盗みのチャンスは一度だけ BAD END 作:muzineki
午前の労働が終わると、瞳には昼食が与えられた。
そして囚人用の運動場へ連れて行かれ、45分の休憩が与えられる。
手錠と足枷は嵌められたままで、さらに腰縄で警備用ロボットと繋がれた状態ではあるが、この時だけは自由な動作が許される。
あらゆる行動を管理される瞳にとって、それは唯一と言える息抜きの時間でった。
「ふぅ……」
ようやく与えられた休息に、瞳は安堵の息をついた。
足枷を嵌められた脚で、しばらく運動場の中を歩き回る。
運動場といっても幅2メートル、奥行き5メートルの空間をコンクリートの壁で囲まれた狭い空間だ。
天井も小さな窓があるだけで、鉄格子と金網でガードされている。
それでも囚人の動作や姿勢を強いられないのは楽だった。
瞳は久々にリラックスした時間を過ごすことができた。
「いい気持ち……」
手錠を嵌められた両手を上げて、瞳は身体を伸ばした。
壁を背にして座り、ぼうっと天井の窓を見る。
電気が流れる鉄格子と金網越しには、青空が見えた。
僅かに差し込む太陽の光を浴び、新鮮な空気を肺にいっぱいに吸い込むと、生き返るような気分になる。
だがそんな慰めの時間は、すぐに平山の声によって遮られた。
「来生瞳、通称キャッツアイ! 服従の姿勢だホイ!」
運動場の扉が開かれ、警備用ロボットを引き連れた平山が現れた。
声に反応した瞳は、命じられる前に両手を頭の後ろで組んだ。
そして膝立ちで股を大きく開く、服従の姿勢になる。
「来生瞳、これから午後の労働を命じるホイ、実験場へ行くぞホイ」
実験場と聞いた瞳が、ビクッと反応する。
あの場所に連れて行かれるということは、今日も防犯用ロボットの実験体として追い回されるということだ。
「何を怯えているホイ。昨日はたまたま調子が悪かっただけなのだろう。今日こそはキャッツアイの華麗な盗みを見せてくれホイ」
口元を吊り上げた平山は、瞳の尻を掴んで歩くよう促す。
今日こそ瞳を徹底的に痛めつけ、女怪盗としての自信を完全に砕くつもりだ。
そうすることで無力であることを思い知らせ、従順な囚人へと作り変えるのである。
瞳は死刑囚のようにうなだれながら、重い足取りで実験室へと連行された。
「いやぁぁぁぁぁぁっ!!」
平山私設刑務所、地下実験施設。
美術館を模したトラップだらけの空間に、今日も哀れな子猫の悲鳴が響く。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
長い廊下を全力疾走で逃げる瞳。
彼女の後ろを追いかけているのは、5機のドローンだ。
平山の開発した特別製で、侵入者を攻撃するテーザー銃を装備している。
「ああっ!」
瞳を追い抜いたドローンが、逃げ道を塞ぐように回り込む。
超人的な運動神経を誇る瞳でも、時速60キロで飛ぶ無人機から逃げる事は不可能だ。
5機のドローンはAIカメラで瞳の行動を分析しつつ、テーザー銃による攻撃を仕掛ける。
「くっ!」
発射されたカートリッジを、寸前の所で避ける瞳。
だがその間に別のドローンに回り込まれてしまい、包囲を突破する事ができない。
「はぁ……はぁ……こいつら、私の動きを読んでいる……」
テーザー銃を避ける瞳の口から弱音が漏れた。
ドローンに搭載されたAIにより、瞳の行動は学習されている。
そのため瞳が何をしても、ドローンに先を読まれてしまうのだ。
「駄目だわ……もう、戦うしかない!」
観念した瞳は、レオタードから大きく開かれた胸元に手を差し入れた。
そして武器として所持を許可されたキャッツカードを構える。
「はっ!」
瞳の投擲したキャッツカードが、ドローンのプロペラに命中する。
バランスを崩して落下したドローンは、大きな音を立てて床に激突した。
「よし、行ける!」
瞳はすぐにキャッツカードを取り出し、2機目に狙いを定めた。
だが高性能AIはすぐに瞳の動きを学習し、カードをあっさりと避けてしまう
「あっ……」
百発百中のカードを避けられた瞳に、一瞬だけ隙が生まれる。
ドローンはそれを見逃さず、背後に回った。
そして無駄な肉が無い背中へ向けて、テーザー銃を発射する。
「キャァァァァァァァァァッ!!」
カートリッジから発される電撃に、瞳が悲鳴を上げる。
たまらず膝を折った女怪盗へ、さらに別のドローンがテーザー銃を発射した。
「アァァァァァァァッ!! ギャァァァァァァァッ!!」
電気ショックにビクビクと身体を痙攣させた瞳は、そのまま倒れた。
逃げる力を失った女怪盗の真上を、4機のドローンがグルグルと回転しテーザー銃の照準を合わせる。
「も、もうやめて……降参……」
瞳は両手を頭の後ろで組むと、のろのろと起き上がって服従のポーズをした。
4機のドローンはまるで勝ち誇るように、瞳の前でホバリングする。
「囚人番号WLA0116、キスギヒトミ、通称キャッツアイヲ逮捕シマシタ」
「囚人番号WLA0116、次ノ命令マデ服従ノ姿勢デ待機デス」
パシャッ! パシャッ! パシャッ!
