盗みのチャンスは一度だけ BAD END 作:muzineki
処女を失った朝。
独房に連れ戻された瞳は、午前の労働を免除され休むことを許された。
仮眠と昼食を終えると、次の指示があるまで正座で待機する。
監視カメラとセンサーに厳しく監視された瞳は、相変わらず指一本さえ自由に動かせない。
両手は黄色い革手錠で常時拘束され、排泄のため股間と尻が露出するレオタードを着せられている。
孤独と緊張、そして羞恥に屈辱。
神経をすり減らされるだけの時間が、独房の中をゆっくりと流れ続ける。
(もうだめね)
ただ一つ自由が許される頭の中で、瞳は呟いた。
無限にある時間を使い、何度も脱走のシミュレーションを行う。
しかし繰り返せば繰り返すほど、自分の置かれた状況が絶望的であることを理解するだけに終わる。
明るい希望は何一つ見出すことはできない。
(隙を見て平山を人質にできれば何とか……と思っていたけど、身辺は常にロボットが警戒している。彼らの目を欺くことは、まず無理)
目の前の監視カメラに視線を向ける瞳。
この刑務所にいる限り、瞳はどこに逃げても監視カメラとロボットの目からは逃れられない。
僅かでも怪しい行動があれば、即座に首輪から懲罰だ。
平山を人質にするチャンスがあっても、上手く行く可能性はゼロだと思った。
(それに平山は、私がキャッツアイである証拠を握っている。あれがある限り、ここから逃げられたとしても……)
瞳は小さくため息をついた。
仮に脱獄できたとしても、キャッツアイの正体はもう隠せない。
外に出たとしても、内海刑事や姉妹と過ごすあの生活に戻ることはできないのだ。
どれほど足掻こうが、瞳に待っているのは全てを失う未来であった。
(泪姉さんと愛が助けに来る、そんな甘い期待もしたけど、未だに動きはない。つまり二人が見つけられないか、手出しができない場所に私はいるのでしょうね)
頭の中でそう呟く瞳だが、泪や愛を非難する気は無い。
むしろ二人が姿を現さないことに、安堵すらしている。
泪と愛まで捕まれば、その時こそキャッツアイの最期だ。
そうなれば姉妹の目的である父親捜しもできなくなる。
(姉さん、愛、パパのことは頼んだわ。それと俊夫には、うまく言っておいてね)
恋人の顔を思い出すと、心がズキンと痛む。
父親を探し出してキャッツアイを引退し、刑事である彼と結ばれる、そんな未来がいつか来ると信じていた。
だがこうして囚われの身になると、それがどれだけ虫のいい願望だったかを思い知らされる。
(これはきっと、俊夫を騙し続けてきた罰ね。パパを見つけた後は、残る人生を全て彼に捧げるつもりでいたけど、それも叶いそうにないわ。罪を償うことができなくてごめなさい、本当にごめんなさい……)
恋人との思い出を反芻しながら、心の中で何度も謝罪する瞳。
目からは涙が止まらない。
そんな思いを遮るように、独房に不快な声が響いた。
「点呼を開始するホイ、囚人は服従の姿勢だホイ!」
監視カメラから発された声に、瞳は反射的に膝立になった。
両手を背中の後ろで戒められながら、背筋を伸ばす。
すぐに覗き窓が開けられ、この世で最も見たくない男の顔が見えた。
「点呼だホイ、囚人番号と本名、泥棒としての通称名、そして罪名と刑期を言うんだホイ」
「囚人番号WLA0116、来生瞳、通称キャッツアイ、窃盗罪で懲役10年です、ご主人様」
吐き出すように瞳は言った。
言葉を出すのに相当の忍耐を必要としたのだろう、息が荒く、身体が震えている。
やがて鉄扉の電子ロックが開錠され、散々自分を犯し続けた男が目に入った。
瞳の鋭い視線に気が付いた平山は、独房に入るなりとんでも無い事を言い放った。
「来生瞳、女になって初めての朝は、どんな気分だホイ?」
「……!」
瞳の顔が一瞬で真っ青になる。
限界を超えた怒りで、肩がワナワナと震えている。
しかし激昂すれば、待っているのは激しい折檻だ。
瞳は精神力を総動員し、平山の挑発に何とか耐える。
「ふふふ……よろしい、自分の立場は理解しているようだなホイ」
平山は服従の姿勢をする瞳の前で屈むと、まず無防備な乳房を揉んだ。
続いて唇を重ねてキスをする。
「はふっ……ちゅっ……れる……ちゅっ……」
憎むべき男との屈辱的なキスに、瞳は涙をこらえる。
脂ぎった太い手は、レオタードから剝き出しになった性器へも伸びてきた。
指で愛撫されると、ビクッと体が震えてしまう。
