欲求が高まってしまう。
昨日の死ぬ気で欲求を抑えた経験により我慢という感覚を覚えたことで、今はなんとか欲求に抗うことができている。
けれど、それももうすぐ限界がきそうで、さっきなんて欲求が高まりすぎて村で飼われているらしき犬みたいな動物にすら飛びつきそうになっていた。
(早く夜になってくれー!)
あまりにキツすぎて、発声器官のない触手の身体で俺は思わずそう叫んでいた。
そうして、けっこうギリギリな感じで欲求に耐えていると、朝方に家を出て行った少女と女性の二人が帰ってきた。
目の見えない少女は村の狭い道を女性に連れられて歩いている。その表情は朝のときのように陰があった。そんな少女を女性は励まそうとしているのか、明るい表情で話しかけている。
『ねぇミリア、今日のご飯はなにが良い?』
『……今日は食べたくない』
『もう、だめよ? ご飯を食べないと元気が出ないんだからね?』
『……魔物さんがいたら食べなくても元気だったもん』
『……ミリア』
ぎくしゃくした様子の二人は家に入ると、そのまま昨晩少女が寝かされていたベッドのある部屋に行き、また少女はベッドへ横になる。女性は少女にタオルを掛けてベッドの横に膝立ちとなり、少女の手を握った。
『お姉ちゃん』
『なに? ミリア?』
『私、恐いの、魔物さんがいなくなっちゃって、また痛くて、動けなくなっちゃうんじゃないかって』
『ミリア、大丈夫だから、お姉ちゃんがあなたを絶対守ってみせるから、だから――』
『……私、お姉ちゃんに気持ち良くしてほしい』
『――え!?』
『魔物さんがしてくれたみたいに、頭が真っ白になるくらい、気持ち良くして欲しいの』
『ミリア』
『気持ちいいと、恐くなくなるから、お願い、お姉ちゃん』
『……じっとしててね』
(へっ!?)
膨れあがる欲求から気を紛らわすために二人の様子を見ていたら、あまりにも急な事態に思考が止まる。
「ん、んあ、んちゅっ、んん」
『んんっ、んっ、お姉、ちゃ、んむっ』
二人が穏やかに何かの会話をしていると思ったら、急に唇を重ねて深いキスを始めていた。
ベッドに横たわる少女に、女性がお互いの息が交わる距離まで顔を近づけて、舌を絡ませ合う深いキスをしている。
部屋には二人の荒くなっていく吐息と唾液が混ざり合う水音が広がっていき、官能的な雰囲気が満ちていく。
『んちゅっ、どう? 気持ち良い?』
『んっ、うん、あっ、あっ』
見ると少女は服の中に手を入れて、また自らを慰めているようだった。胸にやった手はぷっくらと膨らむ乳首を指で強く摘まみあげ、股間にやった手は陰核をこねるように指で潰して刺激を与えている。
『あっ❤ あっ❤ 魔物さん❤ 魔物さんっ❤ ん❤ んん❤ んっ❤!』
ビクリ、と震えて腰を上に押し上げる少女はどうやら絶頂を迎えたようで、深い呼吸を繰り返した。
その様子を見ていた女性は、ベッドの上に上がってタオルの中に潜り込む。
『え、お姉ちゃん? あっ❤』
「んちゅっ、じゅるる、じゅずず」
『あっ❤ お姉ちゃん❤ なにそれ❤ 好き❤ 気持ちいよっ❤』
女性は少女の股間に顔を近づけて、絶頂で滑り気を帯びていた膣を吸い上げていく。膣内に舌を入れ、愛液をなめとり、触れ合う鼻先で少女の陰核を刺激している。また、自らも手を股間に当てて膣の割れ目をなぞるようにして快感を求めているようだった。
『あっ❤ あっ❤ また❤ 気持ち良くなっちゃう❤ お姉ちゃん❤ お姉ちゃん❤』
『ミリア、イクの? ジュルル、お姉ちゃんで気持ち良くなってくれるの?』
『う、うん❤ 気持ちいい❤ 気持ちいいよっ❤ お姉ちゃんっ❤』
少女の股間から愛液が吸われていく音が絶え間なく続いていく。
女性は少女の両足を手で広げ、股間に顔を突っ込んで膣内を舌で舐め回していく。そんな女性の顔は彼女の唾液と少女の愛液でまみれていた。けれども彼女はそれを気にすることなく蕩けた表情で舌を動かし、漏れ出る愛液を全部飲み込もうとしている。
『あっ❤ すごいっ❤ 気持ちいいのが❤ 登ってきて❤ はっ❤ ふっ❤ ん゛ん゛っ❤』
そうして、少女は両足を押さえ込まれた状態で全身を一瞬緊張させると、腰をガクガクと震わせて絶頂に至った。
『ミリア、ミリア、イったの? 私で、私でイってくれたの? ああ❤ ん❤ んんっ❤』
少女が絶頂に至る様子を見ていた女性はタオルを被った状態で顔を上げてベッドの上に座り込むと、ゾクリ、と背筋を震わして、ゆっくりと息を吐いていく。彼女の膣口からはどろりと白色の濃い愛液が垂れていて、太股を伝ってベッドシーツに深い染みを残していた。
(え?)
そんな二人の情事を見てしまっていた俺は気が付くと、無数の身体で彼女たちの家の中にまで這いずり忍び寄ってしまっていて――、
「あっ❤」
『んんっ❤!? い、イっく❤!?』
(やらかしたー!)
無意識の内に彼女たちの膣内に身体を潜り込ませてしまっていた。