怯え切った美貌が、ドローンに遠慮なく撮影される。
無様な敗北に、キャッツアイとしてのプライドがまた砕かれた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
息を整える瞳だが、緊張はまだ緩んでいない。
目先の苦痛からは、逃れることが出来た。
だが昨日の経験から、これだけで済まないことを瞳は知っている。
「こら、キャッツアイ!」
平山の姿が見えた瞬間、瞳はビクリと震えた。
そして服従の姿勢をしたまま身を固くし、衝撃に備える。
「くうっ!!」
平山の鞭が、瞳の右の乳房に炸裂する。
続いてビシッと音を立てて、左の乳房を撃たれた。
それでも瞳は何とか服従の姿勢を維持した。
「貴様は本当にやる気があるのかホイ!」
平山は、鞭の柄を瞳の顎の下に入れると、クイッと顔を持ち上げた。
「申し訳ありません、ご主人様……」
「実験に失敗したら、どうすれば良いか解っているなホイ」
「はい……」
瞳は跪いたまま、平山のチャックを下ろしてズボンを脱がせた。
そして平山のペニスを捧げるように持ち、口での奉仕を始める。
「ちゅっ……れろ……ちゅっ……れろ……」
まず先っちょにキスをして、チロチロと舌先で愛撫する。
そして大きく舌を出し、裏筋を中心に竿を舌から上へ舐めあげる。
上目遣いをして、平山の機嫌を伺いながら、できる限り丁寧に。
「れろ……ん……ちゅっ……れろん……ぺろ……」
「今日はキンタマも舐めろホイ。舌に唾液を付けて、下から転がすようにだホイ」
「はい……ご主人様……」
言われた通り、瞳は平山の睾丸を下から舐めた。
相変わらず稚拙な奉仕であったが、必死であった。
少しでも早くこの地獄から逃れるため、瞳は懸命に舌奉仕をする。
(ふふふ……いい感じになってきたホイ。)
積極的に奉仕をする瞳の頭を掴みながら、平山が口元を歪ませる。
ロボット達の恐怖は、すっかり瞳に刷り込まれている。
心折れた瞳には、もはや世間を騒がせてきた怪盗キャッツアイの面影は無い。
残るは完全に屈服させ、忠誠を誓わせるだけの作業だ。
(少々早いが、ここで一気にねじ伏せてやるかホイ)
平山は瞳の頭を押さえると、グッと引き寄せて咥えさせた。
同時に粘液が、瞳の喉の奥へと発射される。
「ん……んふぅ……んんっ!」
口内に広がる生臭さに耐えながら、精液を一気に飲み込む瞳。
さらに先端をチロチロと舐めて、後始末も行った。
そこでようやく、平山は頭を解放した。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
奉仕を終えた瞳は、肩で息をしていた。
両手を頭の後ろで組み服従の姿勢をしたまま、視線を泳がせている。
そこへ休む暇もなく、非情な命令が告げられた。
「キャッツアイ、実験を始めるホイ。罪を償う態度が少しは見られたことを評価して、次を最後としてやるホイ」
「ありがとうございます、ご主人様」
願っていた言葉に、瞳はホッとする。
だがそんなレオタード姿の囚人に、平山は残酷な提案を呟いた。
「い、イヤッ! できません! それだけは堪忍してください!」
瞳の美貌が真っ青に染まる。
首をぶんぶんと大きく振り、これ以上無い拒絶の反応を示す。
「だったら良いデータが取れるよう、盗みを成功させることだホイ。泣こうが喚こうが、失敗したらペナルティを執行する。せいぜい頑張ることだホイ」
平山は冷たく言うと、瞳に次のスタート地点へ向かうよう命じた。
だが瞳は動かず、必死に平山に哀願する。