感じまいとしても火照りを止められない身体が、瞳は恨めしかった。
「フフフ……良かったぞキャッツアイ」
長いキスが終わり、ようやく瞳の唇が解放される。
だがすぐに、平山は膣口検査と肛門検査を命じてきた。
革手錠を外された瞳は、渋い顔をしながら壁に両手をついて、平山に尻を向けた。
「今日は検査に時間をかけるぞホイ、調べる部分が深く広がったからな」
「……ッ!」
嘲笑の言葉に、瞳は激しい怒りを沸き上がらせる。
血が逆流する思いだった。
だがカメラやロボットから向けられる冷たい殺気を感じると、すぐに気力が萎えてしまう。
脱獄が不可能なことを思い知らされ、全てを諦めた瞳は、文字通りに籠の中の子猫であった。
「はうっ!」
瞳が嬌声をあげる。
いきなり尻に指が挿入されたからだ。
平山はドリルのように指を回転させながら、瞳の中へ指を埋めて行く。
「うんうん、いい感じになってきたぞ、そのうちアナルでも奉仕ができるよう、ここも躾けてやるホイ」
平山の指が瞳の中でクイッと曲がる。
瞳は苦痛で顔を歪めた。
しかし同時に子宮を裏側から刺激され、快楽が体を突き抜ける。
「くぅ…!」
声をかみ殺した瞳は、壁に向き合いながらギュっと目を瞑った。
(う……嘘……私、お尻の穴で感じている)
瞳はきつく口を閉じて快楽に耐えた。
肛門検査で感じているなど知られたら、何を言われるか解ったものではない。
挿入される指が1本から2本に増やされると、瞳は更に呻いた。
「あっ……くっ……」
瞳の口から熱い吐息が漏れる。
平山はニヤニヤと笑いながら、その反応をじっくりと楽しむ。
そして肛門から指を引き抜くと、今度は二本の指を膣口に突き立てた。
「ひっ……あっ!」
平山を瞳の膣口はすんなりと受けいれた。
二本の指は瞳の体温を感じながら、ゆっくりと中でかき回される。
「あっ……はぁん……くぅん……」
瞳の口から甘い声が漏れる。
苦痛を伴った肛門検査と違い、今度は声を噛み殺すことが出来なかった。
「おやまあ、感じているのかホイ。膣口検査で感じるとは、とんでもない囚人だホイ」
平山は言葉で嬲りつつ、指で瞳の中をかき回す。
生理的な反応により分泌物が溢れ出し、次第にクチュクチュと淫らな水音をたてるようになる。
「あふぅ……あぁん……はぁん……」
快楽の声を出すごとに、瞳の頭に恋人の姿が浮かぶ。
処女を奪われた上に指で感じるなど、彼への裏切りだと思った。
その罪悪感に心が押しつぶされそうになる。
「そろそろ良さそうだホイ」
平山は指を引き抜くと、瞳の腰を掴んだ。
そして今度は膣口に、ペニスの先端を押し付けた。
「えっ……い、いやぁっ!」
犯されたことを感じた瞳は、手を壁に付けたまま首だけ振り返えった。
しかしそれでも動くことはできない。
囚人として躾けられた身体に、平山のペニスがズブリと埋まる。
「ひっ……ひいっ!!」
埋まったところ、瞳は悲鳴を口にした。
平山は繋がったまま、豊かな乳房をゆるゆると揉み込む。
そして腰を細かい、浅く前後に動かしはじめた。
「い、痛い……動かさないで……」
「嘘をつくなホイ、身体は素直に感じているぞホイ」
平山は勃起した瞳の乳首をきつく摘まんだ。
腰の動きも徐々に大きくする。
次第に瞳の声の質に、変化が表れて来た。
「あんっ……もう……はぁん……やめて……」
苦痛に喘いでいた瞳の表情は、微妙な色あいを帯びていた。
膣内もただ押し返すだけの圧力から、ねっとりと絡みつくような締め具合に変化する。
(い、いやぁ……私、感じている……)
そう思った瞬間、ズキンと胸が痛くなった。
恋人への地獄のような呵責に涙が流れる。
「よし、そろそろ良くなってきたなホイ。」
平山は腰の動きを速めた。
突き上げるような快感が、壁に手を付いたまま動けない女囚の全身を貫く。
「はぁん! あぁぁん!」
「よし、いい感じになってきたぞ、そろそろいくぞホイ」
「い……いやぁ……」
弱々しい悲鳴に反するかのように、瞳の膣がギュっと平山のモノを締め付ける。
堪え切れなくなった平山は、子宮の奥へ叩きつけんばかりの勢いで欲望を爆発させた。
「あっ……あぁぁぁっ!!」
「うん、なかなか良かったぞホイ。」
全てを注ぎ込んだところで、平山はゆっくりとペニスを引き抜いた。
崩れるように跪いた瞳の秘部からは、注がれた汚液が溢れ出る。
抵抗する気力さえ無くした怪盗キャッツアイは、ただ裸身を震わせて嗚咽するのみであった。