「お願いします、ご主人様、それだけは許してください」
瞳がいくら懇願しても、平山は残酷な笑みを返すのみであった。
やがてロボットが目をチカチカと光らせ、威嚇を始める。
なおも哀訴する瞳だったが、ロボットと繋がれたウエストの長布を強引に引かれてしまう。
そしてズルズルと引きずられた所で完全に諦め、項垂れながらロボット達に連行されていった。
「侵入者ハッケン! 侵入者ハッケン!」
合成音声の声が狭い通路に響く。
実験開始からすぐに、瞳はメカドックに見つかってしまう。
そして美術館を模した実験施設の中を、必死に逃げ回っていた。
「助けて……助けて……」
恐怖に顔を強張らせる瞳。
逃げる途中、通気口が視界に入る。
だがロボット蛇に捕まった経験から、逃げ込むことができない。
今の瞳には、あらゆる物が罠に見えた。
「もう、いやぁぁぁぁぁっ!!」
こらえきれない悲鳴が瞳の口から漏れる。
その間にも体力は消耗し、脚が重くなる。
追いつかれそうになった瞳は、細い通路へ逃げた。
すると突然、瞳の足元から床が消えた。
「キャァァァァァァ!!」
青いレオタードに包まれた身体が、落とし穴へと落下する。
かろうじて受け身を取ったため、ダメージは最小限で済んだ。
しかし入り口の蓋を閉じられてしまい、瞳は闇の中に閉じ込められた。
「こんな単純なトラップにかかるとは、キャッツアイも堕ちたものだホイ」
声と同時に、照明が落し穴の中を照らす。
瞳が振り向くと、そこには警備用ロボットを従えた平山がいた。
「最後はワシ自らの手で逮捕してやるホイ。さあキャッツアイ、覚悟しろホイ」
落とし穴の中で、平山と警備用ロボットが瞳にジリジリとにじり寄る。
瞳はとっさにバックステップで距離を取った。
そしてロボットが発射したゴム弾をバク転で避けた。
「ほぅ、まだそんな力があるのかホイ」
ロボットが二発、三発とゴム弾を連射する。
銃口の向きから弾道を見切った瞳は、寸前の所で弾を避けた。
今回ばかりは捕まるわけにはいかなかった。
「前言を撤回しよう、さすがはキャッツアイだホイ。そうでなければ面白くないホイ」
平山がパチンと指を鳴らす。
するとシュゥゥという音が換気口から聞こえてきた。
「ま、まさかガス?」
とっさに口を押え、息を止める瞳。
だがすぐに考えが逆である事に気がつく。
「く、空気を抜いている!」
はっと気が付いた瞳の正面では、平山が小型の酸素ボンベを咥えていた。
そして愛用の鞭を振り上げ、瞳に向けて思いきり振り下ろした。
「くっ!」
とっさに身体を捻って鞭を避ける瞳。
その隙に警備用ロボットが距離を詰め、スタンガン付きの警棒で襲い掛かる。
横に飛んで避けた瞳は、その勢いのまま側転して、ロボットから距離を取った。
「大した身のこなしだホイ、だがそんな激しく動いて大丈夫かホイ?」
ニヤニヤ笑う平山の前で、瞳は息切れをしていた。
今の動きで酸素が激しく奪われたのだ。
その影響はすぐに表れ、瞳の動きは次第に鈍くなる。
「ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……」
「どうしたキャッツアイ、苦しそうだぞホイ」
赤黒く染まった顔で、浅い呼吸を繰り返す瞳。
酸欠の症状は既に現れている。
もはや動けるだけでも奇跡に近い。
「さあどうするキャッツアイ、このままだとペナルティだぞホイ」
スタンガン付きの警棒を持ったロボットが瞳へにじり寄る。
苦しそうに息をしながら、瞳はじりじりと後退した。
すると突然、背後から尻を揉み込まれた。
「キャッ!!」
思わず振り返る瞳。
気が付くと背後には、平山が回り込んでいた。
「うんうん、何度触ってもいい尻だホイ」
「いやっ! やめてっ!」
反射的に振り向いた瞳は、平山の手を払った。
だがその隙に、ロボットの持つ警棒が瞳の背中を打ちすえた。
「ギャァァァ!!」
打撃と電気ショックを同時に浴びせられた瞳が、バランスを崩す。
無防備になった鳩尾に、平山は大ぶりの拳を叩き込んだ。
苦悶の声と同時に、瞳の肺から貴重な酸素が吐き出される。
「がはっ!!」
「おやおや、遂にワシのパンチすら避けられなくなったかホイ」
身体をくの字に折る瞳に、さらに平山は拳を振り上げる。
とっさに瞳は顔をかばい、衝撃に備えた。
だが平山の手は胸へと伸び、豊かな乳房を鷲掴みにした。
「キャァッ!!」
平山の太い指が、瞳の両乳をゆっくりと揉みこむ。
イヤイヤと首を振り、平山の両腕を振りほどこうとする瞳だが、両手に力が入らない。
先ほどの悲鳴で、残された酸素すら吐き出してしまったようだ。
「どうしたキャッツアイ、抵抗はしないのかホイ」
平山の手が瞳の股間へと潜り込む。
ビクッと反応する瞳だが、もはや声を上げることさえできない。
薄布の上から割れ目に沿って、平山の指がいやらしく柔肉を撫でる。
「このまま捕まれば、ワシの逸物ががここを貫くのだぞ、それでも良いのかホイ?」
「くぅ……」
その言葉に瞳は最後の力を振り絞り、平山の手を振り払った。
だがそれが精一杯で、足が動かない。
「ほら、もっと抵抗してみせろホイ」
ヒヒヒといやらしく嗤いながら、平山は瞳の乳首を摘まんだ。
「ひゃうっ!」
「どうしたキャッツアイ、そんなにワシとセックスがしたいのかホイ」
平山は笑いながら攻撃を仕掛ける。
レオタードに包まれた肢体に、蹴りや拳が突き刺さる。
その合間にも乳房や尻、股間を遠慮なくタッチされた。
お世辞にも運動神経を感じさせない小太りの男に、瞳は完全に遊ばれていた。
(こ、こんな男に……こんな形で捕まるなんて……)
屈辱に涙が溢れそうになる瞳。
だが気力を奮い立たせても、手足が動かない。
少しでも身体を動かすと、脳をえぐられるような痛みで頭がガンガンする。
「がはっ……くぅぅ……」
やがて瞳の動きは完全に止まった。
平山は背後へ回り込むと、瞳の逆手を取って床に押し倒した。
「あうっ!」
俯せに倒れた瞳は、ゼェゼェと苦しそうに呻くだけで、足掻く事すらできない。
そんな瞳の背中を踏みつけた平山は、手錠を片手にガッツポーズをした。
「ホッホッホッ、ワシの手でキャッツアイを逮捕したぞホイ!」
ガチャリと音がして、後ろ手にされた瞳の両手に専用の大型手錠が嵌められる。
シュゥゥゥと音がして、部屋に空気が戻った。
新鮮な空気をいっぱいに吸い込み、力を回復させた瞳だが、もはや全てが遅かった。
「さあお待ちかねのペナルティだホイ。行くぞキャッツアイ」
平山は手錠の鎖を握り、瞳を無理矢理立たせた。
「い、イヤァッ!」
悲鳴を上げた瞳は、最後の抵抗とばかりに足で踏ん張る。
だが弱った身体では平山の力に贖えず、簡単に引きずられてしまう。
「諦めろホイ、これからお前はその身をもって、美術品を奪われてきた人々の痛みを学ぶんだホイ」
平山は瞳の腕と肩を掴むと、諭すように行った。
諦めた表情になった瞳が、がっくりと項垂れる。
その姿に満足げに笑った平山は、瞳の頬にキスをする。
そして勝利をかみしめるよう、じっくりと尻を揉み込みながら、瞳を連行していった。